2022年4月読書記録

2022年4月の読書メーター
読んだ本の数:7冊

 

 

『52ヘルツのクジラたち』 町田そのこ

52ヘルツのクジラの声を聴きながら眠った夜がきっとある。

 

【52ヘルツ】他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない――。

 

おかあさんが、大好きだった。

人生を家族に搾取されてきた女性と、母親に「ムシ」と呼ばれている少年。

愛を欲し、裏切られてきた孤独な魂が出会い、新たな物語が生まれる。

 

2021年本屋大賞受賞

読書メーター OF THE YEAR 2020 総合ランキング1位

王様のブランチ BOOK 大賞 2020 第1位

ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2020 小説部門 第4位

 

 

 


『闇祓』 辻村 深月

本当に怖いのは、誰でも「神原家」になりうるってこと。

辻村さんがあの名前のない言動に名前を付けてくれました。

 

あいつらが来ると、人が死ぬ。

辻村深月、初の本格ホラーミステリ長編! 

 

 【闇ハラ】闇ハラスメントの略。 精神・心が闇の状態にあることから生ずる、自分の事情や思いなどを一方的に相手に押しつけ、不快にさせる言動・行為。本人が意図する、しないにかかわらず、相手が不快に思い、自身の尊厳を傷つけられたり、脅威を感じた場合はこれにあたる。やみハラスメント。闇ハラ。ヤミハラ。

 

 

 

『HEALTH RULES 病気のリスクを劇的に下げる健康習慣』 津川友介

リアルタイムで知りたかったワクチン、関連サイトと有意義な情報が得られた。

(以下、個人的メモ)

健康を維持する為には少なくとも7時間睡眠が必要。

1.5時間周期は嘘。日本の妊婦は痩せ過ぎ。

低出生体重児増加。出生体重が少ないと、成績・学歴・収入・健康状態がよくない。

サプリメントは基本的に無意味。

日本は他国と比べるとワクチンに対してかなり慎重。

 

 

『東大教授が教える! デキる大人の勉強脳の作り方』 池谷裕二

見聞きしたことある内容だけど、サクッとポイントを抑えるにはちょうどいい。

(以下、個人的メモ)

大人の勉強は経験記憶。

不快なストレスは脳の機能を低下させ、記憶力や学習能力も落とす。

休憩時間は何もしない。40分やって、5〜10分休憩。

体を動かすと記憶力も上がる。

水分が不足すると能力が落ちる。

忘れるスピードに個人差はほぼない。

復習するのに最適なタイミングがある。

同じテキストを繰り返し使う。

問題を解いたり話したりする方が忘れにくい。

間違えることで、思い出しやすくなる。

読み応えのあるテキストを選ぶ。

空腹、歩く、寒さ。スモールステップ。

 

 

『小学校入学前にことばの力をつける魔法の本棚』中島 克治

第二章子どものことばを育てられる親 育てられない親は、母親ばかりが責められている気がして読むのが辛かった。そのため、興味がある箇所だけの流し読み。

子どもから言葉の意味を聞かれることが増え、辞書を探しをしていたこともあって、辞書選びは参考になった。おすすめブックリストも!

 

『格差と分断の社会地図 16歳からの〈日本のリアル〉』石井光太

努力で報われることと、報われないことがある。

自分ではどうしようもないことがあって、それを受け入れることはできた。

でも、次の段階に進めているだろうか。

社会問題は個人ではスケールが大きすぎて、考えることすらストップしてしまう。

そういうのは興味がある人が取り組めばいいんじゃない?TVで取り上げられるようなボランティア精神がある人に。

この本は10代の学生向けに書かれた本。だからこそ、私にはよかった。

新書や専門的な本だと説明文は流し読みしてしまいがちだし、大筋だけ理解して満足してしまう。自分ごと化させるには至らない。

格差問題を理解できるのはもちろんのこと、自分が次に行動するべきことも提示してくれる。それがスモールステップだから、自分でもできる、社会の一員であることを認識できます。

(以下、個人的メモ)

格差をつくる、困窮する人を放置するということは、巡りにめぐって富める人が狙われる社会を生み出すことになる。
自己責任論は一理あるが、本人の努力ではどうにもならない境遇で生きる人たちが置かれる状況を理解できていない。一方的に相手を批判するだけでは根本的な解決にならない。
・格差の構造と、そこから起きる問題を認識する。
・問題を根本的に解決するために取り組むべきことを明らかにする
・自分がどの部分にかかわり、何ができるか見極める

 

 

『子どもの「やりたい」を引き出すコーチング』 あべまさい

(以下、個人的メモ)

軸を持って関わる
関わりを切らない
・子どもを常に◯◯するのが自分の役割だ
・子どもに◯◯な人と思われたい。◯◯な人とは思われたくない。
・私が憧れるお父さん像、あるいはお母さん像は◯◯で、それは彼・彼女がいつも◯◯しているからである。
・私の、親としての軸はまた◯◯である。

 

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4歳の子どもに「図鑑」をプレゼントしてみたら

読み込まれた小学館や学研の図鑑が家にあるの憧れません?

