池上彰が、歴史を動かす「個人」から現代世界を読み解く新シリーズ、第1弾!
六人の「思想」と「行動原理」を知れば、国際ニュースと世界の動向がよくわかる!
内容紹介
多くの無名の人たちによって、歴史は創られる。しかし時に、極めて個性的で力のある人物が、その行く先を大きく変えることがある。 本書では、まさに現代政治における主要登場人物とでもいうべき六人の政治家を取り上げた。ロシアのプーチン、ドイツのメルケル、アメリカのヒラリー、中国の習近平、トルコのエルドアン、イランのハメネイ。 彼らの思想と行動を理解することなく、現在を語ることは不可能である。超人気ジャーナリストによる待望の新シリーズ第1弾。現代史を動かす巨大な「個人」に肉薄する!
目次
はじめに
第一章 東西対立を再燃させる男 ウラジーミル・プーチン
「強い指導者であり続けなければならない」
第二章 第二の「鉄の女」 アンゲラ・メルケル
「リケジョらしい合理的な判断」
第三章 アメリカ初の女性大統領をめざす ヒラリー・クリントン
「彼女に対する国民感情は、愛憎半ばするものがある」
第四章 第二の「毛沢東」か 習近平
「清朝の皇帝を意識している」
第五章 独裁者化するレジェップ・タイイップ・エルドアン
「オスマン帝国再興を夢見ている」
第六章 イランの「最高指導 者」 アリー・ハメネイ
「なるべく責任者に任せようという意識が存在する」
権力に魅入られた実力者たち――
あとがきに代えて
オススメ度 星3つ ★★★
難しそうな内容が誰にでもわかりやすく書かれている!さすが池上彰!
感想
池上彰の本は私のような学のない人間でも敷居が低いところが好きです。初心者でもわかりやすいように書かれているので、スラスラ読めてしまいます。
私は特にドイツのメルケル首相に興味を持ちました。女性であり、離婚歴があり、再婚している・・・政治家としてマイナス要素に満ちていた彼女は実力で首相になったからです。過去の自分の判断の誤りを認め、脱原発に進んでいく決断力にも惹かれました。
また、ドイツも日本と同じように戦争で負けたのになぜ周辺の国々と上手くいっているのか気になっていました。その答えも本書に書かれていて納得しました。
世界を動かす実力者たちの生い立ちを知ることで、世界情勢がグッと身近に感じることが出来ました。日本の首相は他国からどう思われているのでしょうか?気になります。
印象に残った文章
日本で発生した原子炉の事故で、日本の原子力政策をどうするか日本政府が動揺している間に、ドイツは、さっさと原子力に見切りをつけたのです。
「日本がダメなら、もうどこの国もダメだ」――これがメルケルの判断だったのです。
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