芸能人のエッセイ、損などさせられるものか『泣くなら、ひとり 壇蜜日記3』壇蜜

 「美しいまでの潔さ!思わず抱きしめたくなった」作家・柚月裕子さん驚愕

文庫書き下ろし日記、待望の第三弾。

竹取物語をベースにした、壇蜜初の短篇小説「光ラズノナヨ竹」(「オール読物」掲載)を特別収録

 ▽内容紹介 

〝35歳の壇蜜〟という、類い稀なるキャラクターのリアルがここにある!

2016/02/25 晴れ

握った男の手をぐいと引き寄せたかったが、今日のところは勘弁してやる。

 ▽著者紹介

1980年生まれ秋田県生まれ。東京都出身。グラビアアイドル、女優、タレント。

▽おすすめポイント

無料で読めるブログがある中で、エッセイを出版するのは非常に厳しい世の中ではないのかと個人的に思っている。

芸能人というだけでは毎年1冊、今年で3冊目を出版出来ないのではないだろうか。

人を惹きつける文章力が間違いなく必要だ。

連載を6つ抱えているのだから、壇蜜は実力があると言い切ってもいいような気がする。

それほど、壇蜜の文章は面白い。

「消えた」「干された」と言われるらしいが、“グラビアアイドル壇蜜”のファンだけでなく、私のように“物書き壇蜜”のファンも着実に増やしている。

取り繕わない、ありのままの毎日、そして心情がシリーズ1作目から一貫して書かれている。

芸能人なのに男のこと、仕事関係の人のことを赤裸々に書いて、世に出していいの?と読んでいるこっちが心配してしまうくらいだ。

そこもまたこのシリーズの魅力の一つ。

小説家デビュー作「光ラズノナヨ竹」も読みやすかった。もう少し長めの小説も書いて欲しい。

2016.12読了/2019.06訂正

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