自由とは他者から嫌われることである。
なぜ、あなたはいつまでも変われないのか?
なぜ、あなたは劣等感を克服できないのか?
なぜ、あなたは幸せを実感できないのか?
なぜ、あなたは過去にとらわれてしまうのか?
「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示。
あなたが、あなたらしく生きていくためのヒントを与えてくれます。
▼内容紹介
フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊。
▼目次
第1夜 トラウマを否定せよ
第2夜 すべての悩みは対人関係
第3夜 他者の課題を切り捨てる
第4夜 世界の中心はどこにあるか
▼感想
オススメ度 星3つ ★★★
他人の人生ではなく、自分の人生を生きる!
10代の頃の私は視野がとても狭かった。
家庭、学校とバイトという狭い世界で生きていた。うまくいかないことがあると「親」「家庭」「教師」などのせいにし、生まれ育った環境が原因だと思っていた。
お金持ちの子に生まれていたら。可愛く生まれていたら。都会で育っていたら。しょうもないことを当時は真剣に悩んでいた。 それは高校を卒業し、社会に出ても変わらなかった。進学する気もなく、結局その道を選んだのも自分なのにも関わらず、自分が就職をしたのは両親、家族のためだと思っていた。
でも、ある友人との親交をキッカケに私の世界は広がった。自分が決めた道を両親は全く反対もせず、応援し、費用も支援してくれた。今まで他人の人生を生きてきたことを知った。そして、これからは自分の人生を生きることを決めた。
アドラーの本を読んだのは初めてなのに復習しているような感覚だった。私は今、幸せだ。そう感じるようになったのには『嫌われる勇気』に書かれている内容を自分なりに模索したからに他ならない。
けれども、悩みはある。原因はお金、時間、人間関係の3つだと思っていたが、アドラーは全ての悩みは「対人関係」だと言い切っている。夫や子に対しても知らず知らずに「縦」の対人関係と捉えていた。背後にある目的は「操作」であることにゾッとした。そうかもしれない。
理想の自分ではなく、他者と比較をして劣等感を持ち、他に有効なコミュニケーション方法があるのにも関わらず怒りという安易な手段に走っていたことを反省した。未熟部分をこれから15年かけて変えていきたい。
2018.05読了/2019.06訂正
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