2019年11月の読書レビュー

2019年11月に読んだ本の簡単なレビュー

 

読んだ本の数:9冊

読んだページ数:2917ページ

 

 

 

遠い山なみの光 (ハヤカワepi文庫)

遠い山なみの光 (ハヤカワepi文庫)

 

遠い山なみの光』 カズオイシグロ

オススメ度 ★★★ 星3つ

悦子は娘が自殺した喪失感の中、戦後まもない長崎で出会った母娘を回想する。

本作が著者のデビュー作。

物語の最初から最後まで、靄がかかっかのように話がはっきりしない。

カズオイシグロの代名詞〝信頼できない語り手〟は、デビュー作から続いているのね。

何が真実で、どこが主人公の創作なのか・・・謎解きされないところは好き。

 

 

罪の声 (講談社文庫)

罪の声 (講談社文庫)

 

『罪の声』 塩田武士

オススメ度 ★★★ 星3つ

グリコ・森永事件がモチーフ。

ノンフィクションかのようなリアリティさに惹き込まれた。

自分と家族が事件に関わっているのか真実を解き明かそうとするテーラー、事件の真相を追う新聞記者。

主人公二人がいつ出くわすのか、ハラハラしながら読んだ。

大人の身勝手な理由から子供が事件に巻き込まれていく…負の連鎖を断ち切るのは難しい。 

 

 

学力テストで測れない非認知能力が子どもを伸ばす

学力テストで測れない非認知能力が子どもを伸ばす

 

『学力テストで計れない非認知能力が子どもを伸ばす』 中山芳一

オススメ度 ★☆☆ 星1つ

非認知能力とは?どうやって身に付けていいの?なぜ注目を集めているの?をわかりやすく解説。

非認知能力の本を何冊か読んだことがある人にとって、前半は目新しい内容ではない。

後半からの取組事例は面白かった。

「手書き」か「入力」か問題。「手書きだと子どもの心の乱れなどがわかる」という一部の先生方の教育熱心な意見には感服。

 

 

騙し絵の牙 (角川文庫)

騙し絵の牙 (角川文庫)

 

『騙し絵の牙』 塩田武士、大泉洋

オススメ度 ★☆☆ 星1つ

大手出版社で雑誌編集長を務める速水は、上司から廃刊を匂わされる。

天性の人たらし速水が業界全体にメスを入れる!

北海道育ちの私としては、モデルが“大泉洋”なのがいい。

内容は池井戸潤のドラマのようなどんでん返し。

それはそれで面白かったけど、私は『罪の声』のようなシリアスな方が好き。

 

 

Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法

Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法

 

『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』 ロルフ・ドベリ

オススメ度 ★☆☆ 星1つ

心理学、行動経済学、哲学、投資家や起業家の思想をひもとき、よりよい人生を送るための思考法がまとめてある。

どこかで読んだことがあるような思考法が満載。

この手の本をいくつか読んだことがある人、新しい思考法を求めている人には物足りない。

 

 

佐藤ママの子育てバイブル 三男一女東大理III合格!  学びの黄金ルール42

佐藤ママの子育てバイブル 三男一女東大理III合格! 学びの黄金ルール42

 

『佐藤ママの子育てバイブル 三男一女東大理III合格! 学びの黄金ルール42』 佐藤亮子

オススメ度 ★★★ 星3つ

子ども4人を最難関医学部の東京大学理科III類に進学させた佐藤ママが、子どもが0歳から18歳まで実践してきた子育てのノウハウ本。

子どもを東大に進学させたことだけが、佐藤ママの凄さではない。

常に子どもの考え、笑顔を絶やさず、愛情を持って接していることが物凄いのだ。

テストで悪い点数を取ったり、勉強をしない子どもにイライラせず、怒らずに笑顔でいることが出来るだろうか。

私は自信がない。

佐藤ママの子育て方法は賛否両論あるけれど、誰がその子育て方法が正しいと決めるのか。

第六章の家族から佐藤ママへのメッセージを読む限り、愛情いっぱいに育てられたことが伝わってくる。

それが答えだと思った。

 

 

「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実 (光文社新書)
 
 

