2021年5月読んだ本の数:7冊
5月は本を読めました。
■サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する
著者:梯 久美子
かつて、この国には“国境線観光”があった。
樺太/サハリン、旧名サガレン。
何度も国境線が引き直された境界の島だ。
大日本帝国時代には、陸の“国境線“を観に、北原白秋や林芙美子らも訪れた。 また、宮沢賢治は妹トシが死んだ翌年、その魂を求めてサガレンを訪れ、名詩を残している。
いったい何が彼らを惹きつけたのか?
多くの日本人に忘れられた島。
その記憶は、鉄路が刻んでいた。
賢治の行程を辿りつつ、近現代史の縮図をゆく。
文学、歴史、鉄道、そして作家の業。全てを盛り込んだ新たな紀行作品!
今まで読んだ紀行本とは一線を画する内容でした。
「熱源」を読んでから“樺太”や“アイヌ”というワードに心惹かれている事実があるにしても、作者の博識さに、オタクぶりに、まさに知的の探究に出ている気分にさせてくれます。
ただの紀行文であれば、サガレンに興味ない人にとっては何もない土地に終わるような場所だと思うのですが、作者が実際に旅をして感じることが、ひらめきが、通説を覆すようなこともあって、非常に面白いです。
じゃあ、自分もサガレンに行きたいか?と問われると困ります。
今の私だと「宮沢賢治と同じ旅を辿ってる、わー、すごい!」で終わってしまいますから。
■アイヌ童話集
著者:金田一 京助,荒木田 家寿
これまた「熱源」の影響です。
童話なので読みやすい。
■貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
著者:アビジット・V・バナジー,エスター・デュフロ
もういちど貧困問題を根っこから考えた本。
・飢えている人でもカロリー増より美味しいものやテレビの方を優先する
・就学率が上がらないのは、学校がないかはではない。むしろ子供自身や親が行きたがらない/行かせたがらないから
・途上国に多い作りかけの家は、実は貯蓄手段
これが事実。
貧乏人や失業者に厳しいことばかりいうのは滑稽なこと。
先進国の私たちや高齢なお金持ちたちは過保護なくらい各種の社会制度に保護された、甘ったれた立場にいることを認識していない。
貧乏な人々は収入が増えても食事の量や質を改善したりしません。
食べ物と競合する圧力や欲望が多すぎるからです。
日本、自分然り。
質よりも欲に負けてている。
自分が恵まれた立場だということに気づいてない。
目に見えない後押しに囲まれて生活をしているだけで、
私たちが自制心と決断力があるわけではないことを肝に銘じる。
■三体 II 黒暗森林 上
著者:劉 慈欣,大森 望、立原透耶、上原かおり、泊 功[訳]
■三体Ⅱ 黒暗森林(下)
著者:劉 慈欣
人工冬眠から起きた世界はワクワクしますなぁ。これぞSFって感じです。
私はⅠから人間くさい史強が一番好きなキャラ。史強が出てくると安心する。話が難しくならないからか?笑
話の展開が予測出来なくて、結末が気になる。
■子育て主婦の英語勉強法―英語は女性をこんなにきれいに変える
著者:青山 静子
■子育てママの英語勉強法
著者:青山 静子
同じ本?英語の勉強を始めたので、読んだ。
もっと主婦ならではの要素があるかと思ったけど、そうでもない。というか、アルファベット忘れたとか書いてるけど、英文科卒業してるじゃないですかー。それはただのど忘れでは?!
「マンガPark」というアプリで全巻読んだ。
時代錯誤な表現もあるけど、最後まで楽しめた。
1日数話ずつ読み進めるタイプだったので、読み返しが難しく、前作と現代の登場人物を一致させるのに時間がかかってしまった。
キュンキュンしたくなって読んだ。前に読んだ「思い、思われ、ふり、ふられ」が最高にキュンキュンしたので、同じ作者のものを。
なぜか「アオハライド」は苦手で読み進めれなかった。