2021年は68冊の本を読みました。
例年100冊以上でしたので、少なめです。
(その分、漫画を読んでます!)
さて、今年も個人的に面白かった本を紹介します。
小説部門
1位 『邦人奪還』 伊藤祐靖
北朝鮮でクーデター勃発。
拉致被害者を救出せよ! そのとき国はどう動く?
日本初、元自衛隊特殊部隊員が描く迫真ドキュメント・ノベル。
まさか小説でこんなにも緊張するとは思わなかった。
今までに経験したことなにハラハラ感。
ここまで臨場感のある本に初めて出会ったかもしれない。
映画でもそうそうないよ。
ということで、1位に選ばせていただきました。
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2位 『熱源』 川越宗一
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第162回(2020年)直木三十五賞
樺太で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフは故郷を奪われたポーランド人や、若き日の金田一京助と出会い、自らの生きる意味を見出し…。
明治維新後、樺太のアイヌに何が起こっていたのか。
アイヌの闘いと冒険を描く傑作巨篇。
胸熱!
この本を書き上げた著者の熱い想いまで伝わってくる大作だと思います。
知的好奇心もくすぐられ、サハリン、アイヌ関連の本を読み、ネットで調べたりしました。
頭の中で整理されていく感じがたまらん。
漫画「ゴールデンカムイ」もより楽しめてます。
3位 『クララとお日さま』 カズオイシグロ
人工知能を搭載したロボットのクララは、病弱な少女ジョジーと出会い、やがて二人は友情を育んでゆく。
愛とは、知性とは、家族とは?
生きることの意味を問う感動作。
カズオイシグロ作品の中で『わたしを離さないで』が最高傑作だと勝手に思っているのですが、超えてきましたわ。 もうめちゃくちゃ面白い!!
カズオイシグロの代名詞である信頼できない語り手は AIロボット主人公のクララです。
クララは優秀なロボットではありますが、 ジョジーの家に来たばかりの頃は家庭環境、 人間の感情、登場人物の関係性を把握出来ていません。
また、物語の鍵となる向上処置についても理解していません。
そのため、クララが徐々に学習していくことで 霞んでいた物事の全貌が読者にも明確になっていきます。
このヒントの出し方、タイミングが抜群によくて、想像を膨らませながら、最後まで心地よいペースを保ちながら読み終えました。
作品全体を漂うノスタルジックな雰囲気もまた良き!!
同3位 『グレート・ギャツビーを追え』 ジョン・グリシャム
プリンストン大学図書館の厳重な警備を破り、フィッツジェラルドの直筆原稿が強奪された。消えた長編小説5作の保険金総額は2500万ドル。その行方を追う捜査線上に浮かんだブルース・ケーブルはフロリダで独立系書店を営む名物店主。「ベイ・ブックス」を情熱的に切り盛りするこの男には、希覯本収集家というもう一つの顔があった。真相を探るべく送り込まれたのは新進小説家のマーサー・マン。女性作家との“交流”にも積極的なブルースに近づき、秘密の核心に迫ろうとするが…。あのグリシャムの新たな魅力を楽しむ本好きのための快作!全米ベストセラー。
あらすじと本の内容の印象の差が良い意味で違った。
ミステリではおさまらない幅のある物語です。
書店経営者のブルースの仕事熱心な姿は魅力的で、マーサーをはじめ登場する小説家の性格や生活ぶりも興味深い。
訳は村上春樹。本の雰囲気とマッチして、魅力倍増。
新書部門
『夫のトリセツ』 黒川伊保子
「話が通じない」「わかってくれない」「思いやりがない」「とにかく気が利かない」……
腹立たしい夫を見捨てる前にこの一冊。
今度は脳科学から男脳を解明。 夫婦70年時代のバイブル。
夫のトリセツを読んでから頭に「離婚」というワードは浮かばなくなりました。
もちろん腹立つことは山ほどありますが、仮に大谷翔平やBTSと夫婦になったとしても
(仮が現実離れしておりますが。許してください)同じように腹を立てているんだわ!と思うと乗り切れます。
一読の価値あります。
著者部門
中野京子
2020年に引き続き中野京子さんです。
2021年も、何なら2022年も著書は読ませていただきます。
どの本を選んでも博識高く、安心して読める。
西洋の絵画、歴史の知識0の私をここまで楽しませてくれるがすごい。
漫画部門
『ザ・ファブル』 南勝久
鈍色の愛銃ナイトホークを手に、“殺し屋ファブル”が町にやってくる──!!
どんな敵も鮮やかに葬り去る“殺しの天才”通称ファブルは、相棒の女とともに、日々、裏社会の仕事をこなす日々‥‥。
だがある日、ボスの突然の指令を受け、“○○○”として、まったく新しい生活 を送るハメに‥‥。
そしてファブルの野蛮で、滑稽で、奇妙な“寓話”が弾け出したッ‥‥!!!
完全に広告に釣られて読んだんですけど、見事にハマりました。
私は「マガポケ」というスマホアプリで無料で全巻読破!
第2部であるsecond contactも読んでます。
笑いのセンスが絶妙なんですよね。