「羊と鋼の森」で第154回直木三十五賞候補になった宮下奈都さんが気になって、読書レビューの評判もよかった「スコーレNO.4」をネットで購入。
本のタイトルが意味を知らないと意味不明だから、あらすじとレビュー読んでなかったらポチらなかったと思う。
買ってよかった!読んでよかった!
読み終わった後も気に入ったページをペラペラとめくり返して読んでしまう。
この本は文句なしで私のお気に入りの一冊に仲間入り私が好きな要素が全部ギュッと詰まってる。
▼あらすじ
三姉妹の長女・麻子は自由奔放で可愛い妹・七葉に比べ自分に自信が持てないでいる。中学、高校、大学、就職と悩み苦しみながらも少女から女性へと成長した麻子は自分が一番大切なものに気が付く・・・。
▼パラメーター
平易・・★・・難解
リアリティ・★・・・ファンタジー
個人的★・・・・社会的
恋愛度 ★★★★☆ 星4つ
初恋から結婚前までの主人公の恋愛がわかる。
主人公と自分を重ねてキュンキュンしてしまう。
友情度 ★★★☆☆ 星3つ
学生時代の友人、職場の戦友、先輩とのやり取りが身近に感じた。
高校生の時に出会った春木さんと就職してから出会うシーンはとてもよかった。
家族度 ★★★★★ 星5つ
妹の七葉だけではない。
一緒に暮らすお父さん、お母さん、お祖母ちゃん、末っ子お豆さんの紗英。
そして、従兄や叔父さん、叔母さん、亡くなったお祖父ちゃんとの関係まで丁寧に描かれている。
イケメン度 ★★★★★ 星5つ
麻子の初恋相手の木月くん。
従兄の槇、結婚相手になる茅野さん。
三人ともかっこいい。言動が。
だからといって、かっこつけるわけじゃない(壁ドンとかしないよ)
麻子が惚れる、好きになるのは仕方がないと思う。
オシャレ度 ★★★★★ 星5つ
イタリアで靴を買い付けるのももちろんカッコイイけど、
見る目とセンスがあって、物の選び方、見方がいちいちオシャレ。
麻子は気が付いてなくても他人から見れば、センスがあるって所もいい。
グルメ度 ★★★☆☆ 星3つ
湯のみでお茶が飲みたくなる。
そして、茅野さんの作る料理も食べたい。
絶対料理上手でしょ。
▼感想
オススメ度 ★★★ 星3つ
私が好きな小説の内容はごくごく平凡な日常が描かれたもの。
べた惚れし過ぎの「スコーレNO.4」は正に私が好きな小説。
どこにでもいそうな平凡な女性、ハッとするような大きな展開はなく、家族や学校、職場を中心に物事がすすんでいく。
自分と当てはめて考えやすいからかもしれない。
不思議なことは起こらないし、変わった登場人物も出てこない、私が歩んできた人生とそう変わらないように思える。
でも、ちゃんと拘りや大切なことがあって、どこにでもいそうだけど、どこにもいない。
節目に読むと丁度いいかもしれない。
▼関連本
『スコーレNO.4』の主人公スピンオフ。麻子の妹・紗英、叔母・和歌子、父の元恋人・美奈子の三編。
『羊と鋼の森』は『スコーレNO.4』とトーンが似ている。
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