【決定版!面白い本ランキング2018】読書好き主婦がオススメ本15冊を紹介する

2018年を総括。

2018年は1年で100冊の本を読むことを目標に黙々と本を読み漁り・・・

読んだ本の数:174冊

読んだページ数:46747ページ

見事、達成できました!!

(拍手)

 

今日は174冊読んだ本の中から、

特に印象に残っている本を15冊ピックアップしてみました。

 

 

 

・小説

 

かがみの孤城

かがみの孤城

 

 『かがみの弧城』 辻村深月

内容

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。

感想

納得の本屋大賞大賞!辻村深月の最高傑作だと思う。作者の本は好きだけど、個性が強すぎるキャラや辻褄合わせに感じるミステリー、長い背景描写に疲れることも正直あった。が、それがない。作者らしさ、強みはちゃんとあって、完成度が高い。いやー、面白かった!

 

 

本屋さんのダイアナ (新潮文庫)

本屋さんのダイアナ (新潮文庫)

 

 『本屋さんのダイアナ』 柚木麻子

内容

「大穴」という名前、金色に染められたパサパサの髪、行方知れずの父親。自分の全てを否定していた孤独なダイアナに、本の世界と同級生の彩子だけが光を与えてくれた。正反対の二人は、一瞬で親友になった。そう、“腹心の友”に―。

感想

ああ、やばい。私の好きな要素が詰まっている。 友情、恋愛、衣食住、少女から大人になる過程の小説が好き。境遇は違っても心の葛藤は誰しもある。 あの頃の気持ちを思い出し、こそばゆくなる。たくさん本も出てきて、読書好き女子にはたまらん!

 

 

新参者 (講談社文庫)

新参者 (講談社文庫)

 

『新参者』 東野圭吾

内容

日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。手掛かりをくれるのは江戸情緒残る街に暮らす普通の人びと。大切な人を守るために生まれた謎が、犯人へと繋がっていく。

感想

人気作家の理由・・・面白い!これにつきる。 加賀恭一郎シリーズと知らずに読んだけど、登場人物たちの関係性、背景、過去などモヤモヤせず楽しめた。犯人を突き止めるまでの過程が今まで読んだことのない手法で斬新!

 

 

日の名残り (ハヤカワepi文庫)

日の名残り (ハヤカワepi文庫)

 

日の名残り』 カズオイシグロ

内容

品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出た。美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。長年仕えたダーリントン卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々―過ぎ去りし思い出は、輝きを増して胸のなかで生き続ける。

感想

これといった山場はないのに最後まで読ませてしまうからすごい。そして、余韻がやばい。モヤモヤしたものがずーーーっと残る。で、他の作品も読んでみたくなる。これが作者の特徴なんだと思う。でも、カズオイシグロの初読みが『充たされざる者』だったら正直、挫折してたよ。

 

 

大聖堂 (村上春樹翻訳ライブラリー)

大聖堂 (村上春樹翻訳ライブラリー)

 

『大聖堂』 レイモンドカヴァー、村上春樹

内容

表題作に加え、「ぼくが電話をかけている場所」「ささやかだけれど、役にたつこと」ほか、一級の文学としての深みと品位をそなえた、粒ぞろいの名篇を収録。成熟期の風格漂う、レイモンド・カーヴァー最高の短篇集

感想

どの短編も肉付けされており、だからといって余計な肉ではなく、無駄がない。短編でここまで登場人物たちのリアルを表す文章力がすごい。表題作表題作「大聖堂」は良すぎた。これだけを読みたいがために、本をめくることもあると思う。

 

こころ (新潮文庫)

こころ (新潮文庫)

 

『こころ』 夏目漱石

内容

「私」は、鎌倉の海で出会った「先生」の不思議な人柄に強く惹かれ、関心を持つ。「先生」が、恋人を得るため親友を裏切り、自殺に追い込んだ過去は、その遺書によって明らかにされてゆく。

感想

高校の授業以来に夏目漱石を読む。内容は覚えていたけど、当時と印象は変わった。先生もKも随分と幼い考えを持った人物のように思える。一応、高校時代よりも恋愛経験をした、私が大人になったということか。名作なので様々な解説があり、それを読むと新しい発見もあり、より楽しめた。

 

 

・ノンフィクション

 

極夜行

極夜行

 

 『極夜行』 角幡唯介

内容

ひとり極夜を旅して、四ヵ月ぶりに太陽を見た。まったく、すべてが想定外だった―。太陽が昇らない冬の北極を、一頭の犬とともに命懸けで体感した探検家の記録。

感想

冒険家気分を味わえ、人間の本質が垣間見れ、心配したり笑ったりハラハラしたり…1冊で色々な感情を引き出してくれた。体験するのが一番なんだろうけど、それはとても無理だから、映像ではなく角幡さんの言葉を通して、未知の世界を体感できた。

 

 

ノモレ

ノモレ

 

 『ノモレ』 国分拓

内容

ペルー・アマゾンの村長ロメウは、文明社会と未接触の先住民イゾラドが突如現れたと知らされる。ロメウの曾祖父が言い残した、百年前に生き別れになった仲間(ノモレ)の話。ロメウは、イゾラドが、その子孫ではないかと思い始めるが――。

