何度も読んでいる本は案外少ない
それはもうまんまと村上春樹の思惑通り。独特の文体に中毒になっている。欲する頃合いにちょうど新刊は発売はされるし、これはもう一生中毒なんじゃないだろうかと思う。この個性のいささか強過ぎる文体を苦手に思う人もいるという。でもさ、本人もおっしゃってますが「文章だけで誰の文だ」とわかるくらいの小説家はそうそういないよね。
面白いと思った小説は何十冊もある。でも、何度も読み返して読んでいる本はごくごくわずか。私の場合は数冊しかない。で、その数冊のうちに村上春樹の小説、エッセイが含まれている。1年に100冊以上読んでも、そうそう繰り返し読みたい本にはあたらない。1冊もないこともざら。私が村上春樹の新刊を欠かさずチェックする理由のもう一つはここにある。常に運命の本を待ち望んでいる。
夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集1997-2011 (文春文庫)
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/09/04
- メディア: 文庫
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内容紹介
世界の村上春樹が文学について世界について語り尽くす。
公の場に出ないという印象を与える村上春樹。
作家の素顔と思想。
1997年から2011年までの19本のインタビューで明かされる、いかに作家は生まれたのか、創作のプロセスについて―。
公の発言が決して多くない村上春樹は、ただしいったんそれに応じるや、誰にも決して真似できない誠実さ、率直さをもってどこまでも答える。
2011年6月に行われた最新インタビューをオリジナル収録。
お気に入り度 星2つ ★★☆
『職業としての小説家』でも小説に対する姿勢は変わってない。
ずっと一貫している。