読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2046ページ
11月も変わらず中野京子さん祭り。
わっしょい!
あと、久しぶり脳研究家の池谷裕二さん読んで、好きだわーって思った。
文章に人柄の良さが滲み出ている。
本当のところは知らんけど。
■怖い絵 (角川文庫)
著者:中野 京子
★★☆
ゴヤ「我が子を喰らうサトゥルヌス」はもう見るからに怖い絵。まさに進撃の巨人。
時代背景、モデル、描かれている場所、小物たち等々の知識が増えると絵の見方も変わりますね。
見るからに怖い絵よりもゾッとしました。
「死と乙女編」「泣く女編」「新怖い絵」も読まなくては。
凄惨・残酷・非情・無惨で……甘美。 心の底からゾッとする、名画の見方、教えます。 読み終わった後、もう一度絵を観てください。ドガ描くプリマ・バレリーナが、ホガース描く幸せな家族の肖像画が、ブロンツィーノ描く『愛の寓意』が、一変します――名画にひそむ、心胆寒からしめる恐怖の物語。本書を読めば、絵画の見方が変わります。
■残酷な王と悲しみの王妃 2 (集英社文庫)
著者:中野 京子
★★☆
中野京子さんのおかげで歴史に強くなってきた(気がする)
とりあえず、スペイン王家は表現があっているかわからないけれど、面白い。
ネタの宝庫。
時代も場所も遠く離れた王や王妃の生き方は、何故に私たちに刺さるのか?同性愛者ゆえに世継ぎ問題で悩んだルートヴィヒ二世。三百年も続いた大王朝の終焉を目にしなければならなかったアレクサンドル三世妃マリア。決死の亡命劇が滑稽にさえ見えるカルロス四世。愛した男のために幽閉されたカロリーネ・マティルデ。名画や写真を手掛かりに、王族たちの光と影を紐解く、歴史読物第二弾!
■美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔 (PHP新書)
著者:中野 京子
★★☆
美の価値観は人それぞれだとは思うけれど、時代が変わっても美しいと感じる絵がある。
また今の時代だからこそ美しい人たちもいる。
歴史に名を刻んだ顔とはすごいもんだ。
第1章 古典のなかの美しいひと 第2章 憧れの貴人たち 第3章 才能と容姿に恵まれた芸術家 第4章 創作意欲をかきたてたミューズ
■そこが知りたい!日本の警察組織のしくみ
★★☆
司書オススメの本として紹介されていた。
警察小説を読んでいてもピンとこなかったけど、これを読めば一気に解決。
ちょっと抜けた刑事役も実はエリートだと気付かされる。
よくよく考えればわかることだけれども、警察が扱う事件の幅広さよ。
日本の治安を守る警察官の組織や階級、 部署による職務の違いや捜査手法、 プライベートなどについて解説する一冊。 複雑な警察組織のしくみを知ることで、 刑事ドラマや警察小説というフィクションの世界をいっそう楽しめるようになる。
■(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法
著者:三宅 香帆
★★☆
名作小説、ここに注目すると面白く読めるよ!技を教えてくれる本。
小説なんて好きに読めばいいじゃん!って思ってはいるけれど、いるけれども、もっと面白く読める方法があるなら知りたい。できれば堅苦しくないものをお願いします。と思っている私にはピッタリでした。
内容はとてもシンプル。本ごとに面白く読む技が紹介されている。
あらすじを読む、対象年齢を考える、など短め。
読み方も着眼点も私とは違っていて、目から鱗の情報多々あり。もちろん、既に実践済みのものもある。
国内外問わず、取り扱う名作の幅も広い。個人的に読んだばかりの『三体』があったのが良かった。
『雪国』(川端康成著)
小説の中では「とばされている描写』があることを理解/行間で何があったか、察する
「私が悪いんじゃないわよ。あんたが悪いのよ。あんたが負けたのよ。あんたが弱いのよ。私じゃないのよ」などと口走りながら、よろこびにさからうためにそでをかんでいた。
しばらく気が抜けたみたいに静かだったが、ふと思い出して突き刺すように、「あんた笑ってるわね。私を笑ってるわね」「笑ってしない」「心の底で笑っているでしょう。今笑ってなくても、きっとあとで笑うわ」と、女はうつぶせになってむせび泣いた
行間、書かないことで官能が倍増してません?//
■脳はすこぶる快楽主義 パテカトルの万脳薬
著者:池谷 裕二
★★☆
池谷裕二の新刊出てるじゃん!と慌てて読みました。
1つ1つが短くまとまっていて、親しみあるわかりやすい文章。
本を読んでいるおかで?!で既に知っている研究内容もあったけれど、ワクワクさせらる研究内容もあって、読んでいて楽しかった。
そもそも「時間は逆流しない」という保証はあるのか?現代物理学によれば、時間は未来に向かっても、過去に向かっても、双方向性に流れている可能性がある。時の変化を感知できるのは、記憶があるから。ヒトが観察できる時間は、過去から未来に流れる一方向の時間だけ。
キャーー!!何というか、ロマンありません?
ついつい美男美女を目で追ってしまう。 いけないと分かっていても浮気をしてしまった……。 それ、もしかしたら脳のクセかもしれません。 本書は、毎日100~200報読む論文の中から、人気脳研究者が選りすぐった科学知見を集めた1冊になります。 その他にも、「偽物を身に着けると嘘をつきやすくなる」「数学の苦手意識は遺伝子によるもの」など、読めば明日話したくなる話が満載。 ちなみに、「生後3カ月でモラルは生まれる」ので、 脳を浮気の言い訳にはできませんので、ご注意ください……。
■medium 霊媒探偵城塚翡翠
著者:相沢沙呼
★★☆
第20回本格ミステリ大賞受賞
このミステリーがすごい! 1位
本格ミステリ・ベスト10 1位
SRの会ミステリベスト10 1位
2019年ベストブック
正直、後半のどんでん返しまで我慢して読んだ。
私が勝手にイメージするライトノベルのような内容、表現方法でした。
※以下、ネタバレのヒントになる可能性あり
『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』を参考に<タイトル>を意識して、表紙のイラストもよく観察して読み始めました。
そうするとどんでん返しの前にたぶん気付いちゃいます。
私は推理が1とは限らないというのが頭に残っていて、この小説のミソとなるところだと思った。
推理作家として難事件を解決してきた香月史郎は、心に傷を負った女性、城塚翡翠と出逢う。彼女は霊媒として死者の言葉を伝えることができる。しかしそこに証拠能力はなく、香月は霊視と論理の力を組み合わせながら、事件に立ち向かう。一方、巷では連続殺人鬼が人々を脅かしていた。証拠を残さない殺人鬼を追い詰められるのは、翡翠の力のみ。だが殺人鬼の魔手は密かに彼女へと迫っていた――。
■ぼくはフィンセント・ファン・ゴッホ 絵本でよむ画家のおはなし (絵本で読む画家のおはなし)
著者:林 綾野,たんふるたん
★☆☆
次に読む小説『たゆたえども沈まず』の予習として。
■35歳から創る自分の年金
著者:是枝 俊悟
★★☆
家事、育児、仕事と両立するのは大変だなぁと思う時もあるけど、出来るだけ働こうと思った。
2050年に65歳。そのとき年金制度は? 老後の暮らしは大丈夫? 過度な不安は無用です!
大事なのは「世帯の生涯賃金」を増やすこと。
今なら間に合う資産作りの考え方を、同世代の筆者がわかりやすく解説。