【ブックガイド】推理作家・米澤穂信のシリーズ化されていない作品紹介

私が新作楽しみにしている作家の一人が米澤穂信さん。

青春×日常ミステリが得意な作家と私は認識しているけれど、「儚い羊たちの祝宴」「満願」のようなダーク要素が入ったものも私は好き。

 

パラメーター

【読みやすさ】 平易 ・・・・ 難解

【作風】 リアル ・・・・ シュール

【登場人物】 少なめ ・・・・ 多め

【雰囲気】 暗め ・・・・ 明るめ

 

  

さよなら妖精

4人の高校生と外国から来た少女・マーヤとの交流を描いた青春ミステリ。

マーヤはどの国から日本に来たのか?

マーヤの視点から見ると日本のごく当たり前の日常が謎になる。

日常の謎を解く青春ミステリー!ベルーフシリーズ「さよなら妖精」米澤穂信 - 読書は趣味というより娯楽です

さよなら妖精 (創元推理文庫)

さよなら妖精 (創元推理文庫)

  • 作者:米澤 穂信
  • 発売日: 2006/06/10
  • メディア: 文庫
 

 

 

犬はどこだ

25歳私立探偵の最初の事件。

期待を裏切らない安定の面白さ。

“どんでん返しがあるぞ、あるぞ!”とわかっているのに最後に“やられた!”ってなった。

衝撃の結末!最後のどんでん返しでゾッとする探偵ミステリー小説「犬はどこだ」米澤穂信 - 読書は趣味というより娯楽です

犬はどこだ (創元推理文庫)

犬はどこだ (創元推理文庫)

  • 作者:米澤 穂信
  • 発売日: 2008/02/29
  • メディア: 文庫
 

 

 

ボトルネック

亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたリョウは、気が付くと自分生まれなかった世界にいた。

パラレルワールドもの、青春SFミステリ。

タイトルが内容を物語っている。

ボトルネック (新潮文庫)

ボトルネック (新潮文庫)

 

 

 

インシテミル

1週間「ある人文科学的実験の被験者」になるだけという、短期のアルバイトに集まったのは12人の男女。

実験内容は参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった。

米澤穂信を知らずに先に観た映画が苦手で、どうしても原作を読めずにいる。

今まで読んだ米澤穂信とは一味違うテイストな気がする。映画だからそう思ったのかな。

インシテミル (文春文庫)

インシテミル (文春文庫)

  • 作者:米澤 穂信
  • 発売日: 2010/06/10
  • メディア: 文庫
 

 

 

儚い羊たちの祝宴

お嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の一人の屋敷で惨劇が起こり・・・。

最後のどんでん返しにゾクッとするダークミステリー短編集。

順番通りに読むと最後に掲載されている書き下ろし「儚い羊たちの晩餐」がより楽しめる。

最後のどんでん返しでゾッとする!ダークミステリー短編集「儚い羊たちの祝宴」米澤穂信 - 読書は趣味というより娯楽です

儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)

儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)

  • 作者:米澤 穂信
  • 発売日: 2011/06/26
  • メディア: 文庫
 

 

  

追想五断章 

伯父の古書店に居候する菅生芳光は、死んだ父親が書いた五つの「結末のない物語」を探して欲しい、という依頼を受ける。

五つの物語に秘められた真実とは?

このブログを書いている時に未読だと気が付く。

近々読みたい。

↓追記

読みました。

途中で父親が書いた物語の真相に気が付いたにも関わらず、一気読みしてしまいまいたよ。

追想五断章 (集英社文庫)

追想五断章 (集英社文庫)

  • 作者:米澤 穂信
  • 発売日: 2012/04/20
  • メディア: 文庫
 

 

 

折れた竜骨

第64回日本推理作家協会賞受賞

2012年版 ミステリが読みたい! 国内篇 1位

2012 本格ミステリベスト10 国内ランキング 1位

2012年版 このミステリーがすごい! 国内篇 2位

2011 週刊文春ミステリーベスト10 国内部門 2位

魔法が存在する世界を舞台にしたミステリ。

魔法は好きだけど、ミステリとの取り合わせはどうなんだろ?と読まず嫌い。

今村昌弘『屍人荘の殺人』がすんなり読めたから、読めるかも!と思っている。

折れた竜骨 上 (創元推理文庫)

折れた竜骨 上 (創元推理文庫)

  • 作者:米澤 穂信
  • 発売日: 2013/07/12
  • メディア: 文庫
 
折れた竜骨 下 (創元推理文庫)

折れた竜骨 下 (創元推理文庫)

  • 作者:米澤 穂信
  • 発売日: 2013/07/12
  • メディア: 文庫
 

 

 

リカーシブル

越野ハルカ。父の失踪により母親の故郷である坂牧市に越してきた少女は、母と弟とともに過疎化が進む地方都市での生活を始めた。たが、町では高速道路誘致運動の闇と未来視にまつわる伝承が入り組み、不穏な空気が漂い出す。そんな中、弟サトルの言動をなぞるかのような事件が相次ぎ……。

ボトルネック』『インシテミル』と混同していて、これまた未読だと気が付く。

↓追記

主人公の女子中学生が都市伝説を暴いていく。

ハルカは中学生なのに賢いし、不憫なくらい大人びている。

何というか、周りの大人たちに喝を入れたくなる。

リカーシブル (新潮文庫)

リカーシブル (新潮文庫)

  • 作者:米澤 穂信
  • 発売日: 2015/06/26
  • メディア: 文庫
 

 

 

満願

2015年 このミステリーがすごい! 国内編 1位

2014年  週刊文春ミステリーベスト10 国内篇 1位

2015年 ミステリが読みたい! 国内 1位

主なミステリーランキングで3冠を制覇し、幅広い読者を驚嘆させた短篇集の金字塔。

第151回直木三十五賞の候補作!ミステリーランキング3冠!現実にあるかもしれないミステリー短編集「満願」米澤穂信 - 読書は趣味というより娯楽です

米澤穂信がお得意の日常のミステリー。

人間のエゴ、弱さが見え隠れする短編集なので、短くても読み応えあり。

満願 (新潮文庫)

満願 (新潮文庫)

 

 

 

本と鍵の季節

図書室に持ち込まれる謎に、男子高校生ふたりが挑む全六編。

図書室の本がキーワードになり、持ち込まれた謎を解決していくのは、本好きとしてはワクワクする。

古典部シリーズよりビターな青春ミステリ!

【青春×ミステリ】図書委員の二人の男子高校生が持ち込まれた謎を解く!『本と鍵の季節』米澤穂信 - 読書は趣味というより娯楽です

本と鍵の季節

本と鍵の季節

  • 作者:米澤 穂信
  • 発売日: 2018/12/14
  • メディア: 単行本
 

 

 

 Iの悲劇

Iターンでやってきた「移住者」たちと、彼らの間で次々と発生する謎。

ミステリーを通して、地方問題を提起している作品。

結末は米澤穂信らしい苦味のある後味。

Iの悲劇

Iの悲劇