第151回直木三十五賞の候補作!ミステリーランキング3冠!現実にあるかもしれないミステリー短編集「満願」米澤穂信

第27回山本周五郎賞受賞

2015年版「このミステリーがすごい!

第1位 2014「週刊文春ミステリーベスト10」

第1位 2015年版「ミステリーが読みたい!」 第1位

2017年8月読書メーター読んだ本ランキング(文庫)第3位!

満願 (新潮文庫)

満願 (新潮文庫)

 

内容紹介

人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とはー。驚愕の結末で唸らせる表題作はじめ、交番勤務の警官や在外ビジネスマン、美しき中学生姉妹、フリーライターなどが遭遇する6つの奇妙な事件。入念に磨き上げられた流麗な文章と精緻なロジックで魅せる、ミステリ短篇集の新たな傑作誕生。(「BOOK」データベースより)

目次

夜警

死人宿

柘榴

万灯

関守

満願

感想

米澤穂信、再熱!

10年前に「遠回りする雛」を読み、米澤穂信の面白さを知りました。<ミステリー=殺人事件>だと思っていた私には日常のミステリーは衝撃でした。古典部シリーズはアニメもチェックするほど好きです。

そして、今回読んだ「満願」も米澤穂信がお得意の日常のミステリーです。人間のエゴ、弱さが見え隠れする短編集なので、短くても読み応えがあると思います。私的に「夜警」が特に誰の日常にも起こりそうな内容なので一番のお気に入り作品です。ヒヤッとするような“こういう部下”はどの職場にもいると思います。

オススメ度 ★★

初読み“米澤穂信”にオススメの一冊

印象に残った文章

誤魔化そうとしたのが鍵のかけ忘れ程度ならかわいいものだ。実害はない。しかし、次もそうだとは限らない。

 こういう部下を持つのは初めてではない。胃のあたりに不快な塊を感じる。 

 

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村