【経済は、考えるより「感じる」ことが大事!】コンビニがコーヒーで成功して、ドーナツがダメな理由『感じる経済学』加谷珪一

経済はこんなにも身近だったのか

今までいくつか初心者向けの経済学本を読んだけれど、より身近に感じることが出来たのが本書。いつの間にかコンビニコーヒーを飲むのが当たり前になった訳とか、牛丼店の事情だとか、一般人が普通に生活していてよく利用する企業のことを話題にしてるからすんなり読める。最近のセブンイレブンは朝にコーヒーとパンやサンドイッチとセット販売作戦という流れだな・・・という風に自然と自分なりに考えが発展していくから読んでいて楽しかった。

経済が面白いと思い始めたところで、日本が抱えている問題の章へと進んでいく。いかに自分が表面上にしか問題を考えていなかったを痛感した。例えば、携帯電話料金が高い!労働時間が長い!安くすればいいのか、短くすれば解決するということではない。自分一人ではどうにも出来ないと諦めていたことが、自分一人の行動が原動力になることも知った。物心がついたときから不景気で、節約することが染み付いているから、景気が良いことを経験してみたい。

内容紹介

経済は、頭で考えることも大事ですが、何よりも「感じる」ことが大事。 どの商品がよいのか、どこのサービスがよいのか、自分自身がしっかり感じ、選択することは、立派な経済活動であり、それが数字や指標になったものが経済学なのです。

目次

1章 まずは現実の経済を感じてみる

コンビニコーヒーがうまくいってドーナッツがダメな理由

牛丼店がちょい飲みに力を入れる理由

1人カラオケの普及は何をもたらした?

日本の携帯料金は高い?

経済の原動力は人の気持ち

2章 「感じた」結果を掘り下げてみる

「消費」と「投資」の違い、ひと言で言える?

GDPって何なのか知ってますか?

GDPを知るとお金の回り方が見えてくる

経済の主役は誰だ?

経済政策とは無限のパズルから最適の解を探し出すこと

モノの値段は何で決まるのか?

経済が成長する仕組みは?

国が発展するプロセスはどうなってるの?

経済は成長しなくてもよいの?

3章 経済を「感じる」ための基礎知識

なぜ日本で長時間労働がなくならないのか?

残業を減らすと経済が拡大するメカニズム

たくさん稼ぐにはどうすればよい?

賃上げで消費は増やせるか?

ビジネスを活性化させれば消費は増える?

傍観者になってはいけない

4章 「感じた」後に行動するのはあなた自身

転職が活発になればサビ残はなくなる

好きなことを仕事にする

感謝とお礼をする

資本主義は「心」から始まった

お気に入り度 星3つ ★★★

ちょっとした経済の気付きを感じられるとようになる!

 

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