『安楽死を遂げた日本人』宮下洋一
NHKスペシャルで大反響!
安楽死は私に残された最後の希望の光です。
日本で安楽死は認められていない。
日本人がそれを実現するには、スイスに向かうしかない。
それにはお金も時間もかかる。
四肢の自由もきかない。
ハードルはあまりに高かった。
しかし、彼女の強い思いは、海を越え、人々を動かしていった――。
内容紹介
理想の死を求めてスイスに渡った日本人患者、家族、そして筆者の葛藤までをありのままに描き、日本人の死生観を揺さぶる渾身ドキュメント。
目次
第一章 我が運命の支配者
第二章 孤独と歩む
第三章 幸運を祈ります
第四章 焦りと混乱
第五章 最高の別れ
第六章 家族を取り戻した男
第七章 遺灰
パラメーター
平易・・★・・難解
リアリティ★・・・・ファンタジー
個人的・・・★・社会的
感想
オススメ度 ★★★ 星3つ
本のタイトルからもわかるように、安楽死を遂げることはわかりながら読み始めたので、心が乱れることなく、穏やかな気持ちで死を迎えるシーンを読めた。
最後の章、残された姉たちが妹との思い出を語る場面には泣かされた。残された家族もきちんと納得しての安楽死だったこと。そして、亡き小島ミナさんの魅力がひしひしと伝わってきたからだ。
30代、今のところ健康な私には死を自分事として考えることが出来ない。緩和ケアもセデーションについても本書で知った。
「幸せであっても楽しくない」難病を患った小島ミナさんの本音。死生観を問われる内容だった。
関連本
『安楽死を遂げた日本人』お試し版
前作『安楽死を遂げるまで』講談社ノンフィクション賞受賞作
こちらもお試し版あり
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