【ブックガイド】本好きの女優と旅人が紹介する本好きの会話ってこんな感じ?!思わず読んでみたくなる本ばかり『BOOK BAR お好みの本、あります。』杏/大倉眞一郎

本好きの会話ってこんな感じ?!

女優の杏さんは歴女、特に幕末が好きというが有名なので、紹介される本も歴史に関する本が多い。私は歴史が好きとも嫌いとも思ったことがないし、幕末にロマンを感じることもない。大河ドラマの『西郷どん』は見ているけれど、大河ファンだからとか、歴史ものが好きだとかというよりも、単純にドラマとして面白いと思うから。一般的にそういう女性の方が多いと思う。そんな私も「へぇ~。この歴史本なら読んでみたいなぁ」と思わせてしまうのが、今回読んだ『BOOK BAR お好みの本、あります。』

歴史だけではなくて、オールジャンルの本が紹介されている。自分では手に取らないような本ばかりではなく、こんな本があるの?という存在していることも知らなかったような本も。そんなマニアックな本も思わず読んでみたくなる不思議。『BOOK BAR お好みの本、あります。』が本を紹介する本というよりも、本好きの二人がそれこそBARで語っているような内容だからだと思う。だから、話のはじまりは本のあらすじや背景、そこからどんどん全然関係のない話に飛び火していく。それもまた、寧ろそこが面白い本だった。

BOOK BAR: お好みの本、あります。

BOOK BAR: お好みの本、あります。

 

内容紹介

女優・杏と旅人・大倉眞一郎。

2人が紹介してきた。

1000冊あまりの本から厳選した50冊を紹介。

小説、ノンフィクション、絵本、マンガ……。

面白い本はベストセラーだけじゃない!

ユニークな魅力たっぷりのセレクトに、思わず読んでみたくなる。

10年続く大人気ラジオ番組「BOOK BAR」が待望の書籍化。

 

目次

本から始まる四方山話 ~はじまりにかえて~ 杏

一番遠くて近い、魅力的な時代のヒーロー『幕末新選組池波正太郎 文春文庫

科学者ですら神を信じたくなる宇宙の超偶然

『幸運な宇宙』ポール・デイヴィス 日経BP

すっきりさっぱり、14歳の自分に会いたくなる 『カラフル』森絵都 文春文庫

自分の前世を追ってイタリアへ! 『前世への冒険 ルネサンスの天才彫刻家を追って』森下典子 知恵の森文庫

爆発的な面白さ! 映画『スラムドッグ$ミリオネア』原作 『ぼくと1ルピーの神様』ヴィカス・スワラップ ランダムハウス講談社

佐幕派も討幕派も入り乱れる幕末を一挙におさらいできる! 『幕末史』半藤一利 新潮社

バベルの塔は実在した!? 言語が語る不思議 『世界の言語入門』黒田龍之助 講談社現代新書

今も受け継がれる「武士道」の女性版! 『武士の娘』杉本鉞子 ちくま文庫

乱暴な魅力を切り取った、ブレない写真集 『凶区 Erotica』森山大道 朝日新聞社

骨はなんでも知っている 『骨が語る日本史』鈴木尚 学生社

老若男女に愛される、火を噴く作家 『生きてるだけで、愛。』本谷有希子 新潮社

大河にピッタリ! 幕末に活躍した男装の麗人 『アラミスと呼ばれた女』宇江佐真理 講談社文庫

読んでいなかったのは犯罪級! 圧巻のストーリー 『幻影の書』ポール・オースター 新潮社

歴史上の有名人に会いまくりの世界一周 『ある明治女性の世界一周日記 日本初の海外団体旅行』野村みち 神奈川新聞社

どこかにあるかもしれない、人間と恐竜が共存する王国 『ダイノトピア 恐竜国漂流記』ジェームス・ガーニー フレーベル館

中身は何も言えない「小説好きの方のための小説」 『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ 早川書房

