2020年面白かった本ベスト10の紹介

2020年に読んだ113冊(おそらく)の本の中で面白かった本の紹介。

 

1位

人生観を揺すぶられた作品

『空をゆく巨人』川内有緒 

主役は二人。現代美術家の蔡國強と福島に住む志賀忠重の交流を描いたドキュメンタリー。

蔡國強さんはいかにもアーティストって感じで、遠い存在のように感じる。溢れ出る主役感。それだけ凄い人なんですが。

それに対して、志賀忠重さんは親戚のおっちゃんのような身近な感じ。あらすじ、本の説明を読んだ時は、主役なの?面白いの?と失礼ながら思ってたけど、人間性、生き方に知るに連れ、どんどん惹かれていった。

読んでいる時から心が躍り、読み終わった後も数日間は胸が高鳴っていた。いわきの桜を見に行く!「いわき回廊美術館」に行く!

空をゆく巨人

空をゆく巨人

  • 作者:川内 有緒
  • 発売日: 2018/11/26
  • メディア: 単行本
 

 

2位

読んで感じる美しい自然

『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーエンズ 

6歳で家族に見捨てられたカイアは湿地の小屋でたったひとり生きなければならなかった。

アメリカで大ヒットしたミステリー作品という先入観を持って読み始めたら、想像とは違うテイストの小説だった。かなり壮大な内容です。

この作品のジャンルを特定するのは難しい。フーダニットのミステリであると同時に、ひとりの少女の成長譚とも、差別や環境問題を扱う社会派小説とも、南部の自然や風土を描いた文学とも捉えることができる。それほどに奥行きのある作品というこなのだ。(訳者あとがきより)

「犯人はカイアなの?どうなの?違うよね?」と心の奥底で疑問を抱きつつ、読者はカイアの人生を見守り続ける。そして、クライマックス。私は堪らず、たびたび作中に登場していた詩を読み返し、胸が熱くなりました。

ザリガニの鳴くところ

ザリガニの鳴くところ

 

 

3位

ついに点と点が線に繋がるシリーズ傑作

『黄昏の岸 暁の天 十二国記8』小野不由美 

十二国記は私たちの住む世界(日本)と、地図上にない異世界とを舞台に繰り広げられる、中国風ファンタジー小説

シリーズ作品なので『黄昏の岸 暁の天』だけを読んだだけでは、まあまあ面白いよねで終わってしまう。

エピソード0『魔性の子』から読み始めた人には、もう嬉し涙の作品です。やっと、やっと、点と点が繋がった!

エピソード8まで、ずっとモヤモヤを抱えたままだったんですから。

でも、完結ではないんですよ?続きます。(まだ私は読めてないけど)どれだけ壮大で緻密な物語か伝わりますでしょうか。

正直、見慣れない、読み慣れない漢字に苦労します。それでも苦労してでも続きが読みたいと思わせるシリーズです。

黄昏の岸 暁の天 十二国記 8 (新潮文庫)

黄昏の岸 暁の天 十二国記 8 (新潮文庫)

 

 

4位

知的好奇心をくすぐる一冊

『サピエンス全史』ユヴァル・ノア・ハラリ 

なぜ人類だけ文明を手にしたのか。なぜホモ・サピエンスだけが繁栄したのか。

自分たちのことなのに、自分たちの歴史なのに!知らないことが多すぎて、興奮しながら読んだ。

「認知革命」「産業革命」「科学革命」言葉だけ見ると難しそうだし、説明を読む気も失せる。作者の力なのか、役者の力なのかは私には判断出来ないけれど、読者が夢中になるような表現力のある文章のため、最後まで心躍らせ読み終えた。

まわりくどい、言い方を変えただけの分もあるから(分厚い本好きのアメリカ本あるあるだと私は思っている)分量2/3くらいになるよね?とも思わないこともない。

家畜化された動物の大多数にとって、農業革命は恐ろしい大惨事たったという印象は免れない。彼らの進化上の「成功」は無意味だ。絶滅の瀬戸際にある珍しい野生のサイのほうが、肉汁たっぷりのステーキを人間が得るために小さな箱に押し込められ、太らさらて短い生涯を終える牛よりも、おそらく満足しているだろう。満足しているサイは、自分が絶滅を待つ数少ない生き残りだからといって、その満山感に水を刺されるわけではない。そして、牛という種の数の上での成功は、個々の牛が味わう苦しみにとっては、何の慰めにもならない。

これは人間にも言えること。

それにしても面白い本だと皆があげるのは納得。

 

