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主に本のこと。たまに日記。

自分に都合のいいことだけ受け入れてない?自分と友人の価値観の違いがあるのは当たり前「ままならないから私とあなた」朝井リョウ




あなたの価値観は、根底から揺さぶられる

ままならないから私とあなた

ままならないから私とあなた

 

内容紹介

レンタル世界

先輩の結婚式で見かけた新婦友人の女性のことが気になっていた雄太。 しかしその後、偶然再会した彼女は、まったく別のプロフィールを名乗っていた。 不可解に思い、問い詰める雄太に彼女は、 結婚式には「レンタル友達」として出席していたことを明かす。

ままならないから私とあなた

成長するに従って、無駄なことを次々と切り捨ててく薫。 無駄なものにこそ、人のあたたかみが宿ると考える雪子。 幼いときから仲良しだった二人の価値観は、徐々に離れていき、 そして決定的に対立する瞬間が訪れる。

感想

「レンタル世界」のストーリーは展開が読めて、結末も含めてありきたりでした。岩井俊二監督の映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」に結婚式に友人をレンタルするシーンがあり、終わり方もよくあるその手ですね、という感じでした。

「ままならないから私とあなた」は新技術がどんどん開発され、便利な世の中になっていく現代ならではの価値観のぶつかり合いで興味深く、朝井リョウらしい焦点。薫の合理的な言い分のわかる、ユッコの人間らしさという言い分もわかる。価値観の違いを理解してもらうのは難しく、人間らしさという微妙なニュアンスを伝えようとすると何を言っているのかわからないという部分も上手いと思いました。

オススメ度 星2つ ★★

自分の価値観、他人の価値観に疑問を持つ人に読んで欲しい

印象に残った文章

「偶然だったから、愛しいんだよ」

聞いた薫ちゃんの口が、動きを止める。

「ねえ、薫ちゃん。人と人との関係だけは、効率とかじゃないんだよ。それだけは絶対に合理化できないし、何も省けない」 

 

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