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as I am

主に本のこと。たまに日記。

西原理恵子特別対談収録、いくえみ綾カバーイラスト「こうふく あかの」西加奈子




 

 

 

「こうふく あかの」西加奈子

シリーズだとは知らずに「こうふく あかの」を読んだ。

「こうふく」シリーズの第二弾だが、どちらから先に読んでも問題ないみたいだ。

話が繋がっているいうよりもリンクしているらしい。まだ「こうふく みどりの」を読んでないので、詳細は不明だが。

西原理恵子さんとの特別対談も収録されている。“ザ・女子”のリアル会話で面白かった。女性同士が集まり喋り始めたらこんな会話してるよなーって感じ。えげつない。

カバーイラストは人気漫画家のいくえみ綾さん。

いくえみ綾さんの漫画は恋愛だけでなく、家族や友達のことなども丁寧に描かれているので好き。

 

こうふく あかの (小学館文庫)

こうふく あかの (小学館文庫)

 

 

あらすじ

職場では“理想的な上司”課長として安定した地位を保ち、家庭も結婚して十二年“円満夫婦”として見られているが、内実は違い三年ほど妻には触れていない。ところがある日、妻から「妊娠した」と告げられる。世間体を気にし、離婚はしないと気めたものの、お腹が膨れていく妻に激しい憤りを感じていく三十九歳俺の話。

二〇三九年、小さなプロレス団体に所属する謎の多い無敵の王者アムンゼン・スコット。負けることの考えられない王者の闘いの物語。

この二つの物語が交互に描かれ、リンクしていく・・・。

 

バラメーター

恋愛度   ☆☆☆☆☆ 星0個

夫婦の話ではあるけれど、恋愛というわけではない。

友情度   ★★★★☆ 星4個

主人公・俺は係長の兎島を下に見ているが、同期ということもあって気さくに誘える唯一の相手なのだろう。妻が他の男の子を妊娠したこともつい言ってしまっているし、バリにまで一緒に行っている。

アムンゼンと小男チャンは良き相棒のようである。

社会人になると仕事の同僚と学生時代とは違った友情のような仲間意識のようなものが芽生えてくる。

ボクシングジムの居酒屋にいつもいるキキとジリという二人の婆さん。何歳になっても女性らしい会話内容で笑える。男性には信じられないかもしれないけど、おそらく私も80歳のお祖母ちゃんになってもキキとジリのような会話をしてそう。

家族度   ★★★★☆ 星4個

家族というか夫婦のお話がメイン。

仮面夫婦というのでしょうか。

お互いによく十二年不満も言わずに夫婦生活を続けていたなと関心してしまう。

二人とも大切なことを言い合えず、どこか考えがズレている。

イケメン度 ★☆☆☆☆ 星1個

女性目線からすると謎だが戦う猪木が、この小説では一番の憧れの存在として描かれている。男性が主役ですから。

私はボクシングを全く知らず、猪木も顔と名前とモノマネくらいしか知らないので、かっこよさが全然わからない。申し訳ない。

オシャレ度  ★☆☆☆☆ 星1個

世間体を気にする主人公・俺なので当然見た目にも気を使っている。

値段のするスキンケアで肌をお手入れし、嘘お洒落ではないセンスが光る銀もアルミフレームの眼鏡をかけている。

戦う男・アムンゼンにはお洒落は必要ない。

グルメ度  ★★☆☆☆ 星2個

メニューはザーサイとサバ缶しかないようだが、キンキンに冷えたビールはとても美味しそうだ。

西さんの小説は毎回ビールが飲みたくなる気がする。

 

感想

妻が他の男の子を妊娠した男と負けを知らないアムンゼンの話。

どこかでリンクするだろう、するだろうとワクワクしながら読みすすめることが出来た。内容としてはワクワクする話ではないのだけれど。

「こうふく あかの」というタイトルだけあって、“あか”がキーワードになってる。何の“あか”であるかは読んだ人のみが分ることととして内緒にしておく。

順番は逆になってしまったが「こうふく みどりの」を読み始めた。「こうふく あかの」とどうリンクしていくのかこちらもワクワクしている。