 

5位

超大作SFファンタジー小説

 『新世界より

面白い小説で検索するとよく出てくる本。

読み始めたら止まらなくて、1000ページなんてあっという間でした。

舞台は1000年後の日本。人類は超能力を身に付け、主人公の早季は昭和の田舎を思わせる自然豊かな集落でのどかに暮らしていた。学校の夏季キャンプで早季のグループは、先史文明が遺した図書館の端末機械である「ミノシロモドキ」と遭遇し、現在の社会が作られた経緯など禁断の知識に触れてしまう。

序盤はノスタルジックなSFファンタジー小説な雰囲気。大人たちの秘密を知りたくて、ページをめくる手が止まらなくなるんだけど、だんだん暗い場面も増えてきて、残虐なシーンも多々ある。

秘密に関しては読み進めていくうちに勘付き始めるけど、自分の推理が決定的になると落ち込みます。

ちなみにアニメを1、2話見て、視聴をリタイアした人なのですが、同じ人がいたら原作を読むことをオススメする。映像化するのは難しいと思う。

あと、ハダカデバネズミの画像検索には注意して下さい。なかなかアレな動物でした。 

新世界より 全3冊合本版 (講談社文庫)

新世界より 全3冊合本版 (講談社文庫)

 

 

6位 

『絶滅の人類史 なぜ「私たち」が生き延びたのか』更科功

ホモサピエンス全史』を読んでから、人類について興味が湧いていきた。

続編になる『21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考』を途中まで読んだのだけど、頭が追いつかずに挫折。そんな時に出会ったのが本書『絶滅の人類史 なぜ「私たち」が生き延びたのか』です。

何が良いかって、本の薄さ!ハラリさんの本は分厚いのよ。『ホモサピエンス全史」序盤部分の内容にはなるけれど、超大作に躊躇している人にはオススメです。

優れているわけではないホモ・サピエンスがなぜ生き延びたのか?初期人類の謎から他の人類との交雑まで。常識を覆す人類史研究が書かれている。

例えば、我々ホモ・サピエンスの脳はネアンデルタール人より小さい。脳が大きくて、賢かったから生き残ったと思い込んでいませんでしたか?私たちが考えていないことを考えていた可能性がある。一体何を考えていたのだろう?想像するだけでワクワクする。

更科さんの文章はわかりやすいので、知識がなくてもサクサク読めちゃう。私は他の著書も読むつもり。

 

 

7位

なぜ妻は不機嫌なのか

『妻のトリセツ』黒川伊保子

笑かしてもらった。夫向けの本だけど、妻が読んでも面白い。

読むと「そうそう!」と頷く箇所がページごとにある。「誰にでも当てはまることが書かれているからでしょ?!」と夫は言う、そうかもしれない。それでもいい。いや、それがいい。

女性は共感を求めている。私は共感するために読み、十分過ぎるほど満たされたのだから。

心と裏腹な妻の言葉を翻訳すると…

「勝手にすれば」

勝手になんてしたら許さないよ。私のことちゃんと聞いて。「好きにすれば」と同義語。

え?私の心見透かされてるん?

12月下旬に読んだにも関わらずランクイン。夫のトリセツも読まねば。

妻のトリセツ (講談社+α新書)

妻のトリセツ (講談社+α新書)

 

 

 8位

“めだたしめでたし”とはならない歴史

『名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語』中野京子

2020年に一番読んだ著者は中野京子さん!

文学youtuberベルさんキッカケで知り、そこから大ハマり。

絵画と歴史、取っ付きにくそうなイメージを覆す面白さ。

その絵の時代背景だとか、描かれているモデルの人生、宗教観、画家の思想、諸々を知るとぐっと絵画を見たくなる。それをわかりやすく、飽きさせずに読ませてくれるのが中野京子さんの凄いところ。

同じ画家の話だしな、と油断してると他の本では書かれていなかった豆知識が披露される。

どんだけ博識なのか。映画や小説もぶっ込んでくる。

歴史の授業では教わらない、その時代を生きた人たちの真の姿を知れた時、もうグッとくる。

中野京子さんの本はどの本も紹介したいけど、個人的にハプスブルク家の話が一番悲惨さと驚きが多かったので、本書を上げた。他にも『怖い絵』シリーズも好き。

ああ、美術館行きたい。

 

