【2019ノンフィクション本屋大賞ノミネート作品】安楽死と尊厳死の違いは?自分らしい最期の迎え方『安楽死を遂げた日本人』宮下洋一

 

安楽死を遂げた日本人』宮下洋一

 

NHKスペシャルで大反響!

安楽死は私に残された最後の希望の光です。

 

安楽死を遂げた日本人

安楽死を遂げた日本人

 

 

日本で安楽死は認められていない。

日本人がそれを実現するには、スイスに向かうしかない。

それにはお金も時間もかかる。

四肢の自由もきかない。

ハードルはあまりに高かった。

しかし、彼女の強い思いは、海を越え、人々を動かしていった――。 

 

 

 

内容紹介 

理想の死を求めてスイスに渡った日本人患者、家族、そして筆者の葛藤までをありのままに描き、日本人の死生観を揺さぶる渾身ドキュメント。

 

目次

第一章 我が運命の支配者

第二章 孤独と歩む

第三章 幸運を祈ります

第四章 焦りと混乱

第五章 最高の別れ

第六章 家族を取り戻した男

第七章 遺灰

 

パラメーター

平易・・★・・難解

リアリティ★・・・・ファンタジー

個人的・・・★・社会的

 

感想 

オススメ度 ★★★ 星3つ

本のタイトルからもわかるように、安楽死を遂げることはわかりながら読み始めたので、心が乱れることなく、穏やかな気持ちで死を迎えるシーンを読めた。

最後の章、残された姉たちが妹との思い出を語る場面には泣かされた。残された家族もきちんと納得しての安楽死だったこと。そして、亡き小島ミナさんの魅力がひしひしと伝わってきたからだ。

30代、今のところ健康な私には死を自分事として考えることが出来ない。緩和ケアもセデーションについても本書で知った。

「幸せであっても楽しくない」難病を患った小島ミナさんの本音。死生観を問われる内容だった。

 

関連本

安楽死を遂げた日本人』お試し版

【お試し特別版】安楽死を遂げた日本人

【お試し特別版】安楽死を遂げた日本人

 

 前作『安楽死を遂げるまで』講談社ノンフィクション賞受賞作

安楽死を遂げるまで

安楽死を遂げるまで

 

こちらもお試し版あり

【お試し特別版】安楽死を遂げるまで

【お試し特別版】安楽死を遂げるまで

 

 

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【2019年本屋大賞 大賞】血の繋がりだけが家族じゃない。家族の形態は変わっても、全然不幸ではないのだ。『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ

 

『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ

 

全国書店員が選んだいちばん売りたい本2019年本屋大賞 大賞

家族よりも大切な家族

 

【2019年本屋大賞 大賞】そして、バトンは渡された

【2019年本屋大賞 大賞】そして、バトンは渡された

 

 

あらすじ

森宮優子、十七歳。継父継母が変われば名字も変わる。だけどいつでも両親を愛し、愛されていた。この著者にしか描けない優しい物語。 「私には父親が三人、母親が二人いる。 家族の形態は、十七年間で七回も変わった。 でも、全然不幸ではないのだ。」  

 

 

 

パラメーター

平易★・・・・難解

リアリティ・・・★・ファンタジー

個人的★・・・・社会的

 

感想

オススメ度 ★★☆ 星2つ

瀬尾まいこさんは以前よく読んでいた作家さん。

本屋大賞の大賞ということで、3年ぶりに読んでみた。

そうそう、瀬尾さんの物語には“悪い人”が出てこない。

読んだ後に心が温かくなる作風なんだよなぁーっと、読みながら思い出した。

親が変われば、子はグレる、病むなどが普通の設定。

あえて?全く問題を抱えていない子というのは、面白い設定だと思った。

「親が変わる=不幸」のような勝手な思い込みを反省した。

瀬尾さんの本は『そして、バトンが渡された』に限らずどの本も、読書初心者、中高生が読みやすい内容、文体。

内容が重い本ばかりだと疲れるので、リフレッシュ感覚で読むのに丁度よい。

 

関連本

 『幸福な食卓』ちょっと変な家族の話。

幸福な食卓 (講談社文庫)

幸福な食卓 (講談社文庫)

 

 『卵の緒』家族をテーマにした短編集。

卵の緒 (新潮文庫)

