2020年8月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3360ページ
+漫画
■村上T 僕の愛したTシャツたち
著者:村上春樹
★☆☆
読む人は村上春樹のファンだよね。
私は村上春樹が書く文章が好きで、どんな文章でも読みたいし、欲しいている。私生活だって気になる。だから読む。そうじゃない人が読んでも楽しめるのか、面白いのかはわからない。
つい集まってしまったTシャツたち。『ポパイ』連載の人気エッセイが一冊になりました!村上春樹の段ボール箱で積み祝がった膨大なコレクションから、Tシャツをめぐる18篇のエピソードと108枚のお気に入りTを収録。Tシャツにまつわるインタビューも。
■日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術
著者:洗濯ブラザーズ
★★☆
出来る範囲で実践中。
夫の枕カバーや靴下等々の臭さ、子どものどこでつけてきたのか不明の謎の汚れ・・・。家族が増えると洗濯の悩みも増える。それを落とす手間もね。
そんな様々な汚れ、匂いとの死闘、ありとあらゆる洗剤を試す日々とおさらば出来そう。我が家の汚れはほぼプレウォッシュで解決していおります。使用する水の量は増えたけど、洗剤量は減った。
何より私のストレスが減った!汚れは落ちて、服の状態をよく保てるのであれば、お洒落したい。どうせ汚れるし、すぐにダメになるから安くて洗いやすいという服選びの基準からおさらばしたい。もしかしたら、私のライフスタイルをも変えさせる本かもしれない。
ちょっと値段がする服を自分で洗うのは勇気がいる。制服、ダウンジャケットも自宅で洗えると書いてあるけど、万が一の失敗を想像し、クリーニング行きを選んでしまうのは私だけ?
ちなみに情報が足りず、あの手この手で1冊の本にした感あります。あきらかに雑誌、ネット某体の文字量。私でも既に知っている内容もあり、人によっては得るものがない可能性がある注意本。
ズボラでもちょっとの工夫で臭わない!黄ばまない!アイロンいらず!クレイジーケンバンドや有名劇団の衣装をクリーニングする洗濯ブラザーズのノウハウを大公開!!
■サカナとヤクザ ~暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う~
著者:鈴木智彦
★☆☆
日本人の口にしているウナギ、カニの大多数は暴力団の密漁品とのこと。
北海道、東北と私の馴染みの場所で、私の全く知ることのなかったことが行われているとは驚いた。
個人的にはウナギの実態が興味深かった。
北海道から築地、九州、台湾、香港まで、5年にわたる長期取材でついにその実態を掴んだ!「高級魚を食べると暴力団が儲かる」食品業界最大のタブーを暴く。築地市場から密漁団まで決死の潜入ルポ!
■裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち
著者:上間陽子
★★☆
暴力を当たり前のように受け止めている少女たちが辛かった。
父親から、兄から、彼氏から、夫から、赤の他人から。
世の中はまだまだ殴る、蹴るなどの暴力を許していると私は感じている。
沖縄の女性たちが暴力を受け、そこから逃げて、自分の居場所をつくりあげていくまでの記録。
■天才はあきらめた
著者:山里 亮太
★☆☆
負の感情をガソリンにしてここまで努力できる人はそうそういないでしょう。
あまりにも赤裸々で他人の日記を読んでいるような、少し罪悪感を覚える(読んだことないけど)
『天才はあきらめた』は、 山里亮太さんが格好悪いこと、情けないことも全て書いた、 芸人の魂の記録です。
■出口のない海
著者:横山秀夫
★★☆
戦時中の青年たちの心情はリアルで、死を約束された人間魚雷「回天」に搭乗するまでの葛藤は差し迫るものがあった。
それだけに最後の場面は興醒め。一気に小説という現実に引き戻された感覚。
横山秀夫は読んで間違いがなく、私が求めるものが高くなっているせいもある。
甲子園の優勝投手・並木浩二は大学入学後、ヒジを故障。新しい変化球の完成に復活をかけていたが、日米開戦を機に、並木の夢は時代にのみ込まれていく。死ぬための訓練。出撃。回天搭乗。―しかし彼は「魔球」を諦めなかった。組織と個人を描く横山秀夫の原点。
■女子の選択
著者:橘木 俊詔
★☆☆
著者の別著書に書かれている内容が多く、もっと女子に突っ込んだ内容だと思っていただけに残念。男性視点、データベースだから仕方がないのかもしれない。
学歴、結婚、出産、キャリア、介護をどう選択するかで女性の人生は大きく変わると声を大にして言いたい。
大学の歴史、説明は必要はなかったと思われ。
ワセジョと慶應ガール、就職先はどう違う?総合職と準総合職と一般職と専門職、働き方はどう違う?四大卒と高卒・短大卒、どちらが幸せ?「高学歴女性の学歴・結婚・キャリア」を格差研究の第一人者が徹底分析!
