【学力格差の徹底分析】塾通いでどのくらい差がつく?ピアノ、サッカーにはどんな効果がある?『子ども格差の経済学 塾、習い事に行ける子・行けない子』橘木俊詔

学力だけでなく、習い事にも差が出る

予想通り、収入の差が学歴の差に繋がっていた。当然といえば当然ではあるが、スポーツや芸術活動も収入の差が出てくる。我が子に才能があったとしてもそれを支える収入がないと伸ばすのは困難なのが今の状況。学力についての本は他にもあるが、習い事に関しての記述がある本は珍しい。1才になると水泳など習い事をする子が出てきて、自分の娘はどうするか悩んでいたので参考になった。

欧米諸国に“塾”という概念がないことに驚いた。言われてみれば、映画やドラマで学生が塾に通うシーンは見たことがない。日本は学校の勉強だけでは不足していて、受験のために塾に通う人がほとんど。学力の弱い子の底上げに貧困家庭も塾に通える社会になるといいと思った。学校だけで十分なのが理想だけれど。

以前読んだ『学力の経済学』で幼児教育の重要性を知ったが、改めて非認知能力に興味を持った。将来のことを考えると家計が少し苦しくても幼児教育に費やそうかと考えている。案内が届く教材に安易に手を出すのではなく、情報を仕入れて、きちんと検討したい。

子ども格差の経済学

子ども格差の経済学

 

内容紹介

塾に行っている子と行っていない子でどれくらい差がつくのか? 塾や習い事が生む機会の不平等を格差研究の第一人者が論じる。

目次

はしがき

第1章 塾に行っている子と行っていない子でどの位の差がつくのか

第2章 ピアノやサッカーなどの習い事はどのような効果があるのか

第3章 1人の子どもを育てるのにいくらかかるのか

第4章 なぜ日本は教育を親まかせにしたのか

第5章 子どもたちに親のできることと、社会ができること

あとがき

参考文献

お気に入り度 星3つ ★☆☆

参考文献が多く、今の日本の学力格差をリアルに知れた!

 

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