“こうふく”シリーズの第2弾『こうふく あかの』
第1弾『こうふく みどりの』とは、話が繋がっているわけではないので、どちらから先に読んでも問題ない。
カバーイラストは人気漫画家のいくえみ綾さん。
あらすじ
結婚して12年、39歳の調査会社中間管理職の俺の妻が、ある日、他の男の子を宿す話。2039年、小さなプロレス団体に所属する無敵の王者、アムンゼン・スコットの闘いの物語。この二つのストーリーが交互に描かれる。
パラメーター
【読みやすさ】 平易 ・★・・・ 難解
【作風】 リアル ★・・・・ シュール
【登場人物】 少なめ ・★・・・ 多め
【雰囲気】 暗め ・・★・・ 明るめ
感想
オススメ度 ★★☆ 星2つ
「こうふく あかの」というタイトルだけあって、“あか”がキーワードになってる。
何の“あか”であるかは読んだ人のみが分ることととして内緒にしておく。
お互いによく12年不満を言わずに夫婦生活を続けてきたなと関心してしまう。
2人とも大切なことを言い合えずに、どこか考えがズレている。
妊娠を機にハチャメチャなる俺が滑稽で面白い。
プロレス好きの著者らしい内容も挟んでいる。
私はさっぱりですが。
ボクシングジムの居酒屋にいつもいるキキとジリという二人の婆さん。
何歳になっても女性らしい会話内容で笑える。
男性には信じられないかもしれないけど、おそらく私も80歳のお祖母ちゃんになってもキキとジリのような会話をしてそう。
読了後、女である私は「みんな女の人から生まれきた!」と叫びたくなったよ。