■巴里マカロンの謎
著者:米澤 穂信
★☆☆
小鳩くんと小佐内さんの恋愛に発展しない関係、やりとりが好き。
それはないだろう、と少々無理のあるミステリだったかな。
中学生の古城さんが仲間入り?続編はあるのかな?
「わたしたちはこれから、新しくオープンしたお店に行ってマカロンを食べます」その店のティー&マカロンセットで注文できるマカロンは三種類。しかし小佐内さんの皿には、あるはずのない四つめのマカロンが乗っていた。誰がなぜ四つめのマカロンを置いたのか?小鳩君は早速思考を巡らし始める…心穏やかで無害で易きに流れる小市民を目指す、あのふたりが帰ってきました!
■ルパンの消息
著者:横山 秀夫
★★★
これがデビュー作ってマジですか?!
信じられないくらいクオリティが高くて驚いた。さすが、横山秀夫ですわ。
昭和時代の青春ミステリ。
携帯電話がない時代、学校をサボって高校生が集まるのが喫茶店。トドメの3億円事件。
平成が想像するザ・昭和でした。
十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人―。警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。当時、期末テスト奪取を計画した高校生三人が校舎内に忍び込んでいた。捜査陣が二つの事件の結び付きを辿っていくと、戦後最大の謎である三億円事件までもが絡んでくるのだった。時効まで二十四時間、事件は解明できるのか。
■ザリガニの鳴くところ
著者:ディーリア・オーエンズ
★★★
今年のベスト本になりそうな予感。
動物学者という著者のバックボーンがあるからこそ描ける唯一無二の小説。
ミステリー本だと思って読み始めたけど、一人の孤独な少女の生涯が描かれた物語でした。
私の好きなテイストの本。
翻訳本は物語の流れと頭の整理とのリスムが合わないことが起こりやすく、本来の面白さを堪能出来ないことがある。この本はそれがなく、最後までリズミカルに読めた。
いつもなら馴染みの海外の人の名前と人物像が一致するのにタイムラグが生じる。翻訳が上手なのか、原作がわかりやすい構造だからかなのか・・・私には判断出来ないけれど、翻訳本が苦手な人も比較的チャレンジしやすい本だと思う。
ノースカロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアはたったひとりで生きなければならなかった。読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女を置いて去ってゆく。以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた。しかしあるとき、村の裕福な青年チェイスが彼女に近づく……みずみずしい自然に抱かれた少女の人生が不審死事件と交錯するとき、物語は予想を超える結末へ──。
■子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から
著者:ブレイディみかこ
★★☆
去年のノンフィクション本屋大賞『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』が良く、他の本も読みたくなって。
結果、読んで良かった。他の著書も読むつもり。
保育士として日常生活を送りながら見えてくる格差社会がニュースではわからなかった英国のリアルだ。
日本に住む私も他国での出来事だからと言って、呑気ににはしていられない。
シワよせは子どもにくる。これは英国に限らず、日本も同じ。
UKの貧困地区にある託児所に視点を置き、社会の分断を鋭敏に綴った新潮ドキュメント賞受賞作。
■思い、思われ、ふり、ふられ
作者:咲坂伊緒
漫画アプリ「マンガMee」で全巻読破。
久しぶりにキュンキュンしました。
ドロドロした部分がなく、悪人が出てこないところが気に入った。女の子かわいい。
純粋な恋、憧れる友情関係、出てくる人たちが(親以外w)みんな良い一面が描かれているのが好き。
無料なので他の漫画も試し読みをしてみているのですが、続かないもんですね。
特に私は女子高生と成人男性の恋愛ものが受け付けないことがわかった。過去の自分と子どもの未来がどうしても頭をよぎってしまい、嫌悪感の方が勝ってしまう。
私自身は少女漫画にこれくらいピュアなものを求めていることを知った。
小説だと気にならないから不思議。