1月と2月に読んだ本をまとめて。
1月
『探検家とペネロペちゃん』角幡唯介
角幡唯介ワールド。父親について深く考察していて笑かしてもらいました。
★★★☆☆
『発達障害グレーゾーン』姫野桂
障害の有無よりも対策が大切。生きづらさを抱えている人には、一読の価値あると思われ。
★★★☆☆
『1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました』トマス・J・スタンリー
貧困を題材にした本を読みつつ、富裕層関連の本も読む。落差が激しい。
アメリカの本って、同じことを言い方を変えてくどくど書くよね。私が読んできた本だけ?
学校の成績が優秀ではないという自覚があり、別の部分で努力してきたミリオネア。凡人は学力を上げようと必死になる。自分自身を客観的に見るスキルが若いうちから備わっているのね。
★★★☆☆
『三つ編み』レティシア・コロンバニ
フェミニズム小説であれば、社会構造が似ている『82年生まれ、キム・ジヨン』の方がが共感しやすいと思う。
映画監督が書いただけあって、映画化しやすそうな展開だった。
★★★☆☆
2月
『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』ユヴァル・ノア・ハラリ
何年か前に話題になったけど、難しそうだなぁっと読むのを先延ばしにしてた。
私のバカバカ。序盤から心鷲掴み。
知的好奇心擽られた!
訳者も日本の読者が読みやすいようにと働きかけてくれていたり、歴史に疎い人でも理解しやすい構成になっていると思う。
★★★★★
『空をゆく巨人』川内有緒
私は現代美術家・蔡國強も知らなかったし、福島のオッサンの半生なんか面白いのか?と期待せず読み始めた。
私のバカバカ!第二弾。
何この人たち、面白すぎるんですけどー!!
特に福島のオッサンとなめてかかっていた志賀忠重さんの人間性に惚れた。
読み終わった後も数日は頭が興奮状態だった。
いわき行きたい。
★★★★★
『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』角幡唯介
すっかり角幡唯介のファン。
冒険は物語の中でしか起こらない架空の体験だと思ってた。
それが現代でもリアルに体験しているのが角幡唯介さんだと思う。
ツアンポー峡谷ってどこ?人類未踏?何が凄いの?探検無知でも、読んでいくうちに無謀なことを成し遂げたことがわかる。
★★★☆☆
あらすじだけでは、この母親の苦悩は伝わらない。
科学、医療技術が飛躍的に進歩しても人間がそれについていけていないと感じる。
生まれてくる子どもを選ぶ時代に突入している。
河合香織さんが客観的に冷静に書き上げているところが良い。
★★★☆☆
『殺人犯はそこにいる』清水潔
執念の取材、それにつきる。
私はDNA鑑定は絶対だと思っていたので、驚く事実ばかり。
殺人犯はこわい。
もっとこわいのは、野放しにしている司法。
★★★★☆
『Blue』葉真中顕
殺人犯に至るまで。
ブルーのような子が日本にいるかもしれない。
★★★☆☆
『月の影 影の海』小野不由美
裏切られ、裏切られ、裏切られながら、主人公の陽子は成長していく。
過酷過ぎる旅に読んでいる方も心が折れそうになるけど、楽俊との出会いで救われていく。
★★★☆☆
『神さまを待っている』畑野智美
ホームレスになっていく過程がリアルだった。
自分も貧困とは無縁ではないと思い知らされる。
★★★☆☆
『ツナグ 想い人の心得』辻村深月
『ツナグ』の続編。
高校生だったツナグも社会人。私はこちらの方が好み。
続編も出て欲しい!
★★★☆☆
『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』古内一絵
読めばシャールさんの虜になる。
空腹時には読むのは厳禁!
人気シリーズなのも納得な作品。
★★★☆☆
『祝祭と予感』恩田睦
『蜂蜜と遠雷』のスピンオフ。
『蜂蜜と遠雷』が直木賞、本屋大賞ダブル受賞と大ヒットの勢いで出版したのか?と私なんかは勘ぐってしまう。すいません。
当たり前だけど、『蜂蜜と遠雷』(かなりの長編だから一瞬ひるむよね)を読んでないと充分に楽しむことが出来ない。読了済みであれば、またあの世界観を味わうことが出来る!
★★☆☆☆