私が新作楽しみにしている作家の一人が米澤穂信さん。
青春×日常ミステリが得意な作家と私は認識しているけれど、「儚い羊たちの祝宴」「満願」のようなダーク要素が入ったものも私は好き。
パラメーター
【読みやすさ】 平易 ・・・★・ 難解
【作風】 リアル ・・・★・ シュール
【登場人物】 少なめ ・・★・・ 多め
【雰囲気】 暗め ・★・・・ 明るめ
さよなら妖精
4人の高校生と外国から来た少女・マーヤとの交流を描いた青春ミステリ。
マーヤはどの国から日本に来たのか?
マーヤの視点から見ると日本のごく当たり前の日常が謎になる。
日常の謎を解く青春ミステリー!ベルーフシリーズ「さよなら妖精」米澤穂信 - 読書は趣味というより娯楽です
犬はどこだ
25歳私立探偵の最初の事件。
期待を裏切らない安定の面白さ。
“どんでん返しがあるぞ、あるぞ!”とわかっているのに最後に“やられた!”ってなった。
衝撃の結末!最後のどんでん返しでゾッとする探偵ミステリー小説「犬はどこだ」米澤穂信 - 読書は趣味というより娯楽です
ボトルネック
亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたリョウは、気が付くと自分生まれなかった世界にいた。
パラレルワールドもの、青春SFミステリ。
タイトルが内容を物語っている。
インシテミル
1週間「ある人文科学的実験の被験者」になるだけという、短期のアルバイトに集まったのは12人の男女。
実験内容は参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった。
米澤穂信を知らずに先に観た映画が苦手で、どうしても原作を読めずにいる。
今まで読んだ米澤穂信とは一味違うテイストな気がする。映画だからそう思ったのかな。
儚い羊たちの祝宴
お嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の一人の屋敷で惨劇が起こり・・・。
最後のどんでん返しにゾクッとするダークミステリー短編集。
順番通りに読むと最後に掲載されている書き下ろし「儚い羊たちの晩餐」がより楽しめる。
最後のどんでん返しでゾッとする!ダークミステリー短編集「儚い羊たちの祝宴」米澤穂信 - 読書は趣味というより娯楽です
追想五断章
伯父の古書店に居候する菅生芳光は、死んだ父親が書いた五つの「結末のない物語」を探して欲しい、という依頼を受ける。
五つの物語に秘められた真実とは?
このブログを書いている時に未読だと気が付く。
近々読みたい。
↓追記
読みました。
途中で父親が書いた物語の真相に気が付いたにも関わらず、一気読みしてしまいまいたよ。
折れた竜骨
第64回日本推理作家協会賞受賞
2012年版 ミステリが読みたい! 国内篇 1位
2012 本格ミステリベスト10 国内ランキング 1位
2012年版 このミステリーがすごい! 国内篇 2位
2011 週刊文春ミステリーベスト10 国内部門 2位
魔法が存在する世界を舞台にしたミステリ。
魔法は好きだけど、ミステリとの取り合わせはどうなんだろ?と読まず嫌い。
今村昌弘『屍人荘の殺人』がすんなり読めたから、読めるかも!と思っている。
リカーシブル
越野ハルカ。父の失踪により母親の故郷である坂牧市に越してきた少女は、母と弟とともに過疎化が進む地方都市での生活を始めた。たが、町では高速道路誘致運動の闇と未来視にまつわる伝承が入り組み、不穏な空気が漂い出す。そんな中、弟サトルの言動をなぞるかのような事件が相次ぎ……。
『ボトルネック』『インシテミル』と混同していて、これまた未読だと気が付く。
↓追記
主人公の女子中学生が都市伝説を暴いていく。
ハルカは中学生なのに賢いし、不憫なくらい大人びている。
何というか、周りの大人たちに喝を入れたくなる。
満願
2015年 このミステリーがすごい! 国内編 1位
2014年 週刊文春ミステリーベスト10 国内篇 1位
2015年 ミステリが読みたい! 国内 1位
主なミステリーランキングで3冠を制覇し、幅広い読者を驚嘆させた短篇集の金字塔。
第151回直木三十五賞の候補作!ミステリーランキング3冠!現実にあるかもしれないミステリー短編集「満願」米澤穂信 - 読書は趣味というより娯楽です
米澤穂信がお得意の日常のミステリー。
人間のエゴ、弱さが見え隠れする短編集なので、短くても読み応えあり。
本と鍵の季節
図書室に持ち込まれる謎に、男子高校生ふたりが挑む全六編。
図書室の本がキーワードになり、持ち込まれた謎を解決していくのは、本好きとしてはワクワクする。
古典部シリーズよりビターな青春ミステリ!
【青春×ミステリ】図書委員の二人の男子高校生が持ち込まれた謎を解く!『本と鍵の季節』米澤穂信 - 読書は趣味というより娯楽です
Iの悲劇
Iターンでやってきた「移住者」たちと、彼らの間で次々と発生する謎。
ミステリーを通して、地方問題を提起している作品。
結末は米澤穂信らしい苦味のある後味。