『「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実 』 山口 慎太郎

オススメ度 ★★☆ 星2つ

結婚、出産や子育てをエビデンス(科学的根拠)によって解説。

直近で結婚、出産、子育てについて情報を集めたことがある人であれば、読んだことのあるような内容だと思う。

本格的に(ちょっとはもちろんあるw)情報収集をしたことがない離婚については、初耳が多かった。

著者もおっしゃってましたが、当たり前のことをデータで確認しておくのは大切なこと。

ほとんどが欧米のデータであり、データですら数年後には間違い、ということも有り得ると思っている。

私は鵜呑みにしないで、参考程度に取り入れるスタンスです。 

 

 

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

 

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 』 ブレイディ みかこ

オススメ度 ★★★ 星3つ

イギリス在中の著者が、世界の縮図のような「元・底辺中学校」に通う息子の日常を描いている。

本屋大賞 ノンフィクション本大賞受賞。

私はジャンル分けするならエッセイではないかな、と思いながら読んだ。

イギリスが抱える問題を著者と著者の息子を通して知ることができる。

難しい問題もエッセイテイストだから読みやすい!

日本でニュースなどから知るイギリスと、イギリスに住む人たちから見るイギリスは随分違う。

日本もこれから人種差別問題について真剣に考えていかないといけない。

外国人観光客、外国人労働者が増加している日本も他人事ではない。

無料お試し版があり。まずは読んでみて欲しい。 

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 無料お試し版

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 無料お試し版

 

 

 

 

浮世の画家』  カズオイシグロ

オススメ度 ★☆☆ 星1つ

戦時中、日本精神を鼓舞する作風で名をなした画家の小野。

尊敬を集める地位にあったが、終戦を迎えたとたん周囲の目は冷たくなった。

小野は過去を回想しながら、自らが貫いてきた信念と新しい価値観のはざまに揺れる。

正直、著者の他作品『日の名残り』じゃん!と思った。 

 私は断然、『日の名残り』の方が読み応えがあって好き。

社会が変わり、気づかぬうちに正しいと思われていた価値観が変わる。

戦争がなくても、自分自身にも起こりえることだと思った。

日の名残り (ハヤカワepi文庫)

日の名残り (ハヤカワepi文庫)

 

 

 

*1:ハヤカワepi文庫

*2:ハヤカワepi文庫

*3:ハヤカワepi文庫

【読書好き主婦おすすめ本】2019年10月読んだ本リスト

10月はラグビーW杯に夢中でした。

開幕する前は正直、「盛り上がってないなぁー」なんて思ってましたが、

終わってみると大盛り上がりだったと思う。

アメトーークラグビー芸人でルールを説明されてもイマイチ理解できなかったけど、

毎試合見るうちに少しずつルールもわかってきた。

「スポーツっていいなぁー」としみじみ。

スポーツ見ると年取るごとに感動するようになっている気がする。

単純にこんなに多くの人を夢中にさせ、喜ばせるのはすごいなぁーと思う。

来年のオリンピック楽しみになってきた。

 

さてさて、本題の10月読んだ本のはなし。

ここ最近ヒットする漫画がなかったけど、生理中に読んだコミック『生理ちゃん』はよかった。

あるある過ぎて、泣けてきた。

これを男性が描いているから驚き。

そして、男性の性欲についても勉強になった。

女性の(人による)比じゃないね。

生理ちゃん

生理ちゃん

 

 

読んだ本の数:7冊

読んだページ数:2614ページ

 

 

 

安楽死を遂げるまで』 宮下洋一

安楽死を遂げた日本人』が良かったので。

命についての話題は難しいけれど、「人生100年時代」も考えると、今後避けられない問題だと思う。

読んでいくうちに自殺と安楽死尊厳死の違いがますますわからなくなってしまった。

自分が難病になった場合、安楽死という選択を選ぶかはわからない。

選ぶかもしれない、選ばないかもしれない.…でも、家族が選ぶことは止めると思う。

自分が死ぬことより、家族が死ぬことの方が私はこわい。

【講談社ノンフィクション賞受賞作品】あなたはどうする?長生きが幸せとは限らない。『安楽死を遂げるまで』宮下洋一 - 読書は趣味というより娯楽です

オススメ度 ★★☆ 星2つ

安楽死を遂げるまで

安楽死を遂げるまで

 

 

