“しかること”が“しつけ”ではない「子どもの脳を伸ばす「しつけ」怒る前に何をするか「考える子」が育つ親の行動パターン」ダニエル・J・シーゲル/ティナ・ペイン・ブライソン

ニューヨークタイムズベストセラー!

全米の親たちがもっとも効果的な子育て方法と大絶賛!

子どもの脳を伸ばす「しつけ」 ~怒る前に何をするか--「考える子」が育つ親の行動パターン~

子どもの脳を伸ばす「しつけ」 ~怒る前に何をするか--「考える子」が育つ親の行動パターン~

  • 作者: ダニエル・J・シーゲル,ティナ・ペイン・ブライソン,桐谷知未
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2016/04/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログ (1件) を見る
 

子どもが悪さをしたり、かんしゃくを起こしたとき、

親は「どう」すべきか?

こんなに科学的な「しつけ」が今まであっただろうか?

 

 

内容

 

子どもの脳は、変わる。 親の接し方や言葉で、良くも悪くも、どんどん変わる!

脳科学と心理学を応用した精神療法を実践してきた著者らが、 子どもの脳と心を成長させる「しつけ」の具体的方法を伝授する。

 

子どもの脳を伸ばす「しつけ」 ~怒る前に何をするか--「考える子」が育つ親の行動パターン~

子どもの脳を伸ばす「しつけ」 ~怒る前に何をするか--「考える子」が育つ親の行動パターン~

  • 作者: ダニエル・J・シーゲル,ティナ・ペイン・ブライソン,桐谷知未
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2016/04/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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勝手にiPadをいじり(しかも保護ケースから外して! )、夕食の席になかなか着かない息子に…

宿題をしていないばかりか、教科書を学校に置いてきたと夜に「告白」する娘に…

あまりにくだらない「お菓子の面積」をめぐるきょうだいゲンカに…

「いい加減にしなさいっ!!」 どなる前に、この本を読んで下さい。

 

感想

 

しつけとは?

自分に子供が出来るまで「しつけとは?」考えたことがありませんでした。ルールを守らせること?マナーを教えること?脳科学と心理科学を基に書かれた本ではありますが、本当のしつけとは何か考えさせられる内容でもありました。

体罰、愛の鞭

しつけの一貫としてであれば暴力は許されるのでしょうか。昔は体罰は普通だった、自分もそうしつけられた、体で覚えさせないといけない…様々な理由と自分の信念で軽い暴力を振るう人もいると思います(子供からしたら自分より大きい大人からの暴力に軽いも重いもないと思いますが)。私も子どもの頃に両親から叩かれたことや髪の毛を引っ張られたりしたことがあります。両親をそこまで怒らせるようなことをしたのでしょうが、全く覚えていません。記憶にあるのは怖かったこと、痛かったこと、悲しかったこと、そして両親のヒステリックな顔だけです。(思春期になるとヒステリックになる親をからかって悪いことをしていたような気もします)本書では体罰は体に痛みを加える以外に効果的な方法がないということを子供に教えているだけに過ぎないと書かれています。私もその通りだと思います。

完璧な親はいない

私の両親が間違ったしつけをしていたと噛み付くわけではありません。もしかしたら私もヒステリックになって、子どもを叩いてしまうことがあるかもしれません。

たとえ最適とはいえない対応をしてしまったときでも、落ちこまなくてもいいということだ。そういうときでもたいてい、ありとあらゆる貴重な経験を子どもにさせているのだから。

両親が怖かった記憶以上に私への愛情を感じられたからこそ、今はとても良好な関係です。いい年齢をした私のことを「かわいい」と本人に直接言葉で恥ずかしげもなく伝えるのは世界で3人(両親と夫)だけです。最近はますます親馬鹿化しています。

親が完璧ではないこと、だから自分も完璧になろうとしなくていいことを知る

本書を読んで自分が子どもをしつける前に“しつけられました”。時間のない方は[いい親でもやってしまう20のしつけの間違い]の項目だけさらりと読むだけでも参考になると思います。

 

 

 

 目次

 

この本を読む前に1つ質問です

 

序章 脳科学が解明する「しつけ」ーー「考える子」の親は何をしているか?

「しつけでキレる」をなくす方法

「しつけ」ということばを定義し直す

「感情のコントロールができる子」になるためにーー親の2つの目的

「子どもはありのままでよい」は本当?

ふるまいには「だめ」、気持ちには「いいよ」と言う効果

「つながり」のあと「切り替え」へ

この本はキレたくない親と子のためにある

いい親でもやってしまう20のしつけの間違い

 

第1章 わたしの「しつけ」は正しい?――なりゆきまかせが習慣化する前に

どなる前に、3つの質問ーー「なぜ?何を?どうやって?」

パシッと突然、4歳の息子に背中をたたかれた

ちっとも宿題をしないで、しだしたら「できない!」と泣く9歳の娘

つい親たちは子どもがわざと“しない”と思ってしまう

ケース1 5歳の息子がたまに起こすかんしゃくをなんとかしたい

「お尻たたき」が脳に与える影響

親が痛みを与えると、子どもの脳は“ひどく混乱”する

タイムアウトは効果的なしつけの手段か?

