学生時代の夏休みどう過ごしてた?
中学生の頃は毎日部活で汗を流し、高校生の時はバイトと遊びに明け暮れてた。
それでもたっぷり時間があった夏休み。
せっかくだから普段読まない本を手に取るのも悪くない。
同年代の本の女の子たちはどんな学生生活を過ごしているのか。
覗いてみるのも面白い。
女子中学生にオススメの本4冊
『ハッピーバースデー』青木和雄、加藤美紀
あらすじ
実の母親に愛してもらえず、誕生日さえ忘れられてしまった11歳の少女・あすかは、声を失ってしまう。しかし、優しい祖父母の元で自然の営みに触れ、「いのち」の意味を学ぶ。生まれかわったあすかがどんな行動を起こすのか。そして、母親の愛は戻って来るのか…
一言コメント
女子小学・中学生の読書初心者向け。
読書感想文も書きやすい内容。
『いちご同盟』三田誠広
あらすじ
中学三年生の良一は、同級生の野球部のエース・徹也を通じて、重症の腫瘍で入院中の少女・直美を知る。徹也は対抗試合に全力を尽くして直美を力づけ、良一もよい話し相手になって彼女を慰める。ある日、直美が突然良一に言った。「あたしと、心中しない?」ガラス細工のように繊細な少年の日の恋愛と友情、生と死をリリカルに描いた長篇。
一言コメント
「死にたい」「何のために生きているの?」
不安でいっぱいいっぱいの人にこそ読んで欲しい本。
『西の魔女が死んだ』梨木香歩
あらすじ
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも…。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。
一言コメント
「魔女」「死んだ」とタイトルだけで敬遠してしまいそうになるけど、騙されたと思って読んで欲しい。
定番になるだけの面白さがある。
『温室デイズ』瀬尾まいこ
あらすじ
みちると優子は中学3年生。2人が通う宮前中学校は崩壊が進んでいた。校舎の窓は残らず割られ、不良たちの教師への暴力も日常茶飯事だ。そんな中学からもあと半年で卒業という頃、ある出来事がきっかけで、優子は女子からいじめを受け始める。優子を守ろうとみちるは行動に出るが、今度はみちるがいじめの対象に。2人はそれぞれのやり方で学校を元に戻そうとするが…。2人の少女が起こした、小さな優しい奇跡の物語。
一言コメント
漫画やドラマのように劇的な変化もヒーローも登場しない。
それがリアルなんじゃないかな。
- 作者: 瀬尾まいこ
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/06/25
- メディア: 文庫
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女子高校生にオススメの本4冊
『よろこびの歌』宮下奈都
あらすじ
著名なヴァイオリニストの娘で、声楽を志す御木元玲は、音大附属高校の受験に失敗、新設女子高の普通科に進む。挫折感から同級生との交わりを拒み、母親へのコンプレックスからも抜け出せない玲。しかし、校内合唱コンクールを機に、頑なだった玲の心に変化が生まれる―。見えない未来に惑う少女たちが、歌をきっかけに心を通わせ、成長する姿を美しく紡ぎ出した傑作。
一言コメント
日本のどの学校にも合唱がある。
歌うと団結力を感じることを経験した人も多いはず。
『夜のピクニック」恩田陸
あらすじ
高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。
一言コメント
こちらも定番の青春小説。
本屋大賞を受賞しているだけあって面白さは間違いない。
『島はぼくらと』辻村深月
あらすじ
母と祖母の女三代で暮らす、伸びやかな少女、朱里。美人で気が強く、どこか醒めた網元の一人娘、衣花。父のロハスに巻き込まれ、東京から連れてこられた源樹。熱心な演劇部員なのに、思うように練習に出られない新。島に高校がないため、4人はフェリーで本土に通う。「幻の脚本」の謎、未婚の母の涙、Iターン青年の後悔、島を背負う大人たちの覚悟、そして、自らの淡い恋心。故郷を巣立つ前に知った大切なこと―すべてが詰まった傑作書き下ろし長編。
一言コメント
自分のことで精一杯で周りが見えなくなりやすい高校時代。
大人の想いもわかると気持ちが少し楽になるかも?
『本屋さんのダイアナ』柚木麻子
あらすじ
私の呪いを解けるのは、私だけ。「大穴」という名前、金色に染められたパサパサの髪、行方知れずの父親。自分の全てを否定していた孤独なダイアナに、本の世界と同級生の彩子だけが光を与えてくれた。正反対の二人は、一瞬で親友になった。そう、“腹心の友”に―。少女から大人への輝ける瞬間。強さと切なさを紡ぐ長編小説。
一言コメント
上手くいかないのは親のせい?学校のせい?誰かのせい?
自分の人生は自分で切り開いていくことを教えてくれる小説。
番外編のオススメ本2冊
『世界地図の下書き』朝井リョウ
あらすじ
両親を事故で亡くした小学生の太輔は「青葉おひさまの家」で暮らしはじめる。心を閉ざしていた太輔だが、仲間たちとの日々で、次第に心を開いてゆく。中でも高校生の佐緒里は、みんなのお姉さんのような存在。卒業とともに施設を出る彼女のため、子どもたちはある計画を立てる…。子どもたちが立ち向かうそれぞれの現実と、その先にある一握りの希望を新たな形で描き出した渾身の長編小説。
一言コメント
誰でも新しい環境に慣れることは難しい。
自分の力だけではどうにもできない現実がある。「逃げる」ことは悪いことではないよ。
『ワンダー』『もうひとつのワンダー』R.J.パラシオ
あらすじ
オーガスト・プルマンはふつうの男の子。ただし、顔以外は。生まれつき顔に障害があるオーガストは、はじめて学校に通うことになった。だが生徒たちはオーガストの顔を見て悲鳴をあげ、じろじろながめ、やがて「病気がうつる」と避けるようになる。一方で、オーガストの話をおもしろいと感じる同級生は少しずつ増えていた。そんなとき、夏のキャンプで事件が起こる……。
一言コメント
分厚い本だけど読んでみて欲しい映画化もされた本。
『もうひとつのワンダー』の方が共感できるかも!?
きみの心、きっとふるえる。Wonderワンダー(全2巻セット)
- 作者: R.J.パラシオ,中井はるの
- 出版社/メーカー: ほるぷ出版
- 発売日: 2018/04/01
- メディア: 単行本
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