試しに「恐竜」「植物」「動物」等々の定番図鑑を子どもに見せてみる。

物珍しさそうには眺めるは眺めるが、反応はよくない。

そりゃそうだ、子どもは定番の図鑑のラインナップには興味がないのだから。

 

 

 

 

漫画『ドラゴン桜』の大沢くんが勉強が得意になった理由*1を思い出し、実践することにした。

世の中にはありとあらゆる図鑑があり、その中には絶対子どもが好きな種類の図鑑もあるはず!!

 

出ました、幼児大好きプリキュア

ナイスタイミングで『プリキュア図鑑』が発売になり、子どもの4歳の誕生日にプレゼントした。

期待以上に大喜び。

子どもはプリキュア漬けの日々を送るようになる。

アマゾンプライムビデオで歴代のプリキュアのアニメまたは映画を観て、アップルミュージックで主題歌を歌詞付で聴く。ありがとうサブスク。

図鑑はボロボロになるまで読み込み、キャラクター(75名くらい)の氏名、プリキュア名、プリキュアになるためのセリフ、主題歌はもちろんのこと、学年(ほぼ中学2年生ですが)、好きなこと、親の仕事等々、ありとあらゆるプリキュア情報を網羅。

フジテレビ『99人の壁』出れば?と思ったくらいだ。

しかし、敵キャラが子どもに恐かったらしく、だんだんアニメを見なくなり・・・

 

 

 

冬にはポケモンへ移行。

ポケモンポケモンのバトルで、敵がいないことが良かったらしい。

ロケット団は・・・?)

これまたナイスタイミングで全種類のったポケモン図鑑』が発売になり、4歳半になった子どものクリスマスにプレゼントになる。

そして、朝から晩までポケモンの毎日になる。

好きなものへの愛はすごい。あっという間にキャラクターの名前や特性を覚えてしまいました。(さすがに898匹全ては覚えてませが)

たまに漢字を読んでる時もあってビビる。

ポケモンのゲームをしたい欲はないらしい。家にゲーム機がないこともあるだろうけど、

次は何に興味を持つのだろうか。

私としてはタイミングを逃さないこと、否定しないことだけを心掛けている。

 

 

girl-book.hatenablog.com

 

*1:ウルトラマン好きの大沢くんに母親はウルトラマン図鑑を買ってくれ、覚えたら次の図鑑を買ってくれた

2022年3月読書記録

 

 

『イジメてる2人を付き合わせてみた。』 秋本貴廣

クラスでイジメを受けている「だいふく」ちゃんと「モップ」くん。

イジメはエスカレートし、二人を無理やり付き合わせてみようということになりー。

LINEマンガで連載され、ついに完結。

イジメが題材なので読んでいて苦しい部分もあるけれど、ほっこり要素もあり、

 

『パリと私たち』 イゼイ

距離を置いただけだと思っていた彼氏の結婚の知らせを聞き、ショックを受けた奈々美。ボロボロになった心を癒すために当てもなく訪れたパリで彼女が出会ったものは?

こちらもLINEマンガ。『11年後、私たちは』が好きでこちらも期待して読んだ。

絵は好みが分かれると思うけれど、線が少なくすっきりな絵が私は好き。

ヒロインの相手役は性格が良いのもあって、かっこいい。

 

『New Scientist 起源図鑑 ビッグバンからへそのゴマまで、ほとんどあらゆることの歴史』 著者:グレアム・ロートン

 

宇宙の項目は読んでいてもちんぷんかん。

暇つぶしにちょうど良くて、興味が項目があるところはじっくり読み、あとはサラリと。

(メモ)

政治的立場が意見の違いというより生物としての基本的性質の違いによって決まる。

人間には単一遺伝子に支配される「AかBか」という二者択一型の形質(舌が丸められるか、耳たぶが密着型か分離型か、フリージアの匂いがわかるかわからないか)耳垢の性質(湿型か乾型か)もその仲間。成人の44%が乾いた鼻くそを食べてその味を楽しんでいると白状した。