卵の緒 (新潮文庫)

 

 

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【絵本ナビ】1歳半から2歳の子どもにオススメの絵本

先日、娘が2歳になった。

2週間に1回くらいのペースで子どもと図書館に行き、娘が読みたがる絵本を借りている。

あとは定番の絵本、話題の絵本などを私がランダムで選択。

毎晩、寝る前に約10冊、20分くらい読み聞かせるのが習慣。

「絵本読んで!」と自ら本棚で選んで持ってくるし、読み終わったら寝る時間ということもわかっているので、寝かしつけ時間も短くなった。

娘がこれからも本好きでいるかはわからないけど、環境さえ揃えば子どもは絵本を読みたがるなと実感している。

病院の待合室や児童館、本屋を見てて思う。

面白そうな絵本がある場所には子どもがいる。

ホコリかぶっているような絵本ばかり置いてても誰も手に取りません。

それを「子どもが本を読まない!」とか「イマドキの子はゲームばかりで本を読まない!」と言うには何か違うと思った。

さて、成長と共に1歳から1歳半の時期と読んでいる絵本が変わってきたので、今回は1歳半から現在(2歳)の娘が気に入っている絵本を紹介。

 

 

しかけ絵本

はらぺこあおむし』エリックカール

0歳の頃から家にありますが、1歳半過ぎてからの方が興味を示している。

さまざまなサイズが発売されていますが、個人的にはこちらのボードブックがオススメ。

子どもも開きやすいサイズと破れにくい厚紙で長持ちする。

 

はらぺこあおむし (偕成社・ボードブック)

はらぺこあおむし (偕成社・ボードブック)

 

 

『やさいさん』『くだものさん』tupera tupera

野菜、果物の名前を覚え始めた1歳半からにはちょうどよい。

色彩がキレイなtupera tuperaの絵本は子どもに人気。ハズレがない。

 

やさいさん (PETIT POOKA) 0~3歳児向け 絵本

やさいさん (PETIT POOKA) 0~3歳児向け 絵本

 

 

くだものさん (PETIT POOKA) 0~3歳児向け 絵本

くだものさん (PETIT POOKA) 0~3歳児向け 絵本

 

 

 

キャラクター絵本

ノンタンキヨノサチコ

 絵本の定番キャラクター系も読むようになった。

ノンタンはどれを読んでも大喜び。

特に『ノンタンぶらんこのせて』は何度も読んでいる。

 

ノンタンぶらんこのせて (ノンタン あそぼうよ1)

ノンタンぶらんこのせて (ノンタン あそぼうよ1)

 

 

ぐりとぐらなかがわりえこおおむらゆりこ

ぐりとぐらのシリーズもお気に入り。

かわいい動物たちや植物がたくさん描かれているのが面白いみたい。

今まで紹介した絵本よりも文字が多め。

まだストーリーを理解していない娘は、どうやら絵が好みのよう。

 

ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)

ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)

 
 

 

 

 

図鑑

『おなまえ いえるかな?はじめてのずかん555』

言葉を覚え始めた娘は図鑑も与えたら、必死に見てる。

言葉を覚えるのが楽しいみたい。

知っているもの、同じものを見つけたがる。

教えた覚えのない言葉も知っていて驚くこともある。

図鑑はイラストより写真がよくて選んだ。

 

 

 

引き続き好きな絵本

『おつきさま こんばんは』『おててがでたよ』「きゅっ きゅっ きゅっ』『くつくつあるけ』林明子

毎晩、代わる代わる読み聞かせていたら、ついに自分でも読むようになった。

といっても、字が読めているわけではなく、それぞれのページの絵と言葉を覚えているだけですが。

「読んで!」と頼むと、嬉しそうに口に出して読んでくれる。

最後は「おしまい!」

 

くつくつあるけのほん (福音館あかちゃんの絵本)

くつくつあるけのほん (福音館あかちゃんの絵本)

 

 

ねないこだれだせなけいこ

絵本は毎晩、寝る前に読み聞かせている。

ねないこだれだ』が最後に読む本。

これを読み終えたら、寝る時間。

小学生の姪っ子も面白いと言ってしました。
私も初めて読んだときは、予想外の展開に驚いた。

ねないこだれだ (いやだいやだの絵本)

