道警シリーズ第2弾!キャリアの頭脳とノンキャリアの足が真実を明かす「警察庁から来た男」佐々木譲

キャリアのプライドかノンキャリアの意地か 

警察庁から来た男 (ハルキ文庫)

警察庁から来た男 (ハルキ文庫)

 

内容紹介

北海道警察本部に警察庁から特別監察が入った。監察官は警察庁のキャリアである藤川警視正。藤川は、半年前、道警の裏金問題の為に百条委員会でうたった(証言した)津久井刑事に監察の協力を要請した。一方、札幌大通署の佐伯刑事は、ホテルでの部屋荒らしの捜査を進めていた。被害者は、すすき野の風俗営業店で死んだ男の父親だった。大通署に再捜査の依頼の為、そのホテルに泊まっていたのだという。佐伯は、部下の新宮と事故現場に向かうのだが…。『笑う警官』に続く道警シリーズ第二弾。

オススメ度 星2つ ★★☆

二つの事件が絡み合うハードボイルドミステリー小説

感想

個人的には前作「笑う警官」よりも登場人物のキャラクター性が強く出ていて、二つの事件が絡み合う展開も好きです。「警視庁から来た男」だけ読んでも楽しめるとは思いますが、やはり順番通りに読むのがベストです。最終作も読み始めてます。

藤川警視正のいかにもキャリアという性格が個人的に好きです。頭がいい人の考え方は興味深い。

印象に残った文章

「ぼくはスターバックスカフェ・ラテは取れるかどうか、確認したね。どうだった?」

「あ、はい」その女子職員は狼狽を見せている。「そうです」

「だからぼくはお願いをした。無理なことを頼んだつもりはない。でも、どうしてちがうものが出てくるんだ?」

 

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村