“意味のない罰”で、子は親をうらむ

あなたの「しつけの方針」を考えてみよう

ダンの「怒りのクレープ事件」--子育ての専門家がキレるとき

 

第2章 「子どもの脳」のしくみとしつけの関係――「我慢できる子」はこうしてできる

流れるような朝の行動を止める娘の「かんしゃく」!

子どもの脳は「建設中の家」と理解する

脳の事実1 子どもの脳は“変わっていく”

脳の事実2 子どもの脳は“変えることができる”

 “ピアノ”が子どもの脳を大きく変える

 映画、テレビ、困難…すべてが子どもの脳に「何か」を与える

脳の事実3 子どもの脳は“入り組んでいる”

 感情に「名前」をつけると人は落ち着く

「脳の事実」を当てはめてみよう

キレずにつながる「しつけ」が脳を育てる

“健全な後ろめたさ”は子どものブレーキになる

心のなかで「だめ」と言える子になるには

反射的に「だめ」と言う親の罪

ティナの「舌を引っこ抜くと脅す事件」--子育ての専門家がキレるとき

 

第3章 「キレた子ども」を落ち着かせるーーカギはやはり脳!

レゴの大惨事ーーどこの家庭にもよくある風景

子どもがキレる前に予測する

なざ、まず「つながる」のか?

メリット1 つながると、子どもは反応しやすい状態から受け入れられる状態になる

 子どもの脳に「安らぎの川」があるとイメージしてみる

 体にふれることで、子どもは心をゆるめる

メリット2 つながりは脳を伸ばし、育てる

 1階と2階をつなぐ「脳の階段」

メリット3 つながりは、親子関係を深める

ケース2 誕生日プレゼントをぜんぶ勝手に開けてしまった6歳の娘

 かんしゃくは「無視すべき」と教えられたけど

甘やかすことで、子どもは「どうなる」か?

かんしゃくを避けるため、甘やかした結果は?

きちんと限度を設けながら、つながる

公園で暴れる男の子とその母親の「正解」は?

 

第4章 「キレない親」を実践するーーそのとき「ジョーズのテーマ」が流れていないか?

ケース3 タブレットに夢中で夕食の席に着かない6歳の息子

つながりをつくる準備ーー柔軟な対応

つながりの心得1 「ジョーズのテーマ」は消す

ケース4 のどかな風景が物騒な場面に変わるとき

 かわいい娘の未来に絶望をイメージさせるBGM

つながりの心得2 子どもの「なぜ?」を追いかける

つながりの心得3 子どもに「どう言うか」を考える

キレないつながりのサイクル

つながりの方法1 子どもを「安心」させる

 子どもの目の高さより「下」から伝える効果

つながりの方法2 しっかり「確認」する

つながりの方法3 しゃべりすぎず、聞く

つながりの方法4 聞いたことを「反映」させる

 

第5章 1・2・3のしつけーーこうして子どもは変わっていく

友達をめぐる姉妹ゲンカに「どう対処」するか?

①・②・③のしつけ

①「しつけ」とは、教えること

 クレヨンを盗んでしまった6歳の娘に、何を伝えるか?

②2つの心得ーー子どもの心を切り替える方法

 心得1 子どもの準備が整うまで「待つ」

 「この子は“準備”ができている?」

 心得2 一貫性を持ちながら、頑固にならない

 「炭酸飲料、絶対禁止」と言う親

 子どもには黒か白だけでなく、グレーがあることを教える

③3つの「マインドサイト」の結果

 結果1:洞察 “振り返り”のお喋り

 結果2:共感 子どもの道徳心を育てる

 結果3:統合と仲たがいの修復 「次」はどうすればいいか?

①・②・③のしつけの実践

スマートフォンの使い方ーールールを破った娘の罪は?

問題の解決法を、娘に考えさせる意味

 

第6章 「つながり」から「切り替え」へーー脳を伸ばすしつけの極意

11歳の息子は「あからさまなうそ」をついたのか?

切り替えの前にーー子どもが「落ち着いてつながりをつくる」ために

「切り替え」を助けてくれる具体的な方法

切り替え1 ことばを減らす

切り替え2 感情を受け入れる

切り替え3 お説教せずに、描写する

切り替え4 「しつけ」に子どもをかかわらせる

 しつけのアイデアを子どもに教えてもらう

切り替え5 「だめ」を条件つきの「いいよ」に切り替える

 我慢する練習

 「行ってほしくないコンサート」に行きたがる娘

切り替え6 いい面を引き立たせる

切り替え7 対処のしかたをくふうする

 娘が「バカ」ということばを楽しそうに使うなら?

切り替え8 マインドサイトの使い方を教える

 スタンフォード大学で行われたマシュマロ実験

 手でつくる脳のモデルーー1階の脳と2階の脳について教えよう

ケース5 「脳のことば」で頭を冷やした男の子

 

おわりにーー4つの希望のメッセージ

希望のメッセージ1 魔法の杖は存在しない

希望のメッセージ2 たとえ失敗しても、それは子どものためになる

希望のメッセージ3 いつだって、もう一度つながれる

希望のメッセージ4 変化を起こすのに、遅すぎることはない

 

謝辞

訳者あとがき

 

 

 

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