『名前探しの放課後』 辻村 深月

自殺する生徒は誰なのか。

本当は違うんだろうなと思いつつの謎解き、楽しめた。 

辻村作品は登場人物たちが他の作品にも登場することが多いけど、こちらも大集合してた。

あんまり作品を読む順番を気にしてなかったけど、『ぼくのメジャースプーン』は読んどいた方がいいと思う。

オススメ度 ★★★ 星3つ

名前探しの放課後(上) (講談社文庫)

名前探しの放課後(上) (講談社文庫)

 

 

名前探しの放課後(下) (講談社文庫)

名前探しの放課後(下) (講談社文庫)

 

 

『鑑賞のための西洋美術史入門』 早坂優子 

美術知識がなくても楽しく読めた。

美術館に行く前にもう一度手に取りたい。

オススメ度 ★★☆ 星2つ

鑑賞のための西洋美術史入門 (リトルキュレーターシリーズ)

鑑賞のための西洋美術史入門 (リトルキュレーターシリーズ)

 

 

『ツナグ』  辻村深月 

映画化もされた人気作品。

辻村深月さんは短編もいい。

続編も読む予定。

オススメ度 ★★☆ 星2つ

ツナグ (新潮文庫)

ツナグ (新潮文庫)

 
ツナグ 想い人の心得

ツナグ 想い人の心得

 

 

カズオ・イシグロ入門』 日吉信貴 

読んでみたいけど、どれから読もうかな?と迷っている人には、ネタバレなしのあらすじはわかりやすい。

私的には読め進めるのに苦労した『充たされざる者』の解説が有り難かった。

カズオイシグロ作品は読破するつもり。

 オススメ度 ★★☆ 星2つ

カズオ・イシグロ入門 (立東舎)

カズオ・イシグロ入門 (立東舎)

 

 

蜜蜂と遠雷』 恩田陸

なかなかのボリュームのある本。

音楽に無知な私も曲の解釈、表現方法が人によって違い、それが演奏にも表れるのは面白いと思った。

読んだ後演奏された曲を検索し、実際に聴いたりもした。

ただ、後半は斜め読みしてしまった。

結末には納得。

続編も読むと思う。

オススメ度 ★★☆ 星2つ

蜜蜂と遠雷(上) (幻冬舎文庫)

蜜蜂と遠雷(上) (幻冬舎文庫)

 
蜜蜂と遠雷(下) (幻冬舎文庫)

蜜蜂と遠雷(下) (幻冬舎文庫)

 
祝祭と予感 (幻冬舎単行本)

祝祭と予感 (幻冬舎単行本)

 

 

 

 

 

 

関連記事

 

2018年10月に読んだ本の紹介

girl-book.hatenablog.com

2017年10月に読んだ本の紹介

girl-book.hatenablog.com

 

ランキング

他の記事も読みたくなったら読者登録できます!

 

 

応援クリックお願いします

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

 


読書日記ランキング

 

ママ2年生になりました

先日、我が子が2歳になった。

私もママ歴2年になったということ。

 

f:id:tonarino-k-yome:20191019145256j:plain

 

子どもの成長は凄まじく、毎日毎日できることが増えていく。

それに比べてママである私の成長はとっても遅い。

それでも2年前より我ながら成長したと思える部分があるので、書き留めておく。

 

・勝手に育つし、思いどおりにいかない

自分の子供時代を思い返して、切実に思う。

親の思いどおりになんて育たない。

自分自身ですら、未だに自分の思い描いたように生きれていないのに。

子どもをコントロールしようだなんて、おこがましい。

 

・常識、子育て論なんてクソくらえ!

『こんなにちがう!世界の子育て』を読んで、子育て論から開放された。

日本の常識が世界の非常識。

自分の常識が他人の非常識。逆もまた然り。

他人に迷惑をかけることは極力しないように心掛けるけど、他人の目を気にする必要はない。

こんなにちがう!  世界の子育て

こんなにちがう! 世界の子育て

 

 

・比べる環境をつくらない

ママ友もいないし、SNSも極力見ないようにしている。

ママ友をわざわざつくる必要性は今のところ感じていない。

友だちは欲しい。

SNSは見ると否応なしに比べてしまい、自己嫌悪に陥るから見ない。

これは子育てに限らず言えること。

 

