2020年9月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2259ページ
■アルジャーノンに花束を〔新版〕
著者:ダニエル キイス
★★☆
32歳になっても幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイ・ゴードン。そんな彼に、夢のような話が舞いこんだ。大学の偉い先生が頭をよくしてくれるというのだ。この申し出にとびついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に、連日検査を受けることに。やがて手術により、チャーリイは天才に変貌したが…
主人公・チャーリイの手記という設定。チャーリイの知能が上がるに連れ、文章が進化していくのが斬新だった。
最初は平仮名で読み進めるのに苦労し、後半IQ185の天才になると単語の理解が出来なくなる。
チャーリイは知能は向上しても、性格、感情、社会性などは幼いまま。相手の反応をみて、わかりやすい言葉、表現に変えたり、話を噛み砕くことが出来ない。他人とコミュニケーションが取れず、孤独になっていく。
チャーリイは私でもある。そして、あなたでもある。読んでるとハッとさせられる。
■名画で読み解く イギリス王家12の物語 (光文社新書)
著者:中野 京子
★★☆
たった9日間の王女ジェーン・グレイ 邪魔者を力ずくで排除し続けたヘンリー八世 生涯独身を貫いたエリザベス一世 「名画」を読み解けば、歴史も、絵画も、人間もわかる。 累計17万部突破のベストセラーシリーズ、最新作! 王家が転変する度に途轍もない人物が生まれ、ドラマが生まれるのが英国史の面白さといえる。また大国でいまだ王室を戴いているのはイギリスだけというのも興味が尽きない。 本書では、イギリス王室の三王朝、イングランド人によるテューダー家、スコットランド人によるステュアート家、ドイツ人によるハノーヴァ家とその変名の王家について、それぞれ名画にからめた歴史物語を繙いてゆきたい。 (序章より)
文学YouTuberベルさんが中野京子さんを愛読されているということで読み始めた。
おもしろい!!
勉強の歴史は嫌いだけど、物語としての歴史は好き。
絵画も同じ。ウンチクを語ったりは出来ないけれど、眺めるのは好き。
東京では英国王室の絵画展もあるそうで・・・行きたい!!
【展覧会詳細】 展覧会名:ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー所蔵 KING&QUEEN展 ―名画で読み解く 英国王室物語― 会期:2020年10月10日 (土) 〜 2021年1月11日 (月・祝) 会場:上野の森美術館(〒110-0007 東京都台東区上野公園1-2) 主催:ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー、フジテレビジョン、東京新聞、上野の森美術館 協力:ヤマトグローバルロジスティクスジャパン 後援:ブリティシュ・カウンシル キュレーター:シャーロット・ボランド 日本側監修: 熊澤 弘(東京藝術大学大学美術館准教授)
■マスカレード・ホテル (集英社文庫)
著者:東野 圭吾
★★☆
都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者もターゲットも不明。残された暗号から判明したのは、次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア東京ということのみ。若き刑事・新田浩介は、ホテルマンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。彼を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美。次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、二人は真相に辿り着けるのか!?いま幕が開く傑作新シリーズ。
マスカレードとは仮面舞踏会のことだそうな。
やっぱり面白いな東野圭吾。
東野圭吾さんって、たくさん執筆されているイメージなんだけど、頭の中どうなってるんだろう?
■名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)
著者:中野 京子
★★☆
650年にわたる血みどろの王朝劇---- 欧州いちの一族と謳われたハプスブルク家。その王や王妃の波乱万丈の物語を、デューラーからマネまで、12の名画に寄り添いながら読み解く。 絵画全点オールカラーで収録。
すっかりハマった中野京子さん。
「名画で読み解く」シリーズはこのハプスブルク家が一番面白かった。
ハプスブルク家の人々の個性が強いからかもしれない。顔の。つい、ネットでも調べちゃう。
血族結婚を繰り返し、家系図もややこしい。
よく見る絵画がハプスブルク家の人たちだったこともわかり、ますます魅了された。
■名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書)
著者:中野京子
★★☆
ブルボン家はヨーロッパ名門中の名門だが、王朝としてフランスに君臨したのは、およそ二五〇年。ハプスブルク家が、最後は大伽藍がゆっくり崩れ落ちるように濛々たる煙の中に没していったとするならば、ブルボンの終わりはギロチンの刃の落下と同じ、すばやくあっけないものだった。(「はじめに」より抜粋) 世継ぎの混乱と血みどろの宗教戦争に彩られた王朝の誕生から、十九世紀、ヨーロッパ全土に吹き荒れた革命の嵐による消滅まで、その華麗な一族の歴史を、十二枚の絵画が語りだす。『名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語』に続く、ヨーロッパの名家を絵画で読み解く第2弾。
イギリス王家が残酷、ハプスブルク家のインパクトに比べる印象が薄い。
太陽王ルイ14世、マリーアントワネットなどは、ある程度知識があるからだろうか。
■エンド・オブ・ライフ (集英社インターナショナル)
著者:佐々涼子
★★☆
「死ぬ前に家族と潮干狩りに行きたい…」患者の最期の望みを献身的に叶えていく医師と看護師たち。最期を迎える人と、そこに寄り添う人たちの姿を通して、終末期のあり方を考えるノンフィクション。
こんな最期だったらいいですよね。
医師、看護師、家族が最期の望みを叶えてくれる。それを叶えらる人は多くはないんだろうなぁとも思った。
■どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)
著者:東野 圭吾
★★☆
最愛の妹が偽装を施され殺害された。愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の“現場検証”の結果、容疑者を二人に絞り込む。一人は妹の親友。もう一人は、かつての恋人。妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄、その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。殺したのは男か?女か?究極の「推理」小説。
加賀刑事が出てきてびっくり、加賀シリーズだったのね。
犯人の名前は直接書かれていない。
犯人は妹の親友か、妹の元恋人の二択というのはわかって読み進めていく。
読み終わったあと答え合わせをするためにネットでネタバレ、解説サイトで確認した。
■似ている動物「見分け方」事典
★☆☆
タヌキとアライグマ、ムササビとモモンガ、ヤギとヒツジ、ダチョウとエミュー、イルカとサメ、ダンゴムシとワラジムシ……。 世の中には、見た目がとても似ている動物たちがいます。 これらの違い、わかりますか? 「もちろん、わかる!」という方は多いと思います。 では、どこがどのように違うか説明できますか? 本書は、哺乳類や鳥類、爬虫類、魚類、昆虫といった動物たちのなかから、見た目が似ているものを選び、それらの違いを、イラスト満載のチャートと、わかりやすい文章で解説します。 第1章は哺乳類と鳥類、第2章は水のなかで暮らす動物たち、第3章は昆虫を中心とした節足動物をとりあげます。 身近な動物から、動物園や水族館の人気者まで、外見の特徴や行動の特性などから、似ている動物の見分け方を紹介します。 動物の生態や進化がわかる、家族みんなで楽しめる一冊です。
似ている動物は言葉で説明するのが難しい。人間も同じだとは思うけれど。
イラストを見れば、「ああ、そうそう違うよね」ってなるけど、実物を見て見分けられるだろうか。爬虫類、魚類はまず出来る気がしない。
イラスト、写真がもう少しあればより理解しすかったように思う。でも、昆虫の写真があったら私は手に取らなかも。と考えるとちょうどいいのか?