衝撃の結末!最後のどんでん返しでゾッとする探偵ミステリー小説「犬はどこだ」米澤穂信

2010年版「このミステリーがすごい!」作家別得票数第1位!

衝撃のラストを見逃すな!

犬はどこだ (創元推理文庫)

犬はどこだ (創元推理文庫)

 

内容紹介 

開業にあたり調査事務所“紺屋S&R”が想定した業務内容は、ただ一種類。犬だ。犬捜しをするのだ。―それなのに舞い込んだ依頼は、失踪人捜しと古文書の解読。しかも調査の過程で、このふたつはなぜか微妙にクロスして…いったいこの事件の全体像とは?犬捜し専門(希望)、25歳の私立探偵、最初の事件。新世代ミステリの旗手が新境地に挑み喝采を浴びた私立探偵小説の傑作。

感想

期待を裏切らない安定の面白さでした。“どんでん返しがあるぞ、あるぞ!”とわかっているのに最後に“やられた!”ってなりました。探偵が主人公ということもあって、他作品よりも本格ミステリーという感じがしました。

舞台である2004年は2ちゃんねるなどのインターネットが普及した時代であもるので、チャットやBBSというワードに懐かしさも感じました。それと同時にネットの恐さも改めて感じました。今はSNSが主流。個人特定は素人でもある程度出来てしまいます。事件に巻き込まれないのが一番よいですが、何が起こるかわからない時代・・・気をつけるにこしたことはないですね。そういう意味でも10年以上前のネット社会を知らない若者でも楽しめるのではないでしょうか。

オススメ度 ★★

どんでん返し好きにオススメ

印象に残った文章

俺はあらゆることに半可通であり、どんな分野においても半端者だ。大抵のことはわざわざ教わるでもなくこなせるため、それ以上の深入りをすることはなかった。

だからだろう。過去、二十三年間、こうした体験をしたことがなかったのは。

つまり、知識が認識を変えるという体験を。

 

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