・実親、義親との適度な距離感

どちらの実家も遠方のため、年2、3回くらいしか会わない。

頼れる相手がいないデメリットはありつつも、口出しされる機会が少ないのは精神的に楽。

相手にとっては善意、親切心の「良かれと思って」の言動が、負担に感じることがある。

どちらの両親とも良い関係を続けていくために、居心地のよい距離感を保つようにしている。

 

・仕事と家庭のバランス

働きに出ないと社会から取り残されたような気持ちになる。

人生設計をすると今の自分にとってやるべきこと、大切なことが見えてくる。

 

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

 

 

子どもがいない時でさえ両立が出来なかった私には、仕事と家庭のやりくりは課題。

『仕事と家庭は両立できないの?』は参考になった。

仕事50%、家庭50%でなくてもいい。

子どもの成長、パートナーの出世時期に合わせて、比重を変えても問題ない。

女性だけが両立に苦しんでいるわけではない。男性側から考えるのは盲点だった。

 

仕事と家庭は両立できない?:「女性が輝く社会」のウソとホント

仕事と家庭は両立できない?:「女性が輝く社会」のウソとホント

 

 

・余裕をつくる

ほどほどの家事、ほどほどの子育て、ほどほどの仕事。

完璧を求めないことで、心も身体も時間にも余裕ができた。

余裕が出来ると心が穏やかになる。

心が穏やかではないと気がついたときは、一旦休んだり、楽したりする。

仕事は休めないけど、残業しないようにしたりね。

今の私の場合、パートタイムで少し働きに出る程度が丁度いいこともわかった。

生理前はどうしても気持ちに余裕がなくなる。

そこはね、夫に伝えてフォローしてもらう。

産後の初生理のときは、ちょっと信じられないくらい殺気立ってた。

余談ですが・・・

感情をコントロールする系の本や記事などを読んで思うのですが、生理前は無理じゃない?執筆者が女性でも、根拠の無い精神論だったり、個人的な経験論で参考にならないし。

有益な情報がほしい。

 

まぁ、言うてもまだママ2年生。

諸先輩方からすれば、まだまだこれから~!でしょう。 

「私の正しい=あなたの正しい」ではない。

あくまでも今の私の子育てなどについて思うことでした。

 

関連記事

 

1歳半から2歳の子どもにオススメの絵本

girl-book.hatenablog.com

 

私の断乳日記シリーズ1

girl-book.hatenablog.com

 

 

ランキング

他の記事も読みたくなったら読者登録できます!

 

 

応援クリックお願いします

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

 


読書日記ランキング

 

【講談社ノンフィクション賞受賞作品】あなたはどうする?長生きが幸せとは限らない。『安楽死を遂げるまで』宮下洋一

死は怖くないの。

この痛みとともに

じわじわと死んでいくのが恐怖なの。 

 

安楽死を遂げるまで

安楽死を遂げるまで

 

 

 

 

内容紹介 

ジャーナリスト・宮下洋一氏が自殺幇助団体の代表であるスイスの女性医師と出会い、欧米の安楽死事情を取材しながら死をめぐる思索を深めていくノンフィクション。

 

目次

第1章 安楽死の瞬間――スイス

第2章 僕が死ぬ日にパーティをしよう――オランダ

第3章 精神疾患者が安楽死できる国――ベルギー

第4章 「死」を選んだ女と「生」を選んだ女――アメリ

第5章 愛か、エゴか――スペイン

第6章 殺人医師と呼ばれた者たち――日本

 

パラメーター

平易・・★・・難解

リアリティ★・・・・ファンタジー

個人的・・・★・社会的

 

感想 

オススメ度 ★★☆ 星2つ

人は自ら死を選び、他人は人の死とともに生きる

安楽死が題材のNHKスペシャル「彼女は安楽死を選んだ」は放送倫理・番組向上機構BPO)に審議申し立てになった。

命についての話題は難しいけれど、“人生100時代”を考えると、今後避けられない問題だと思う。

統計があるわけではないけれど、感覚として4W(白人、富裕層、高学歴、心配性)の人たちが安楽死を遂げている割合が高いという。

プライシックは85歳以上になると皆、心配性になると発言があるけど。

歴史、文化、宗教・・・背景にはさまざまなことが考えられる。

安楽死を遂げた日本人』は同じ日本人ということもあって、共感する箇所も多かった。

本作は取材の舞台が欧米とあって、日本人の私の価値観では理解しがたい価値観もあった。

自殺と安楽死尊厳死の違いが読んでいくうちに、どんどんわからなくってしまった。

自分が難病になった場合、安楽死という選択を選ぶかはわからない。

選ぶかもしれない、選ばないかもしれない。

でも、家族が選ぶことは止めると思う。

自分が死ぬことより、大切な人が死ぬことの方が私はこわい。

 