ねないこだれだ (いやだいやだの絵本)

 

 

 

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【読書好き主婦おすすめ本】2019年8月読んだ本リスト

毎月恒例の読んだ本のまとめ。

2019年8月は再読した本、挫折した本などは含めず、10冊読んだ。

8月1日に2019年ノンフィクション本屋大賞のノミネート作品が発表になった。

今回は4作品、少しずつ読み始めている。

ノミネート作品は全て読んでいきたい。

ちなみに2018年のノミネート作品は丸一年かけ全て読み終わった。

【ノンフィクション本屋大賞2018】ノミネート作品全10作品の感想とオススメ本の紹介 - 読書は趣味というより娯楽です

大賞の発表は11月上旬とのこと。

特設サイトには、読書好き著名人のおすすめノンフィクション本が紹介されている。

スピードワゴン 小沢一敬さん(芸人)、いとうせいこうさん( 作家/クリエーター)など。

そちらも気になる。

 

 

獣の奏者 外伝 刹那』 上橋菜穂子

本編を読み終わって、すぐに読んだ。

上橋さんはエサルも恋した時期があったということを書きたかったのかな。

けっこう意外な過去だった。

オススメ度 ★★☆ 星2つ

獣の奏者 外伝 刹那 (講談社文庫)

獣の奏者 外伝 刹那 (講談社文庫)

 

 

 

一発屋芸人列伝』 山田ルイ53世

一発屋芸人の一発屋の〝後〟の話。もちろん実話。

自ら一発屋である山田ルイ53世が取材するからこそ、引き出せた内容、芸人感もある。

ブレイクするまでの道のりは皆違って、最後まで楽しく読めた。

オススメ度 ★★☆ 星2つ

一発屋芸人列伝

一発屋芸人列伝

 

 

『本と鍵の季節』 米澤穂信

古典部シリーズよりも重めの謎解き。

どの話も図書委員らしく図書室の本が謎とく鍵になっているのが面白い。

シリーズ化するのかな?楽しみ。

オススメ度 ★★☆ 星2つ

【青春×ミステリ】図書委員の二人の男子高校生が持ち込まれた謎を解く!『本と鍵の季節』米澤穂信 - 読書は趣味というより娯楽です

本と鍵の季節

本と鍵の季節

 

 

 

『できるオンナは「手」を捨てない 仕事にも家事にも育児にも負けない、手と爪の守り方』 かずのすけ/川上愛

ブログを読んでいたから知っている内容がほとんどだった。

オススメ度 ★☆☆ 星1つ

できるオンナは「手」を捨てない 仕事にも家事にも育児にも負けない、手と爪の守り方 (TWJ books)

できるオンナは「手」を捨てない 仕事にも家事にも育児にも負けない、手と爪の守り方 (TWJ books)

 

 

 

『牙: アフリカゾウの「密猟組織」を追って』 三浦英之

象牙について、私はあまりにも無知だった。

日本は世界最大の象牙売国

それがテロの資金にも繋がっていく。

規制すればよいということではない。

買う人がいる限り、密輸は終わらない。

私は象牙を買わない。

物を買うことについても考えさせられた。

読んでよかった。

オススメ度 ★★★ 星3つ

【2019ノンフィクション本屋大賞ノミネート作品】アフリカでソウを殺しているのは誰?!『牙:アフリカゾウの「密猟組織」を追って』三浦英之 - 読書は趣味というより娯楽です

牙: アフリカゾウの「密猟組織」を追って

牙: アフリカゾウの「密猟組織」を追って

 

 

 

 

 

『吃音:伝えられないもどかしさ』 近藤雄生

周りに吃音を持っている人がいないので、関係のないことだと思っていた。

でも、本当は私が気づいていないだけで、周りにいるのかもしれないと思った。

身近な問題。

オススメ度 ★★★ 星3つ

【2019ノンフィクション本屋大賞ノミネート作品】伝えれない人生の現実を知る『吃音:伝えられないもどかしさ』近藤雄生 - 読書は趣味というより娯楽です

吃音: 伝えられないもどかしさ

吃音: 伝えられないもどかしさ

 

 

 

『いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55―――IQが上がり、心と体が強くなるすごい方法』 トレーシー・カチロー

