■モヤモヤそうだんクリニック
池谷裕二、ヨシタケシンスケ
小学生の「なぜ?」「どうして?」に脳研究者の池谷裕二さんが答える。
ユーモアのあるイラストは人気絵本作家のヨシタケシンスケさん。
どうしても本を好きになれません。どうしたら本を好きになれますか?
本にすぐあきる。
という小学生の質問への池谷さんの解答は以下の通り。
無理に本好きになる必要はありません。
「好きだ」と思える本にまだ出会っていないだけ、という可能性があります。
読まずにはいられないほど楽しい本にめぐり合えれば、読書にたいするイメージは大きく変わります。
私はしっくりきました。
私が本が好きな理由は、「好きだ」と思える本に巡り合ったことがあるから。
読書を続けるのは、読まずにはいられない面白い本があることを知っているから。
好きになれない本に出合うこともあるし、
飽きちゃう本もある。
でも、この本が、次に読む本が、運命の本かもしれないと思うと読書はやめられない。
この時代に生まれてよかった!
日本語読めてよかった、
生きててよかった!とまで思わせる運命の本がこの世にある。
本好きな人はそのことを知っているんじゃないかな。
さすが池谷さん!と思ったのはゲームに関する疑問への回答。
ゲームが頭によくないって本当?
ゲームも趣味の一つなのに、なぜ親は制限するの?
「ゲーム=よくないもの」という考えは安易、明確な根拠はない、と一刀両断。
だけど、「ひきこもりなどを助長する(傾向をさらに著しくする)悪いもの」という誤った思い込みが社会にあり、親は社会の偏見にわが子をさらされるのを恐れている。
その気持ちは僕にもわかる。
科学者として答え、さりげなく親の気持ちも代弁。
ゲームには中毒性があり、依存症になる可能性があることを指摘。
私は大人になってからスマホゲームの中毒になったことがある。
イベントに合わせて1日を過ごしてましたね。
ちょっとでも暇があればスマホを弄る。
ゲーム中心で生活が回っていました。
池谷さんは娘がゲームをしたいと言い出したら止まることはしないそう。
ただし、「宿題をやってから」「1日1時間まで」「夜更かしはしない」などルールはつくる。
子どものときから自分をコントロールできる力を養ってほしいから。
理由が素敵。
自分をコントロールできる力!大人である私は弱い。
環境変えることで私はゲーム中毒から抜け出した。
私も子どもがゲームするのは止めさせない。
むしろ、一緒にゲームしたい。
でも、まだ自制できない子どもの為に親が手助けはしないといけないとも思っている。
今はゲームだけじゃなくて、YouTubeなど動画も同じ。
ルールが理解できない3歳児にどうYouTubeと向き合わせたらいいか。
我が家は試行錯誤中。
池谷さん著書『パパは脳研究者』は個人的に選んだ2018年ベスト本の1冊。
脳科学者視点の育児日記。子どもへの愛が溢れてるのよね。これ読んで池谷ファンになった。