関連本

橋田壽賀子安楽死で死なせて下さい』

安楽死で死なせて下さい (文春新書)
 

 

関連記事

次作『安楽死を遂げた日本人』の感想。
girl-book.hatenablog.com

 

ランキング

他の記事も読みたくなったら読者登録できます!

 

 

応援クリックお願いします

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

 


読書日記ランキング

 

 

【読書好き主婦おすすめ本】2019年9月読んだ本リスト

インスタやユーチューブで紹介されている本で面白そうなものも読むようになった。

インスタはハッシュタグで検索。

ユーチューブだと定番のブックチューバー・ベルさん、メンタリストDaiGoさん。

最近は勝間和代さんのチャンネルもチェックしている。

勝間さんは本紹介以外の動画も参考になるものが多い。

 

読んだ本の数:11冊

読んだページ数:3320ページ

 

 

 

『世界中からいただきます!』 中山茂大、阪口克

 なかなか自分では旅するところが出来ない国の家庭料理が知れて面白かった。

その地域ならではの食材や調理方法は日本とは違って興味深い。

オススメ度 ★★★ 星3つ

世界中からいただきます!

世界中からいただきます!

 

 

 

『青空と逃げる』 辻村深月

母親と息子がどんどん逞しく成長していく。

同じ母親として応援しながら読んだ。

最後は「父親しっかりせい!」となった。

オススメ度 ★★☆ 星2つ 

青空と逃げる (単行本)

青空と逃げる (単行本)

 

 

 

『噛みあわない会話と、ある過去について』 辻村深月

こわい。

過去の記憶は自分と相手とでは違う。

私はどちらかというとヒヤリとさせられた主人公たちのような性格。

そのため、傷つけた記憶も薄れているかもしれないと危機感を覚えた。

人間の記憶は曖昧だなぁと、そりゃぁ「記憶にございません」連呼するわ。 

オススメ度 ★★☆ 星2つ

噛みあわない会話と、ある過去について

噛みあわない会話と、ある過去について

 

 

 

『獣の女医―サバンナを行く』 滝田明日香

人と違う生き方を選ぶのは難しい。

日本で暮らしていると見えない世界を滝田さんの文章から見ることができた。

明日が当たり前ではない世界もあるということ。

あとがきでハッした。

そう、「今」が、一番大切な瞬間。

物事が当たり前のようにスムーズにいっていまう世界に住んでいると、「なにも今やらないでもいい」と思ってしまうかもしれない。でも、明日が当たり前に来る生活の中で、みんな、「今を生きる」パワーに気合が抜けてしまっていないでしょうか?

オススメ度 ★☆☆ 星1つ

獣の女医―サバンナを行く

獣の女医―サバンナを行く

 

 

 

『美味しさの常識を疑え! 強火をやめると、誰でも料理がうまくなる!』 水島弘

YouTube勝間和代さんが人生を変えるくらいのインパクトがあった本として紹介していた。

今までに読んだことのない種類の料理本

料理嫌いな私には有難い本だった。

わからないから頼っている料理本にある「少々」「適量」にとっても不満だったから。 

料理が「理解」できる内容。

オススメ度 ★★☆ 星2つ

美味しさの常識を疑え! 強火をやめると、誰でも料理がうまくなる! (講談社の実用BOOK)

美味しさの常識を疑え! 強火をやめると、誰でも料理がうまくなる! (講談社の実用BOOK)

 

 

 

ロング・グッドバイ』 レイモンド・チャンドラー村上春樹

本筋のストーリーが気になってしまう私は、初読みと2回目以降で読み方が変わる本になると思う。

読んでいる最中は主人公マーロウの遠まわしな言い方、クセが気に障っていたけど、読み終わるとそこがよく思えるから不思議。

オススメ度 ★★☆ 星2つ

 

 

