『鹿の王 水底の橋』上橋菜穂子
2015年本屋大賞受賞作『鹿の王』の、その先を描いた命の物語。
歩いてきた道は違うけど、辿り着いた先は同じ。
内容紹介
『鹿の王』の主人公の一人、オタワルの医術師・ホッサルの物語。ふたつの医術の対立を軸に、人の命と医療の在り方を描いた傑作エンタテイメント!
目次
序章
第一章 真那の故郷
第二章 秘境 花部
第三章 鳴き合わせ、詩合わせ
終章
パラメーター
平易・・・★・難解
リアリティ・・・・★ファンタジー
個人的・・・・★社会的
感想
オススメ度 星3つ ★★★
今回も夢中になり、一晩で読んでしまいました。心地よい寝不足。
宗教の違い、次期皇帝をめぐる対立もあり、歴史小説を読んでいるような。
オタワル医術と清心教医術の考えの違いは、医療サスペンスを読んでいるような。
様々な思惑が絡み合っていて、最後の最後まで、誰が何を企てたのかがわからない。
ある意味ミステリー小説を読んでいるような感覚。
恋愛要素もあり。
ちょっぴり傲慢なホッサルをミラルがさり気なくサポートするところがいいですよね。
お似合いの二人の身分違いの恋もついに・・・!
言いたい!!けど、ネタバレになるから言えない。
全てが「水底の橋」というタイトルに詰まっている。
どれほど昔に沈んだのか、泥をかぶって、緑の藻に覆われていてな…それでも、川底を横切ってずっと向こうの対岸まで繋がっていた。橋だった頃の姿を残して、水底で繋がっていた
時間に余裕のある方は、ぜひ前作から読み通して。
追記
『鹿の王 ユナと約束の旅』鹿の王、映画化されたんですね。
実写版では難しいと思っていましたが、日本得意のアニメなら期待出来るかも。
関連本
『鹿の王』を読んでからの方が国や宗教、人物像がイメージしやすい。ホッサルの活躍、医術の対立・・・より物語が楽しめる。
『鹿の王』の感想は下記リンクへ
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