死は怖くないの。
この痛みとともに
じわじわと死んでいくのが恐怖なの。
内容紹介
ジャーナリスト・宮下洋一氏が自殺幇助団体の代表であるスイスの女性医師と出会い、欧米の安楽死事情を取材しながら死をめぐる思索を深めていくノンフィクション。
目次
第1章 安楽死の瞬間――スイス
第2章 僕が死ぬ日にパーティをしよう――オランダ
第4章 「死」を選んだ女と「生」を選んだ女――アメリカ
第5章 愛か、エゴか――スペイン
第6章 殺人医師と呼ばれた者たち――日本
パラメーター
平易・・★・・難解
リアリティ★・・・・ファンタジー
個人的・・・★・社会的
感想
オススメ度 ★★☆ 星2つ
人は自ら死を選び、他人は人の死とともに生きる
安楽死が題材のNHKスペシャル「彼女は安楽死を選んだ」は放送倫理・番組向上機構(BPO)に審議申し立てになった。
命についての話題は難しいけれど、“人生100時代”を考えると、今後避けられない問題だと思う。
統計があるわけではないけれど、感覚として4W(白人、富裕層、高学歴、心配性)の人たちが安楽死を遂げている割合が高いという。
プライシックは85歳以上になると皆、心配性になると発言があるけど。
歴史、文化、宗教・・・背景にはさまざまなことが考えられる。
『安楽死を遂げた日本人』は同じ日本人ということもあって、共感する箇所も多かった。
本作は取材の舞台が欧米とあって、日本人の私の価値観では理解しがたい価値観もあった。
自殺と安楽死、尊厳死の違いが読んでいくうちに、どんどんわからなくってしまった。
自分が難病になった場合、安楽死という選択を選ぶかはわからない。
選ぶかもしれない、選ばないかもしれない。
でも、家族が選ぶことは止めると思う。
自分が死ぬことより、大切な人が死ぬことの方が私はこわい。
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