この手の子育て関連本を読んでいたこともあって、目新しい情報がなかったのが残念。

表紙を見て、幼稚園児から小学生辺りが対象年齢かと想像してましたが、内容は3歳くらいまで。

具体的な方法が書かれていて実践しやすい。

継続するのは大変だけど。

オススメ度 ★☆☆ 星1つ 

 

『14歳、明日の時間割』 鈴木るりか

短編一つ一つちゃんと面白い。

本当に14歳が書いたの?の疑ってしまった。

中学生の頃の悩みを思い出させてくれた。

オススメ度 ★★☆ 星2つ

14歳、明日の時間割

14歳、明日の時間割

 

 

 

『つぼみ』 宮下奈都

『スコーレNo.4』が大好きなので、最初の3編がスピンオフ作品で嬉しかった。

後半の3編はまた雰囲気が変わって、それはそれで面白かった。

一気読みしたので、一冊にするには違和感を感じた。

オススメ度 ★★☆ 星2つ

【ブックガイド】本好きアラサー主婦オススメの小説家・宮下奈都の本屋大賞受賞の『羊と鋼の森』を含む小説12冊紹介 - 読書は趣味というより娯楽です

つぼみ

つぼみ

 

 

『鹿の王 水底の橋』 上橋菜穂子

期待通り面白かった。

でも、前作を読んでないと面白さは半減すると思う。

壮大な世界観だから。

オススメ度 ★★★ 星3つ

【鹿の王の続編】天才医術師・ホッサルが主人公!助手のミラルとの気になる身分違いの恋の行方は!?『鹿の王 水底の橋』上橋菜穂子 - 読書は趣味というより娯楽です

鹿の王 水底の橋 (角川書店単行本)
 

 

 

 

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【鹿の王の続編】天才医術師・ホッサルが主人公!助手のミラルとの気になる身分違いの恋の行方は!?『鹿の王 水底の橋』上橋菜穂子

 

『鹿の王 水底の橋』上橋菜穂子

 

2015年本屋大賞受賞作『鹿の王』の、その先を描いた命の物語。

歩いてきた道は違うけど、辿り着いた先は同じ。

 

鹿の王 水底の橋

鹿の王 水底の橋

 

 

内容紹介

『鹿の王』の主人公の一人、オタワルの医術師・ホッサルの物語。ふたつの医術の対立を軸に、人の命と医療の在り方を描いた傑作エンタテイメント!

 

目次

序章

第一章 真那の故郷

第二章 秘境 花部

第三章 鳴き合わせ、詩合わせ

終章

 

パラメーター

平易・・・★・難解

リアリティ・・・・★ファンタジー

個人的・・・・★社会的

 

 

 

 

感想

オススメ度 星3つ ★★★

今回も夢中になり、一晩で読んでしまいました。心地よい寝不足。

宗教の違い、次期皇帝をめぐる対立もあり、歴史小説を読んでいるような。

オタワル医術と清心教医術の考えの違いは、医療サスペンスを読んでいるような。

様々な思惑が絡み合っていて、最後の最後まで、誰が何を企てたのかがわからない。

ある意味ミステリー小説を読んでいるような感覚。

恋愛要素もあり。

ちょっぴり傲慢なホッサルをミラルがさり気なくサポートするところがいいですよね。

お似合いの二人の身分違いの恋もついに・・・!

言いたい!!けど、ネタバレになるから言えない。

全てが「水底の橋」というタイトルに詰まっている。

どれほど昔に沈んだのか、泥をかぶって、緑の藻に覆われていてな…それでも、川底を横切ってずっと向こうの対岸まで繋がっていた。橋だった頃の姿を残して、水底で繋がっていた

時間に余裕のある方は、ぜひ前作から読み通して。

 

追記

『鹿の王 ユナと約束の旅』鹿の王、映画化されたんですね。

実写版では難しいと思っていましたが、日本得意のアニメなら期待出来るかも。

 

 

関連本

『鹿の王』を読んでからの方が国や宗教、人物像がイメージしやすい。ホッサルの活躍、医術の対立・・・より物語が楽しめる。

 

鹿の王【全4冊 合本版】 (角川文庫)
 

 

『鹿の王』の感想は下記リンクへ

girl-book.hatenablog.com

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