9位

世界中で話題の本

『三体」劉 慈欣

中国の長編SF小説

2020年、一番の話題作ではないでしょうか。

文学にしても、映画にしても、「日本っぽい」「アメリカっぽい」「フランスっぽい」がありません?日本的とも言う。中国文化に触れることが今までなかったので、その「中国っぽい」が全然イメージ出来ない。しかも、どうやら知識がないと難しいという噂もある。

私に読めるだろうか?積読状態が続く。恐る恐るページをめくったが、何も心配する必要はなかった。

わからない、難しいを越す、最後まで読ませる勢いと面白さがあった!『ザリガニの鳴くところ』もですが、著者の専門的な知識があってこその小説ですね。

『三体』は『黒暗森林』『死神永生』と続く三部作の一作目に過ぎない。シリーズとして面白いのかは未知。一作目の三体だけでも充分に読み応えはあるし、続きが気になるという余韻も残されている。

三体

三体

 

 

10位

『いらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」』後田享,永田宏

人生方針。自分のお金の使い方、考え方と合っているかどうかで、感想は割れる本だと思う。

私とは相性がよかった。

そんなに保険に入る必要はないですよ!という内容。タイトル通りです。

因みに私は夫(もしくは自分)の死亡リスクより、離婚リスクに危機感を持っている。私の稼ぎでは夫に死なれるより、別れる方が辛い。ツラっ。

 

 

▼以下、2020年に読んだ本

★★★

殺人犯はそこにいる

妻のトリセツ

三体

空をゆく巨人

ザリガニの鳴くところ

黄昏の岸 暁の天

新世界より

いらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」

名画で読み解く ハプスブルク家12の物語

サピエンス全史

 

★★☆

三つ編み

Blue

神さまを待っている

ツナグ 想い人の心得

Iの悲劇

その日、朱音は空を飛んだ

告白

月の影 影の海

風の海 迷宮の岸

東の海神

風の万里 黎明の空

図南の翼

華胥の幽夢

どうしても生きてる

ノースライト

そして誰もいなくなった

マジカルグランマ

リカーシブル 

追想五断章

鍵のかかった部屋

発注いただきました!

むらさきスカートの女

希望が死んだ夜に

盤上の向日葵

ハリー・ポッターと呪いの子 

出口のない海

巴里マカロンの謎

ルパンの消息

アルジャーノンに花束を

マスカレード・ホテル

どちらかが彼女を殺した

あの子の殺人計画

花咲舞が黙ってない

msdium 霊媒探偵城塚翡翠

丸の内魔法少女ラクリーナ

発達障害グレーゾーン

選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子

空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む

日本のヤバい女の子

ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言

最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常

「有名人になる」ということ

ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち

セックスボランティア

真夜中の陽だまり ルポ・夜間保育園

聖なるズー

サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う

裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち

女子の選択

子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリデンの無料託児所から

エンド・オブ・ライフ

似ている動物「見分け方」事典

イラスト図解 脳とココロのしくみ入門

誕生日を知らない女の子 虐待 その後の子どもたち

そこが知りたい!日本の警察組織のしくみ

(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法

脳はすこぶる快楽主義 パテカトルの万能薬

探検家とペネロペ ちゃん

結婚してみることにした。壇蜜ダイアリー2

天才はあきらめた

言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか

私たちは子どもに何ができるのか 非認知能力を育み、格差に挑む

教育格差

スタンフォード大に三人の息子を合格させた 50の教育法

東大脳を育てる!読み聞かせ絵本100

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 入門 お金持ち生活のつくり方 今すぐこの習慣と思考法を身につけよう

35歳から創る自分の年金

日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術

果糖中毒 19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

3ナイ主婦が息子を小6で英検1級に合格させた話

子どもの脳を傷つける親たち

親の脳を癒せば子どもの脳は変わる

名画で読み解く イギリス王家の12の物語

名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語

名画で読み解く ロマノフ家 12の物語

残酷な王と悲しみの王妃 

残酷な王と悲しみの王妃2

美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔

名画とモデル 宿命の出会い

怖い絵

新怖い絵

 

★☆☆

祝祭と予感

荒潮

マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ

女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

自分で「始めた」女たち 「好き」を仕事にするための最良のアドバイス&インスピレーション

ぼくはフィンセント・ファン・ゴッホ 絵本でよむ画家のおはなし

無印良品とはじめるミニマリスト生活

ハーバード現役研究員の皮膚科医が書いた 見た目が10歳若くなる本

受けつぎごと。

戦略子育て 楽しく未来を生き抜く「3つの力」の伸ばし方

猫を棄てる 父親について語るとき

村上T 僕の愛したTシャツたち

やり抜く人の9つの習慣

 

 

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