2019年上半期の読んだ本の中から、個人的にオススメしたい本ベスト5を紹介。
まとめてから思う。
私の趣味嗜好、人生観を丸裸にされた気分。
ものすごく私らしいランキングです。
5位
ゲッベルスと私ーーナチ宣伝相秘書の独白
「政治には無関心だった」
「私はなにも知らなかった」
「なにも知らなかった。私に罪はない」
- 作者: ブルンヒルデ・ポムゼル,トーレ・D.ハンゼン,石田勇治,森内薫,赤坂桃子
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2018/06/21
- メディア: 単行本
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2019年4月16日読了
内容紹介
ヒトラーの右腕としてナチ体制を牽引したヨーゼフ・ゲッベルスの103歳の元秘書が、69年の時をへて当時を回想する。
国営放送局での職を得るためにナチ党員にったポムゼルは、ナチスの所業への関与を否定する。
解説を執筆したジャーナリストは、このような一般市民の無関心にこそ危うさがあると、ナショナリズムとポピュリズムが台頭する現代社会へ警鐘を鳴らす。
子ども時代から始まるポムゼルの回想は、30時間におよぶインタビューをもとに書き起こされ、全体主義下のドイツを生きた人々の姿を浮かびあがらせる。
パラメーター
平易・・・★・難解
リアリティ★・・・・ファンタジー
個人的・・★・・社会的
感想
ゲッベルスの秘書として働いていて「私は何も知らなかった」とは惚けたこと言うな!
と呆れ気味で読み進めていた。
が、ハンゼン氏の解説を読んで、自分も同じようになり得ると恐くなった。
政治に興味がなく、身の回りの事柄ばかりに意識が向いてるのは私も同じだからだ。
ネットで検索すれば膨大な情報を得ることは可能になったけど、知りたい見たい偏った情報ばかりを鵜呑みにしないように気をつけたいと思った。
4位
FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
「名作中の名作。世界を正しく見るために欠かせない一冊だ」―ビル・ゲイツ
「思い込みではなく、事実をもとに行動すれば、人類はもっと前に進める。そんな希望を抱かせてくれる本」―バラク・オバマ元アメリカ大統領
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
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2019年6月10日読了
内容紹介
10の本能が引き起こす思い込みによって、賢い人ほど、世界について勘違いをしている。教育、貧困、環境、エネルギー、医療、人口問題などをテーマに、世界の正しい見方をわかりやすく紹介。
パラメーター
平易・・★・・難解
リアリティ★・・・・ファンタジー
個人的・・・・★社会的
感想
自分の偏った思い込みに気づかされた本。
世界だけでなく、ニュースの見方から日常の出来事にまで、幅広く応用、活用できる内容。
別記事に感想あり。
3位
世界のどこかで居候
「旅ではない。居候である。」
「ふつうの人の、ふつうの暮らし
2019年2月6日読了
内容紹介
一泊二泊ではお客さん、三日を過ぎて「いてもいなくてもどっちでもいい」と思われて初めて居候。モンゴル、イエメン、パプアニューギニア、インド、モロッコ、ネパール、カンボジア―居候だからこそ見てきた世界各地の普通の暮らし。
パラメーター
平易★・・・・難解
リアリティ★・・・・ファンタジー
個人的★・・・・社会的
感想
ウルルン滞在記の書籍バージョンみたいで面白かった。
旅行ではなく、居候というのがポイントで、お祭りなどのイベント時に滞在するのでもなく、何もない一週間を一緒に暮らす。
最初はお客様として扱われるけれど、だんだん慣れてきて…現地に暮らす人々の一日の生活をリアルに知ることが出来る。
食生活やトイレ事情、家の内装なども詳しく書かれ、興味深かった。
2位
極夜行前
極夜の世界について私たちはいったい何を知っているというのだろう。
そこはまったく想像がつかない世界ではないか。
2019年6月5日読了
内容紹介
太陽の昇らない冬の北極を一匹の犬とともに旅をし、4か月ぶりに太陽を見るという誰も真似できない『極夜行』のために天測を学び、犬を育て、海象に襲われた。すべては『極夜行』を完遂させるための準備。北極で過ごした350日。
パラメーター
平易・・・★・難解
リアリティ★・・・・ファンタジー
個人的・★・・・社会的
感想
最高だった。
大冒険前にこんなにも月日をかけ、入念な準備を行って出発するとは!
準備すら冒険。実際、死に掛けてるし。
読んだ人はもれなく水族館でセイウチ見ると脅える。
地形に疎い私は「氷床」「氷河」の違いがわからず、画像をググってイメージを膨らませた。
『極夜行』『極夜行前』どちらから読んでも楽しめると思う。
関連書籍
『極夜行』地球にはまだ人間の知らない世界がある。
1位
獣の奏者
王国の矛盾を背負い、兵器として育成される凶暴な蛇、闘蛇。
王権の象徴として、神々が遣わしたとされる聖なる獣、王獣。
2019年7月12日-8月1日読了
内容紹介
母が指笛を吹き鳴らしたとき、奇跡が起こった。 決して人に慣れず、また慣らしてもいけない生き物とともに生きる宿命の少女エリン。やがて王国の命運をかけた争いに巻き込まれていく。
パラメーター
平易・・・★・難解
リアリティ・・・・★ファンタジー
個人的・・★・・社会的
感想
現実を忘れさせてくれるファンタジー、最高っ!
特に闘蛇編、王獣編の最初の2巻は読み応えがあり、迫力ある。
私的に上橋菜穂子さんのファンタジーは、ガンダムやエヴァのように大人も楽しめるアニメの本バージョンという感じ。
むしろ、大人だからこそ考えさせる部分があると思う。
ただ、長編かつ登場人物(生き物)も多く、架空の世界の物語なので、ファンタジーに読み慣れていない人は世界観に入るまで苦労するかもしれない。
関連書籍
小中学生向けに「青い鳥文庫」からも出ているので、家族で楽しめるのも魅力。
ファンには嬉しい、外伝もあり。
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