2015年からの本屋大賞1位の本を全5作品をまとめた。
「かがみの孤城」の点数はエグい。
300点後半から400点前半の点数が多い中、1つだけ600点以上。
1位作品をまだ全部読んだわけではないけど、私的に圧倒的な1位だと思う。完成度が高い。
本屋大賞関係なく、好きな本の一つ。
2020年
「流浪の月」 凪良ゆう
432点
あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。わたしを心配するからこそ、誰もがわたしの話に耳を傾けないだろう。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい―。再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、運命は周囲の人を巻き込みながら疾走を始める。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。
未読
あらすじを読んだだけではどんな内容の本なのか想像できない。
2019年
「そして、バトンは渡された」 瀬尾まいこ
435点
血の繋がらない親の間をリレーされ、四回も名字が変わった森宮優子、十七歳。だが、彼女はいつも愛されていた。身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作。
活字が苦手な人でも比較的読みやすい本だと思う。
内容も難しくなく、頭を使わずに読める。
★☆☆
2018年
「かがみの孤城」 辻村深月
651点
どこにも行けず部屋に閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然、鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先の世界には、似た境遇の7人が集められていた。9時から17時まで。時間厳守のその城で、胸に秘めた願いを叶えるため、7人は隠された鍵を探す―
個人的に2018年のオススメ本としても紹介した本。
辻村深月の小説はほぼ読んだけれども、その中でもNO1と言っていいと思う。
少女の成長物語であり、登場人物がキャラ立ちしていて、謎解き要素もある。
最後までだれずに読める。
★★★
2017年
「蜜蜂と遠雷」 恩田陸
378.5点
近年その覇者が音楽界の寵児となる芳ヶ江国際ピアノコンクール。自宅に楽器を持たない少年・風間塵16歳。かつて天才少女としてデビューしながら突然の母の死以来、弾けなくなった栄伝亜夜20歳。楽器店勤務のサラリーマン・高島明石28歳。完璧な技術と音楽性の優勝候補マサル19歳。天才たちによる、競争という名の自らとの闘い。その火蓋が切られた。
天才たちのガチンコ勝負。
私はクラシック音楽の教養もなく、コンクリートとは無縁の人生なので、正直な所のめり込みはしなかった。
恩田睦なら『夜のピクニック』の方が好み。
★★☆
と言いつつ、スピンオフの『祝祭と予感』も読んだ。
2016年
「羊と鋼の森」 宮下奈都
372点
高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に魅せられた外村は、念願の調律師として働き始める。ひたすら音と向き合い、人と向き合う外村。個性豊かな先輩たちや双子の姉妹に囲まれながら、調律の森へと深く分け入っていく―。一人の青年が成長する姿を温かく静謐な筆致で描いた感動作。
完全に好みの問題だけど、独特の雰囲気が好き。
調律師が主役の小説は珍しく、興味深かった。
お仕事小説とも言えるかもしれない。
★★★
2015年
「鹿の王」 上橋菜穂子
383点
強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”。その頭であったヴァンは奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた。ある夜、一群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。その隙に逃げ出したヴァンは幼子を拾い、ユナと名付け、育てるが―!?厳しい世界の中で未曾有の危機に立ち向かう、父と子の物語が、いまはじまる―。
大人も楽しめるファンタジー小説。ハリー・ポッターぶりに興奮した。
違和感なく、二次元の世界観に入り込めるのが凄い。
★★★
続編『鹿の王 水底の橋』も読みました。
こちらはホッサルが主人公です。