2021年1月の読書記録
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3005ページ
以下、読んだ順番です。
■モヤモヤそうだんクリニック
著者:池谷 裕二,ヨシタケ シンスケ
256名の小学生から寄せられた「なぜ?」「どうして?」に、脳研究の第一人者・池谷裕二先生と人気絵本作家・ヨシタケシンスケさんが‟科学”と‟ユーモア”で向き合います!
小学校中、高学年辺りの疑問になるのかな。
大人が読んでも「なるほど!」と思います。
ヨシタケさんのイラストが良いアクセント。
■文芸オタクの私が教える バズる文章教室 (サンクチュアリ出版)
著者:三宅香帆
“星野源の未熟力”“村上春樹の音感力”“さくらももこの配慮力”―ネタ、つながり、専門知識がなくてもOK!話題の京大生ライターが言語化した“モテまくる文章”の科学。
文章って面白いよなー。
その人の個性、特徴が表れる。
その個性や特徴が確立されている人の文は面白くて、他人を惹きつけてしまう力がある。
■一人称単数 (文春e-book)
著者:村上 春樹
6年ぶりに放たれる、8作からなる短篇小説集
収録作
「石のまくらに」「クリーム」
「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」
「ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles」
「『ヤクルト・スワローズ詩集』」
「謝肉祭(Carnaval)」
「品川猿の告白」
「一人称単数」
久しぶりに「僕」再会しました。
ポップソングはわかるけど、クラシック、ジャズになるとさっぱりの私。
心の底から小説を楽しむことが難しかったのが、悔しい。
■人は顔を見れば99%わかる フランス発・相貌心理学入門 (河出新書)
著者:佐藤ブゾン貴子
鼻の穴が見えない人は、秘密主義……ビジネスや教育の現場で採用されている、1億人以上の顔分析に基づくフランス発祥の心理学とは? 日本でただ一人の相貌心理学教授による初の入門書!
顔の部位や輪郭から性格や行動を読み取ることは、それが本当に合っている、合っていないに関わらず、誰でも自然と行なっていることだと思う。
答え合わせ感覚で読めるし、時には初耳もある。
顔相学、人相学との違いは最後までわからなかったけど、入門書だとしたら丁度いい。
■【第162回 直木賞受賞作】熱源 (文春e-book)
著者:川越 宗一
新年早々、どえらい小説を読んでしまった。
これまで読んできた本の知識総動員して挑んだ。
近代史、アイヌ文化等々もっと知識を補強したい欲も出てきた。
胸熱!
■爆発的進化論 1%の奇跡がヒトを作った (新潮新書)
著者:更科 功
数多のターニングポイントを経て、ゾウリムシのような生物は、やがてヒトへと進化を遂げた。
私たちの身体に残る「進化の跡」を探りながら、従来の進化論を次々と覆す、目からウロコの最新生物学講座!
昨年読んだ『絶滅の人類史』が面白かったので、こちらも読んだ。
この本の好きなところは事実や仮説だけではなく、理由も書かれているところ。
仮説についても、どうしてこの仮説があるのか説明してくれるのがわかりやすい。
■ワイルドサイドをほっつき歩け --ハマータウンのおっさんたち
著者:ブレイディみかこ
日常をゆるがす大問題を前に果敢に右往左往する
おっさん(おばさん)たちの人生を音楽にのせて描く。
ブレイディみかこの新たなる代表作、誕生!!
今のリアルなイギリス事情がわかって面白い。
たぶん日本のおっさん(おばさん)のリアルだったら冷静には読んでいられなかったと思う。
絶対に世代間のズレでイライラしてると思う。
第2章の世代、階級、酒事情については日本と共通している部分もあって、興味深かった。
■残酷な進化論: なぜ私たちは「不完全」なのか (NHK出版新書)
著者:更科 功
複雑な道具を使いこなし、文明を築いて大繁栄した私たちヒトは、じつは「ありふれた」生物だった──。
まさに知的エンターテイメント!
未だに誤解している部分がたくさんあることが読むとわかる。
忘れがちたけど、人類はこれからも進化していく。
■烏に単は似合わない【新カバー版】 (文春文庫)
著者:阿部 智里
人間の代わりに「八咫烏」の一族が支配する世界「山内」では、世継ぎである若宮の后選びが今まさに始まろうとしていた。若宮に選ばれるのはいったい誰なのか?
インスタで知った八咫烏シリーズ。
最近はインスタで面白い本を発掘している。
今作を読んだだけでは、設定をファンタジーにする必要性がわからなかったれど、シリーズものとして今後を期待。
■烏は主を選ばない【新カバー版】 (文春文庫)
著者:阿部智里
賢い兄宮を差し置いて世継ぎの座に就いたうつけの若宮に、強引に朝廷に引っ張り込まれたぼんくら少年雪哉は陰謀、暗殺者のうごめく朝廷を果たして生き延びられるのか……?
前作と時系列はだいたい同じ頃の若宮側の物語。
前作では姫側の立場になって、世界を見ていたので、若宮側になるとまた違った世界が見えてくる。
今読んでいる八咫烏シリーズは全6作ある第1部。
昨年から新たに第2部がスタートしていて、まだまだ楽しめそう。
■失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織
著者:マシュー・サイド
なぜ、「10人に1人が医療ミス」の実態は改善されないのか?
なぜ、燃料切れで墜落したパイロットは警告を「無視」したのか?
なぜ、検察はDNA鑑定で無実でも「有罪」と言い張るのか?
オックスフォード大を首席で卒業した異才のジャーナリストが、あらゆる業界を横断し、失敗の構造を解き明かす!
またもや胸熱な本!
読むとちょっと病院行くのに躊躇してしまいます。
「失敗から学ぶ」と言うけれど、実際に失敗から学習できている組織、人ってごくわすがかも。
自分自身も、職場も、行政も。