なぜ、娘は可愛いのか?探検家の父親エッセイ『探検家とペネロペちゃん』角幡唯介

 

探検家とペネロペちゃん

探検家とペネロペちゃん

 

客観的に見て圧倒的にかわいい娘を観察して、どこまでも深く考察していく探検家の父親エッセイ。

愛娘あおちゃんの愛称は、なんとペネロペ・クルスから拝借。

理由は、愛娘と一緒にいると歓声が沸き起こり、ペネロペ・クルスと歩いているみたいで非常に目立つから。

親バカ確定。

しかし、私も親バカの自覚はあるけれど、「大丈夫か?」と心配になるくらい娘を溺愛している。

父親とはそういうものなの?

それでも嫌味は感じず、むしろ親近感が湧くのは角幡唯介というキャラクターがあるからかな。

 

なぜ、娘は好きな男の子に鼻くそをつけるのか。なぜ、娘にかわいくなってもらいたいのか。などの疑問を真剣に考察するのも面白い。

あれは自分の幸せをアピールしたいからやるのではなくて、自分の子供がいかにかわいいかをアピールしたいがためにやっているのだ。

年賀状やSNSで子供の写真を載せる親の心理は的を射ている。ペットも同じよね。

何を隠そう私も〝可愛らしい〟と思われるに違いない!と、年賀状は娘のあどけない写真を載せた一人。

可愛いと思うかは別として、イラストより写真の方がつい見入っちゃうよね。私は子どもいない時から貰って嬉しい人。

 

願わくば娘が永久にこの本を読まないことを

とうとう最後には、やや誇張していたことを認め、我が家では禁書扱いにすると書かれている。

思春期の子供が読んだら、少々ダメージあるかもね。

まぁ、いつか絶対読むでしょう。

 

オススメ度 ★★☆    星2つ

父親のエッセイだと心が乱れず読める。同じ母親側だとなかなかそうはいかないのよね。