妊娠中、妊娠を考えている女性に読んで欲しい本「お医者さんは教えてくれない 妊娠・出産の常識ウソ・ホント」エミリー・オスター

 

お医者さんは教えてくれない 妊娠・出産の常識ウソ・ホント

お医者さんは教えてくれない 妊娠・出産の常識ウソ・ホント

 

 

医師に教わる「妊娠中してはいけないこと」は本当か?

データ分析のプロが本当はOKなもの、知られざる禁止事項を明らかにする。

妊娠から出産までの各段階で「気をつけるべきこと」と「悩まなくていいこと」を丁寧に解説します。

 

 

内容

 

データ分析のプロが、信頼できるデータを提示し、知られざるリスクも明らかに!

妊娠しやすくする方法、男女の産み分け、食べたほうがいいもの・食べないほうがいいもの、体重増加に関する情報、つわり、出生前診断、出生前スクリーニング、早産、ハイリスク妊娠、陣痛誘発剤、バースプラン等を徹底分析。

 

お医者さんは教えてくれない 妊娠・出産の常識ウソ・ホント

お医者さんは教えてくれない 妊娠・出産の常識ウソ・ホント

 

 

妊娠初期の40℃以上のお風呂→無脳症のリスク

レアの肉、ガーデニングトキソプラズマ症のリスク

体重の増えすぎより十分増えない方が問題

 

感想

 

妊娠を考えている方には気になる章だけでも読んでいただきたいです。

もっと早く、出来れば妊娠前に読みたかったというのが私の正直な感想です。でも、今後のマタニティ生活、二人目の妊娠は本書を読んだことで心強くなりました。

「たぶん大丈夫」ばかりの妊娠情報

妊娠がわかると今まで気にならなかった些細なことが気になり始めます。ところが、調べても明確な答えを見つけられません。例えば、カフェインの摂取。全面禁止?妊娠が発覚する前に飲んだ分は?少しは飲んでも大丈夫?少しとはどれくらい?赤ちゃんにどんな影響があるの?カフェインのことだけでも疑問がどんどん出てきます。ネットで検索をしても、医者に聞いても、妊娠本を見ても「たぶん大丈夫」「ちょっとくらいなら大丈夫」という曖昧な回答ばかりです。アメリカも日本も同じなんですね。経済学を教える著者エミリー・オスターはエビデンス、データ、数字のないと納得が出来ないタイプ。著者自身が妊娠をしたのをキッカケにデータ分析のプロとして自分で調べた情報を提供してくれます。

データは参考、判断は自分

アメリカでは(日本でも)厳禁と言われている妊娠中の飲酒を「少量であれば問題なし

」と本書には書かれています。アメリカでは大きな大きな反響を呼んだそうですが、私も衝撃を受けました。

妊娠中の軽い飲酒が赤ちゃんにマイナスの影響を及ぼすという、たしかなエビデンスは1つもない。つまり以下のことは問題ない。

・妊娠第2期、第3期の1日1杯までの飲酒。

(省略)

※大量の飲酒(1回に5杯以上など)は赤ちゃんに悪影響を与え、身体的障害、知的障害のある可能性が高くなります。

妊娠がわかった後は飲酒をしていませんが、わかる前は年末年始でお酒を飲んでいました。現在、順調にお腹の赤ちゃんは成長しているとはいえ、気がかりな点だったので解消されたのは嬉しいことです。ただし、私は授乳が終わるまで飲酒はしないと判断をしました。

本書に掲載されているデータはアメリカ、オーストラリアのものです。様々な人種が集まる国だとしても平均的な体格も体質も違う日本人とアメリカ人では、気をつけるべきアルコール摂取量は変わってくるのではないかと思ったからです。そして、私が日常的に飲酒をせず、体質的にも強くないからです。(コーヒーは飲みたいけど、お酒は飲まなくてもストレスにはならない!)

自分の置かれた状況を理解する為のデータであり、世間やルール、常識できはなく、自分にとってプラス、マイナス面を検討し、自分で判断を下して欲しいという著者の思いが詰まっています。自分のことは自分で決めよう!と背中を押してもらえる1冊です。

 

 

 

目次

 

はじめに

第1部 始まり:妊娠する

第1章 準備作業

第2章 データ重視の妊娠

第3章 2週間の待機期間

第2部 妊娠第1期

第4章 カフェイン、アルコール、タバコの弊害

第5章 流産のリスク

第6章 デリミートにご用心!

第7章 つわりと姑

第8章 出生前スクリーニングと出生前診断

第9章 ガーデニングの意外な危険性

第3部 妊娠第2期

第10章 2人分食べてもいいの?

第11章 男の子? 女の子?

第12章 大切なのは運動? それとも休養?

第4部 妊娠第3期

第13章 早産(そして「安静」の危険)

第14章 ハイリスク妊娠

第15章 このままずっと産まれないの?

第16章 誘発分娩

第5部 お産

第17章 お産にまつわる数字あれこれ

第18章 バースプラン

第19章 出産を終えて

 

エピローグ

謝辞

訳者あとがき

 

関連本

 

以前読んだ「学力の経済学」は科学的根拠を元に書かれているので、とても参考になりました。経験によって書かれた子育て本の内容を真似しても、自分の子供がうまいく保証はありません。

girl-book.hatenablog.com

もちろん娯楽として読む分には楽しめます。啓発本やブログでよくある成功体験もそういう意味で読み方が変わりました。

 

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