『極夜行』で本屋大賞・ノンフィクション大賞を受賞した角幡唯介の文体が面白く、他の著書が気になり『新・冒険論』も。
「人はなぜ冒険すのか」という疑問を冒険者である著者が真剣に考え、導き出していて興味深い。
「なんでわざわざ危険な所へ向かうの?」非冒険者にとっては、理解しがたい素朴な疑問が解消される。
自分的にノンフィクションブームが続いていて、3月に読んだ『4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した』で翻訳者の森内薫さんが『ゲッベルス と私ーナチ宣伝相秘書の独白』について触れていたので、こちらも読んだ。
暖かくなり、家に篭ることも減って、読書量は落ちてきている。
2019年4月の読書メーター 読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1595ページ
新・冒険論
『極夜行』で圧倒的なスリルを疑似体験させて頂いた身としては、あの冒険の面白さの秘密を少しでも理解したくて読んだ。
真の冒険とは脱システム。
なるほど、メディアで取り上げられる冒険(角幡氏はスポーツと一刀両断)では得られなかった高揚の謎はこれか!
例として挙げられていた『狼の群れと暮らした男』も読んでみたい。
読了日:04月09日
著者:角幡 唯介
オススメ度 ★★☆ 星2つ
こんなにちがう! 世界の子育て
日本の常識は世界の常識ではない。
同じように自分の家では常識でも、他人の家では非常識。
育児に関わらず、色々な面で言えること。
子育てに関して、周りからアレコレ言われるのは苦痛でしかない。
だから私も口出しはしないようにしよう。
外出先では他人の目を気にし過ぎて、ストレスを感じることもある。
もっと気軽に外に出よう。
中国のトイレトレーニングは以前ニュースで見たことがあって、信じられない!非常識!と批判的な感情を抱いたけど、それは私が中国の文化を知らないだけで無知なだけだった。
反省。
読了日:04月12日
著者:メイリン・ホプグッド
オススメ度 ★★★ 星3つ
ゲッベルスと私──ナチ宣伝相秘書の独白
ゲッベルスの秘書として働いていて「私は何も知らなかった」とは惚けたこと言うな!と呆れ気味で読み進めていた。
が、ハンゼン氏の解説を読んで、自分も同じようになり得ると恐くなった。
政治に興味がなく、身の回りの事柄ばかりに意識が向いてるのは私も同じだからだ。
ネットで検索すれば膨大な情報を得ることは可能になったけど、知りたい見たい偏った情報ばかりを鵜呑みにしないように気をつけたいと思った。
- 作者: ブルンヒルデ・ポムゼル,トーレ・D.ハンゼン,石田勇治,森内薫,赤坂桃子
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2018/06/21
- メディア: 単行本
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読了日:04月16日
著者:ブルンヒルデ・ポムゼル,トーレ・D. ハンゼン
オススメ度 ★★★ 星3つ
おまじない
短編でも西加奈子ワールド全開で楽しめた。
どの主人公たちもみんなモヤモヤを抱えているんだけど、最後にはちゃんと救われてるのがよかった。
ちゃんとそういう人に囲まれているというか、出会えてよかったー!って思う。
読了日:04月17日
著者:西 加奈子
オススメ度 ★☆☆ 星1つ
どうしよう
壇蜜日記が好きなので読んだ。
日記と比べると壇蜜らしさというか、パンチがない。
30代の女のエッセイを読んだ感。
読了日:04月28日
著者:壇 蜜
オススメ度 ★☆☆ 星1つ
小泉放談
50歳を目前のキョンキョンが先輩方とこれからの人生を語り合う。
私はエッセイよりも対談形式の方が好き。
素敵なロールモデルがいると50歳楽しみだなぁって思える。
ただし更年期だけが心配。
読了日:04月29日
著者:小泉 今日子
オススメ度 ★☆☆ 星1つ
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