安楽死を遂げた日本人』 宮下洋一

最後の章、残された姉たちが妹との思い出を語る場面は泣かされた。

残された家族もきちんと納得しての安楽死だったこと。

そして、亡き小島ミナさんの魅力がひしひしと伝わってきたからだ。

30代、今のところ健康な私には死を自分事として考えることが出来ない。

緩和ケアもセデーションについても本書で知った。

「幸せであっても楽しくない」難病を患った小島ミナさんの本音。

死生観を問われる内容だった。

【2019ノンフィクション本屋大賞ノミネート作品】安楽死と尊厳死の違いは?自分らしい最期の迎え方『安楽死を遂げた日本人』宮下洋一 - 読書は趣味というより娯楽です

オススメ度 ★★★ 星3つ

安楽死を遂げた日本人

安楽死を遂げた日本人

 

 

 

イスラム流 幸せな生き方 世界でいちばんシンプルな暮らし』 常見藤代

あまり良いイメージのなかったイスラムの印象がガラリと変わった。

無宗教の私には信仰のある暮らしを想像するのが難しい。

本書はイスラムに馴染みのない人向けの内容。

イスラムの人たちの日常生活、恋愛や結婚、禁欲についてなど、気になっていた部分が書かれていてスラスラ読めた。

男女差別があり、貧しく、規則が厳しく、不自由。私は視野の狭い見方をし、心のどこかでイスラムを見下していたのだと気付かされた。

不自由に感じていることがあるならば、解決策のヒントが本書には詰まっているかもしれない。

どこら辺がシンプルなのかは謎だけど。

オススメ度 ★★☆ 星2つ

イスラム流 幸せな生き方 世界でいちばんシンプルな暮らし

イスラム流 幸せな生き方 世界でいちばんシンプルな暮らし

 

 

 

『女ノマド、一人砂漠に生きる』 常見藤代

 『イスラム流幸せな生き方』でイスラムに興味を持ち、同じ著者のものを読んだ。

日本人女性が砂漠で何日も遊牧することは、私が想像するよりも苦労が多いと思う。

読み物として面白くはあるんだけど、昼寝してばかりでラダマン(断食)も挫折は残念すぎる。もっも深堀りして欲しかった。

イスラムは一夫多妻制。

男性は4人まで結婚できる。女性もそれが当たり前のように振る舞ってはいるけど、実情はそう簡単にはいかないようだ。

いざ、夫が自分より若い妻を連れてきたら、誰だって穏やかな気持ちにはいられないだろう。 

常見藤代さんの本はまだ2冊しか読んでいないけど、内容と関係性の薄いタイトルに感じる。

本を売るために「ノマド」や「シンプル」流行りの言葉を使いたいだけ?

オススメ度 ★☆☆ 星1つ

女ノマド、一人砂漠に生きる (集英社新書)

女ノマド、一人砂漠に生きる (集英社新書)

 

 

 

 

『勝間式超コントロール思考』 勝間和代

仕事、お金、健康、人間関係、家事、娯楽とジャンルごとに、誰でもすぐに行える具体的な超コントロール思考法が書かれている。

「無意識に受け入れている不快に気づく」「ルーティンワークは秒単位でも効率化する」日常な些細な物事こそ、塵も積もれば山となる。 

 オススメ度 ★☆ 星2つ

勝間式超コントロール思考

勝間式超コントロール思考

 

 

 

『オーダーメイド殺人クラブ』 辻村深月

私の辻村深月さんの好きな小説ランキング上位に食い込んできた。

まさしく厨二病

田舎の中学校、スマホではなく携帯電話の時代、部活がスポーツ、20代が想像できない、初潮がまだ…など、自分の中学時代とリンク。

あの頃の教師や両親、友達や自分に対する感情に思いを巡らせた。

今日、明日が全て。

未来や自分のことしか考えられなくて、小さいことに真剣に悩んでた。

で、馬鹿な行動を取る。

まさに黒歴史

最後の展開、私は好き。

オススメ度 ★★★ 星3つ

オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)
 

 

 

 

 

 

関連記事

2018年9月に読んだ本の紹介 

girl-book.hatenablog.com

2017年9月に読んだ本の紹介

girl-book.hatenablog.com

 

ランキング

他の記事も読みたくなったら読者登録できます!

 

 

応援クリックお願いします

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

 


読書日記ランキング