この文庫本も見た目の可愛さが購入のキッカケになった。
読む時はカバーを付けるので、見た目の可愛さなど全く意味がないのはわかっているのに。
「まほろ駅前シリーズ」をTVで観たことはあるけれど、三浦しをんさんの小説を読むのは初めて。
解説は中村うさぎさん。
あらすじ&目次
短編恋愛小説が11作品収録されている。
「三角関係」「同性愛」「片思い」「禁断の愛」・・・言葉では定義できない恋愛のカタチ。
永遠に完成しない二通の手紙
合コンで知り合ったOLに手紙を書く話。
裏切らないこと
妻が息子にとんでもないことをしている光景を見てしまった男の話。
私たちがしたこと
高校時代の恋人と二人の秘密の話。
夜にあふれるもの
エルザと学生時代からおかしい真理子の話。
骨片
大学の先生、あんこ屋の娘、そしてその祖母な話。
ペーパークラフト
結婚して5年になる夫婦と夫の野球部の後輩の話。
森を歩く
堅実な勤め先で働くうはねと謎の職業で定期収入のない捨松の話。
優雅な生活
春太の毎日
冬の一等星
永遠につづく手紙の最後の一文
バラメーター
恋愛度 ★★★★★ 5個
恋愛小説なので当たり前ではあるけれど。
色々な愛の形がある。
友情度 ★★★☆☆ 3個
「私たちがしたこと」「夜にあふれるもの」は女性同士の友情間たっぷり
家族度 ★★★☆☆ 3個
基本的に夫婦愛。
「骨片」は家族って感じがするかな。
イケメン度 ★☆☆☆☆ 1個
「森を歩く」の捨松は謎に包まれていて、いつまでも少年な感じがする。
こういう男性に弱い女性もいるよね。
「春太の一日」の春太は間違いなくモテるでしょうね。
オシャレ度 ★★☆☆☆ 2個
「夜にあふれるもの」エルザはアパレル店員。
グルメ度 ★☆☆☆☆ 1個
「優雅な生活」はロハスな食事。
真似したいか、食べたいかと問われると・・・。
感想
―――人は生まれながらにして、恋を恋だと知っている。
言われてみると、確かに。
なんで自分が恋してると気が付くのだろうか。
そして、恋をすると相手が特別な存在(美化もされる)になる。
私が気に入ったのは「ペーパークラフト」
結婚したこともあって、恋人ものよりも夫婦ものが感情移入しやすくなっているかもしれない。
妻になる(母になると)と強くなるのかもしれない。
里子は冷静というか覚悟というか肝が据わっている。