親しい友人は、行きずりの見知らぬ誰かより遺伝的に近い相手だということが明らかになっている。どのようにして遺伝的に似ている人を識別して友人になるのかはわかっていない。

 

『絵の中のモノ語り』 著者:中野 京子

 

『LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略』 著者:アンドリュー スコット,リンダ グラットン

残念ながら私の不安には応えてくれない。

Youtubeの要約動画を見ればいいかなと。

 

『夜が明ける』 著者:西加奈子

ガツンと思い小説です。

 

『お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力……はこう「動いた」』 著者:大村 大次郎

世の中、金ですよ。歴史も金なんですね。

経済の視点から歴史を読み解くのも面白い。

 

『商業美術家の逆襲:もうひとつの日本美術史』 作者:山下 裕二

日本美術もろくに知らないですが、作者である山下さんの日本美術に対する情熱が伝染して、すっかり魅了された。品が感じられる言葉センスも良かった。

生で見てみたい、他の作品も知りたいと思わせる。

美術館行きたいぜよ。

 

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それなりに豊かな家庭に生まれなければスポーツを楽しみ体力を高めることはできない『子どものスポーツ格差 体力二極化の原因と問う』

それなりに豊かな家庭に生まれなれば

スポーツを楽しみ

体力を高めることはできない

運動する子としない子の二極化

体力の高い子と低い子の二極化

それ、格差社会が原因?

 

格差社会により、学力に差が出ることは周知の事実。

それがスポーツにまでも影響していることは、容易に想像できること。

でも、それを問題として取り上げた本に私は出会ったことがない。

スポーツ格差の現実をデータを元に明らかにし、メカニズムを考察、解決策まで書かれていて最後まで読み応えがある。

 

幼児の段階から既に学校外スポーツへの参加者は、非参加者よりも体力が高い。

幼少期は公園で遊ぶくらいで十分と思っていたけれど、それではどうやら足りなそうです。

移動が車や電動自転車になると自分はもちろんのこと、子どもも運動不足なんですよね。

泳げないことがコンプレックスの私は子どもにプールを習わせたいと思いつつ、先伸ばしている。「コロナが落ち着いたら・・・」はただの言い訳ですよね。終息する気配ないわ。落ち着くこと待っていたら、あっという間に小学生だ。

大人の時間経過と子どもの時間経過を一緒に考えてはダメ、ダメ。

これを読んで重い腰を上げ、まずは体験入学を予約した。

 

以下は個人的メモです。

 

・昔(1970年頃)の子どもたちは草野球や鬼ごっこなど、貧富の差に関わらず誰もが平等に遊び、子ども同士で運動遊びをしていた。現在は大人が介入し、スポーツクラブの組織化、習い事の市場化している。

・学校の体育でさえ、子どもたちにとって選択の余地がなく所属した地域・学校・学級等々によって差がある。多くの人が気づいているが、問題として告発する人はほとんどいない。

・日本は教育費に占める家計負担が国際的に見てもとても高い。親の経済的・時間的・労力的負担が伴うようになればなるほど格差は広がる。

・小学校高学年及び中学生ともに、体力が高い者の方が低い段階の者よりも「学校へ行くこと」「友だちに会うこと」が楽しく、「好きな授業や活動があること」についても肯定的な回答の割合が高い。

・世帯収入が多く、両親の学歴の高い子どもほど、学校外スポーツクラブへの加入率が高い。中学男子生徒は父学歴が高いほど運動部に加入している割合が高い。

・現代の親は勉強にもスポーツにも投資する傾向が強い。

・両親のスポーツ得意さは子に継承されるだけでなく、親のスポーツ習慣が子どものスポーツ習慣に相関している。親のスポーツ習慣は世帯収入と関連している。

・幼児の段階から既に学校外スポーツへの参加者は、非参加者よりも体力が高い。

・努力ややる気さえも子どもたちの家庭背景によって格差が出る。

・低体力者は社会経済的条件とこれに起因する教育資本やスポーツ資本に恵まれない家庭に集中している。世代を超えて継承されていく可能性が高い。

・保護者の運動嗜好や得意苦手に関わらず、少しでも多くの運動機会を提供すれば、どんな子どもも楽しみ、体力・運動能力向上が期待できる。

医者は貧血の女性に「毎日1個の卵を食べれば貧血は治ります」と指導するが、毎日1個の卵が買えない彼女の生活状態を考えていない。

 

 

 

 

 

 

 

2022年2月読書記録

2022年2月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:1879ページ

 

 

 

 

 

進撃の巨人』 諌山創

マガポケにて全話無料で読破!アニメも全話見てる。

人間は巨人に支配され、壁の中で暮らすことを強いられている。しかも“巨人は人間を食う!”