戦国好きにはたまらない、有名武将の新たな一面! 『伊達政宗の手紙』佐藤憲一 洋泉社MC新書

あなたの知らない東京の別の顔 『ワシントンハイツ GHQが東京に刻んだ戦後』秋尾沙戸子 新潮社

圧倒的なリアリティをもった姥捨て伝説 『楢山節考深沢七郎 新潮文庫

時を忘れる異文化マンガ 『乙嫁語り森薫 エンターブレイン

人間に一番近い動物、熊に対する執念! 『熊 人類との「共存」の歴史』ベルント・ブルンナー 白水社

陰謀渦巻く、江戸時代のロシア漂流記 『大黒屋光太夫吉村昭 毎日新聞社

「肉」に思いを馳せる 『世界屠畜紀行』内澤旬子 解放出版社

伝統競技なのに、真相はわからないことだらけ 『おすもうさん』高橋秀実 草思社

飛鳥時代がピークだった!? 日本の建築技術 『木に学べ 法隆寺薬師寺の美』西岡常一 小学館

アメリカの夢と孤独を描いたおとぎ話 『ホテル・ニューハンプシャージョン・アーヴィング 新潮社

現代社会と隔絶された、摩訶不思議な民族 『ピダハン 「言語本能」を超える文化と世界観』ダニエル・L・エヴェレット みすず書房

ある子どもからの、心に突き刺さる問い 『「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」 ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」』アレン・ネルソン 講談社

死んだはずが生き返った? 生と死の意味を問う 『空白を満たしなさい』平野啓一郎 講談社

実はやわらかな門外不出の人生訓 『葉隠入門』三島由紀夫 新潮文庫

危険地帯に囲まれた、なぜか平和な謎の国 『謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア高野秀行 本の雑誌社

光の当たらないヒーロー 『無私の日本人』磯田道史 文藝春秋

壁の花だった高校生が心のドアを開いていく……! 『ウォールフラワー』スティーブン・チョボスキー 集英社文庫

食べ物が好きすぎるという執念が生んだ、楽しい辞書 『たべもの起源事典 日本編』岡田哲 ちくま学芸文庫

わからなくても、面白い! 素数の世界 『素数の音楽』マーカス・デュ・ソートイ 新潮社

仏教界一厳しい寺での素人修行体験 『食う寝る坐る 永平寺修行記』野々村馨 新潮文庫

日本のマジックリアリズム! 引き込まれて抜け出せない 『夜は終わらない』星野智幸 講談社

時代の荒波と恋と歌……。胸をかきむしられるストーリー 『恋歌』朝井まかて 講談社

過剰な生命力に溢れる、超重量級の一冊 『ぶっぽうそうの夜』丸山健二 河出書房新社

冒頭15ページで掴まれる、圧巻の狩猟小説! 『邂逅の森』熊谷達也 文藝春秋

困惑しつつ納得する、未経験の小説体験! 『太陽・惑星』上田岳弘 新潮社

戦争を知らない子供たち」に向けた、豪快すぎるメッセージ 『雑兵物語 おあむ物語 附おきく物語』中村通夫・湯沢幸吉郎(校訂) 岩波書店

夫婦の間の「伝わっているはずだ」の落とし穴 『永い言い訳西川美和 文藝春秋

本でなければ味わえない! 「行けない」ガイドブック 『秘島図鑑』清水浩史 河出書房新社

初心者にも! “はぁ〜、キュン♪”とできる時代小説 『おさん』山本周五郎 新潮文庫

百戦百敗、七転八起の苦節の物語 『新幹線を走らせた男 国鉄総裁十河信二物語』高橋団吉 デコ

記憶のドアを開いて、50年前の自分に出会える本 『かえりみち』森洋子 トランスビュー

自由すぎる女性アナーキストのぶっとび評伝 『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』栗原康 岩波書店

戦後まもない日常のつぶやきから感じる戦争の真実 『婦人の新聞投稿欄「紅皿」集 戦争とおはぎとグリンピース』西日本新聞社西日本新聞社

自らが問われる、究極の選択 『テロ』フェルディナント・フォン・シーラッハ 東京創元社

楽しさと緊張感と 〜おわりにかえて〜 大倉眞一郎

COLUMN

趣味は読書? 杏

この本の主題は 大倉眞一郎

好きなジャンル 杏

活字中毒 大倉眞一郎

杏 × 大倉眞一郎 BOOK BAR 巻末スペシャル対談

BOOK BAR 紹介書籍リスト(2008〜2017年)

お気に入り度 星2つ ★★☆

自分の趣味に合わない本も読んでみたくなるから不思議

 

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