生きるって何?すぐ隣にある「奇跡」そのものに気付かされる、始まりのための物語 『ふる』西加奈子

カバーの可愛さから思わず手に取った。

ピンクにネコ、もうそれだけで女子が好きな本。

因みに2匹のネコは主人公・花しすが飼っているベンツとジャグジー

私の直感は正しかった。

この後、西加奈子さんにドハマリ!

 

ふる (河出文庫)

ふる (河出文庫)

 

 

あらすじ

池井戸花しす、28歳。職業はAVへのモザイクがけ。誰にも嫌われないよう、常に周囲の人間の「癒し」である事に、ひっそり全力を注ぐ毎日。だが、彼女にはポケットにしのばせているICレコーダーで、日常の会話を隠し録るという、ちょっと変わった趣味があった―。

 

パラメーター

【読みやすさ】 平易 ・・・・ 難解

【作風】 リアル ・・・・ シュール

【登場人物】 少なめ ・・・・ 多め

【雰囲気】 暗め ・・・・ 明るめ

 

感想

オススメ度 ★★☆ 星2つ

20代女性向けの本かな。

主人公・花しすのように周囲の人間に嫌われないように生きている人には共感できる部分も多いと思う。

終盤は「生きるって何か」という重い話なのに、額にシワを寄せることなくスラリと読めた。

シーンごとに区切られているのでちょっとした空き時間にも読みやすい。

苦手意識を持っていた西加奈子さん、この機会に他の小説も読んでみよう。