感想

衝撃としか言い表せない内容。 取材当時2016年においても、文明社会と一切の関わりを持たない先住民族。 まず、地球上に未だに接触したことがない民族がいることに驚く。 言葉が通じない中「敵ではない」という態度を示すが、コミュニケーションすら満足に取れない。 まさに未知との遭遇。 前作『ヤノマミ』もオススメ。

 

 

・実用書

 

パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学

パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学

 

 『パパは脳研究者』 池谷裕二

内容

脳研究者・池谷裕二が、娘の4歳までの成長を、脳の発達と機能の原理から分析し、子育てのコツとして惜しみなくご紹介!専門家だから伝えられる「脳科学の育児術」は、大人にとっても新しい発見があること、間違いなし。

感想

脳科学者の子育て日記。子育てもろくにせず、研究結果をただ偉そうに書いてある本より親しみがあって私は好き。子どものちょっとした成長を脳科学的にわかりやすく解説してくれるから読みやすかった。コラム◎、早期教育に興味がある人にも良い。

 

 

『遺伝か、能力か、環境か、努力か、運ナノカ』 橘木俊詔

内容

格差が拡大し固定化する社会のなかで、いかに生きればいいか。格差研究の第一人者が知識を総動員し、その打開策を探る。

感想

子どもが出来ると特に考えちゃう「才能」だとかそういうものを。薄々感じてたことがまとめられていて、やっぱりね!ってと納得。変えられない運もあるけれど、それは捉え方次第だと私は思う。

 

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

『嫌われる勇気』 岸見一郎、古賀史健

内容

 アドラー心理学は、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示します。「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊です。

感想

他者の人生ではなく、自分の人生を生きる。ハッとさせられることも何個もあった。今、この瞬間、スポットライトを浴びていることを意識すれば、15年後、45歳の私は変わっているに違いない。ベストセラーになるのも納得。また読みたいと思った。 

 

 

 『「おカネの天才」の育て方 一生おカネに困らないために、親が子供に伝えるべき「おカネの話」』 ベス・コブリナー、関美和

内容

子供に賢いおカネの習慣と金銭感覚を身に付けさせるために、「おカネの使い方」「貯金」「借金」「保険」「投資」「学費」「社会への還元」などについて、子供の年齢層に応じたアドバイスを保護者に伝授します。

感想

子どもに教えるお金について書かれている本は珍しい。 私自身は、お金について親から教えてもらった記憶はない。 (お小遣い帳をつける、貯金する、闇金を利用しない・・・などは言われたけど) 生きていくうえで必要なことはわかっている。でも教え方がわからない。そんな私のような親にオススメ。

 

 

・児童書

 

赤毛のアン 赤毛のアン・シリーズ 1 (新潮文庫)

赤毛のアン 赤毛のアン・シリーズ 1 (新潮文庫)

 

赤毛のアン』 ルーシー・モード・モンゴメリ村岡花子

内容

ちょっとした手違いから、グリン・ゲイブルスの老兄妹に引き取られたやせっぽちの孤児アン。初めは戸惑っていた2人も、明るいアンを愛するようになり、夢のように美しいプリンス・エドワード島の自然の中で、アンは少女から乙女へと成長してゆく―。 

感想

最後のアンの決断にマリラ目線で読んでしまい涙が。アンの前向きな姿勢は周りの大人たちをも変えていく。私はどんどんアンに魅力された。子ども頃読むのと大人になってから読むのと、面白いと思うポイントが良い意味で違う。少女向け児童書だと侮ってはいけない。 

 

 

鹿の王 1 (角川文庫)

鹿の王 1 (角川文庫)

 

 『鹿の王』 上橋菜穂子

内容

強大な帝国から故郷を守るため、死兵となった戦士団<独角>。その頭であったヴァンは、岩塩鉱に囚われていた。ある夜、犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。 その隙に逃げ出したヴァンは幼い少女を拾うが!?

感想

異世界の話は登場人物、国、土地などの関係を覚え浮かべながら読み進めるため、頭を使う。この手の話は小学生の頃の方が想像力豊かで上手くのめり込み、苦なく読めたような気がする。それでも話が面白いので、ページを捲ってしまう。そして、一度世界観に浸ってしまうと抜け出せない中毒性!

 

 

ワンダー Wonder

ワンダー Wonder

 

『ワンダー』 R・J・パラシオ、中井はるの

内容

生まれつき顔に障害があるオーガストは、はじめて学校に通うことになった。だが生徒たちはオーガストの顔を見て悲鳴をあげ、じろじろながめ、やがて「病気がうつる」と避けるようになる。一方で、オーガストの話をおもしろいと感じる同級生は少しずつ増えていた。そんなとき、夏のキャンプで事件が起こる……。

感想

どんな子でも学校に通っていれば良い日も悪い日もある。オギーは心が強い。子どもから大人まで考えさせられつつ、楽しめる本。女の子が主人公の『もうひとつのワンダー』もぜひ読んで欲しい。同じ出来事も視点が変わると見え方も変わってきます。