画の破壊力もあって、たちまち夢中に。

最初の勢いのまま少年漫画のような王道ストーリーかと思いきや、

そこは青年誌掲載の漫画なだけあって、人間vs巨人という単純な設定ではない。

話が進むごとに深みは増し、読者は頭を悩ます。誰もが幸せになる選択肢はないのかと。

結末は第一話からの伏線を回収をし、これ以上の終わり方をしたと思う。

それにしても作者の天才っぷりに脱帽。

そして、一体どれだけの人が死んだか!

調査兵団全員死ぬんか?

最終話まで誰が生き残るのか全くわからなかった。

人気作だからといって、ダラダラ話を先延ばしにしなかったことが何よりよかった。

 


現代アートをたのしむ 人生を豊かに変える5つの扉 』 原田マハ,高橋瑞木

★★★☆☆

現代に生きる私たちは普段の生活で「現代アート」に触れる機会は少ない。

過去時代の「西洋画」の方が街角でよく見るし、知っている。

何より現代アートは意味がわからない。

この本を読んだからといって、わかるようになるわけではないけれど、何だか面白そうだぞ、実際に見に行きたいぞ、と思えるアーティストには出会う。

日本が美術館大国であることも知れた。意外と近くに美術館はあるんだなぁ。

 

『#名画で学ぶ主婦業』 田中 久美子

★★★☆☆

タイトルからてっきり名画から当時の主婦業を読み解く本だと思った。

(名画=中野京子解説による弊害)

マラーが主婦として扱われていることに違和感を持ちつつ、読み始めた。

が、しかし。

慣れてくると主婦業あるあると絵がマッチしていて笑えてくる。

あとで調べるとTwitterでバズり、テレビでも取り上げられた。

息抜きにちょうどいい。

 

『#名画で学ぶ主婦業 主婦は再びつぶやく』

 

 

『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』 立石 美津子

★★★☆☆

子育て関連については嫌でも情報が入ってくるし、性格上その情報に左右されがちな私。

「ダメ」なことや、「するべき」ことに正直疲れる。

もっと楽に子育てしたい。

楽には、楽しくという意味も込む。子どもも親もハッピーがいい。

そして、出会ったこちらの本。

私の性格?と目指すべき姿が同じ。読んでて苦痛じゃなかった。たまに自分の子育て方法と比べて自己嫌悪に陥ることあるので。

 

『名画で学ぶ経済の世界史 国境を越えた勇気と再生の物語』 田中靖浩

★★★☆☆

フラットな語り口の文章かつわかりやすい表現を使ってくれることもあって、非常に読みやすい。

「活字」「絵画」「経済」が苦手な人もトライしやすい。

中野京子著書を読み漁っているため、目新しいことはなかったけど、

文章から漏れ出す著者の人柄が魅力的。他の著書も読むことに決めた。

 

『マンガでわかる バフェットの投資術(SIB)』

★★☆☆☆

漫画部分だけ読んだ。

 

 

 

『顔タイプ診断(R) で見つかる本当に似合う服』 岡田実子

★★★☆☆

自分の顔とは30年以上の付き合いになるので、診断しなくても似合う服やメイクはわかってくるもんですよね。

年齢を重ねるごとに似合う服、色が若干変わってくるのも面白い。

診断を元に研究を重ねるのが面白い。

 

 

 

 

『いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識 』 荻上 チキ 

★★★★★

研究データを元に本当にいじめを解決する方法が書かれている。

感情論ではない具体的な解決策の提示がある。

学校のいじめだけでなく、職場のいじめ等にも応用できそう。

この本については別記事でも感想をまとめたい。

 

『マンガで教養 はじめての西洋絵画 (マンガで教養シリーズ)』

★★☆☆☆

漫画部分少なく、というか肝心なところは小さな活字。とても教科書的な本。

これを読んで西洋絵画を好きになる人はいないでしょう。

あくまで教養用。

 

『子どものスポーツ格差—体力二極化の原因を問う』 清水紀宏,春日晃章,中野貴博,鈴木宏

★★★★★

スポーツの差について取り上げた本に出会ったことはない。

貧富の差が学力だけでなく、スポーツにまで影響している。

こちらについても別記事にて感想を残したい。

 

 

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