社会人になる前に読もう!学校では教わらない生きていく上で必要な知識「知らないと損する 池上彰のお金の学校」池上彰

知らないと損する 池上彰のお金の学校 (朝日新書)

知らないと損する 池上彰のお金の学校 (朝日新書)

 

金利とは?

お金はどうやって発行するの?

なぜ円高か?

格安のカラクリとは?

お金のすべてがわかる!

 

内容

 

そもそも、お金とは何でしょう?

金利とは? 株とは?

保険とは? GDPとは?

あなたは説明できますか?

知らないと損する 池上彰のお金の学校 (朝日新書)

知らないと損する 池上彰のお金の学校 (朝日新書)

 

 わかりやすい解説で定評のある池上彰が、わかっているようでわかっていない、お金のしくみを徹底解説。

基礎がわかれば、お金の流れがすんなりわかる!

 

感想

 

お金についての知識の復習目的で再読。

お小遣いを貰って、銀行に口座をつくって、給料を貰い、保険に入る。ローンを組んで家を購入し・・・こんなにも身近な存在であるのにお金について学校で習うことはありません。お金についてはみんな自分で勉強するしかないのです。

数年前に本書を読んでから、銀行、保険につては人任せではなく、自分で調べ勉強して決めるようになりましたし、格安商品の裏側も考えてから購入するようになりました。みんな入っているから保険に入る、知らないから投資はしないという判断はお金の知識の差であり、その差がますます貧富の差にも繋がるのではないかと思います。出来れば社会に出る前にこの手の本を読むのがおすすめです。

あとがきに学生が強い反応を示した機会費用について書かれています。

あなたがある選択をすることで、他の選択を放棄している。このように考えると、いまとっている行動が大変貴重なものであることがわかってきます。

 あなたも、この本を購入したことで、他のことにだって使えるお金を支出しました。この本を読むことで、別の楽しい時間を過ごすチャンスを捨てました。

 それだけの機会費用を払ってまで、この本を読んだのですから、それだけの効果があることを切望します。

時間とお金の“他の選択の放棄”。このブログを書く、または読むことも他の選択を放棄している行為です。意味のあるもの、意味のあったと思えるようしていきたいです。

 

 

 

目次

 

まえがき

一限目 お金の歴史

そもそも、お金とは何でしょう?/「紙幣」の誕生

両替商から銀行へ/日本銀行の誕生と統一の紙幣

日本銀行の役割① 銀行にとっての銀行/日本銀行の役割② 政府の銀行

日本銀行の役割③ 紙幣を発行する発券銀行

国債の量が紙幣の量を決める

二限目 銀行

銀行はどうやって儲けているの?

金利

金利とは「我慢料」と「レンタル料」/日銀が金利を決めていた時代

国が決める短期金利/市場が決める長期金利

リーマン・ショックから読み解く金利の動き

銀行の賢い利用方法

ローンと信用実績/ローンを組みやすい人、ローンを組みにくい人

メインバンクをつくろう/自分の信用度を育てていく

変動金利が得なのか、固定金利が得なのか

「手数料」はコストカットのため/ネット銀行

三限目 投資

株式投資

株って儲かるの?/証券会社は何をやっているか

株式会社にお金が入る仕組みとは?/株式会社の歴史

ウォール街の誕生/日経平均は日本の体温

株価

株価が上がるとどんな得があるのか/株式分割の怪

非上場にする意味

債券

格付け会社の役割/外国債を買う時は証券変動リスクに気をつけて

投資信託

投資信託とは?/信託報酬って何?/金融広告に気をつけて

目論見書をしっかり読む/ファンドの仕組み

「お金を儲ける」以外の価値がある

忘れてしまうくらいの額がちょうどいい

FX

FXはギャンブルなのか/証券金取引って何?

金投資

通貨の信用が落ちると、金の価値が上がる

「売り」の量が限られている

ETF

わかりやすさが特徴のETFETFの種類/ETFよもやま話

先物取引

先物取引の仕組み/先物取引は江戸時代に始まった

四限目 保険

保険は何のためにあるのでしょうか?

生命保険

貯蓄型と掛け捨ての違い/保険金不払い問題について

がん保険は「現代の保険」/保険と貯蓄は同じ役割

損害保険

損害保険はイギリス発祥/保険会社の保険会社

年金

年金は「長生きするリスク」に備えた保険

年金制度加入はなぜ「義務」なのか

五限目 税金

税金は何のために払うか/税金の使い道を決めるプロ=政治家

税の形が国の形を決める/大きな政府、小さな政府/直接税と間接税

所得税

所得税控除の仕組み/サラリーマンと確定申告

消費税

大反対を押し切っての導入/消費税は「預かりモノ」

特別会計という“類似”税金

空港と高速道路の建設費は誰が払っているの?/高速道路も特別会計

NHKの受信料は「受益者負担

特別授業・一 ニュースの中のお金

なぜ円高

世界中のお金が日本で雨やどり!?/通貨引き下げ競争

日本の円高は「仕方がない」!?/円高だと何が起きるのですか?

なざ震災後に円高になったのか/効果が少ない日本の単独介入

GDP

震災でGDPは下がるの?/中国のGDPが日本を抜いた

経済成長率とは何か?/中国経済の本当の力は?

裏の経済はGDPに入らない

デフレとインフレ

お金持ちに有益なのがデフレ/借金をしている人に有益なのがインフレ

名目金利と実質金利

特別授業・二 身近なお金

給料とボーナス

給料について/インフレ・デフレと給料の関係

ボーナス制度の二つの意味/人件費と内部保留

格安商品の仕組み

「一つ」に絞ってコスト削減

定年になったばかりのパイロットは即戦力で格安!

「格安」でも稼げる仕組み/グルーポンの仕組み

アウトレット、格安旅行の仕組み

ギャンブルの経済学

宝くじ、競馬について/ギャンブルの経済効果

外国人限定のカジノをつくればそこは豊かになる!?

あとがき

結婚生活2年目のアラサー主婦が妊娠検査薬を初めて使いました・・・結果は?(判定結果画像あり)

生理が遅れていたので、初めて妊娠検査薬を使いました。

失敗?とかしたら嫌だなと思い、プレセルフ2回用を主人と一緒にドラックストアで購入しました。

生理予定日の1週間後から検査可能で、99%以上の正確さの検査薬です。

 

【第2類医薬品】プレセルフ 2回用

【第2類医薬品】プレセルフ 2回用

 

 

判定結果が薄く、心配になったので日を改めて再び挑戦。

それでも薄いですが、判定の所に線が・・・

ネットで画像検索すると同じような画像が出てくるので間違いないかと思います。

 


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産婦人科に行ってきます。

子育ての本を読まなくちゃ!妊娠中いっぱい本読めるかな?早く絵本読んであげたい!はやる気持ちが抑えられません。

 

20世紀の文学を代表する作家「変身」フランツ・カフカ

 

変身 (新潮文庫)

変身 (新潮文庫)

 

 世界文学至上最高の問題作!

「変身」は、恐ろしい夢です。恐ろしい表象です。

「変身」は単なる動物譚ではない。

 

あらすじ

 

ある朝、気がかりな夢から目をさますと、自分が一匹の巨大な虫に変わっているのを発見する男グレーゴル・ザムザ。なぜ、こんな異常な事態になってしまったのか……。謎は究明されぬまま、ふだんと変わらない、ありふれた日常がすぎていく。事実のみを冷静につたえる、まるでレポートのような文体が読者に与えた衝撃は、様ざまな解釈を呼び起こした。

 

感想

 

世界的に余りにも有名な本の感想を書くのは緊張する。

朝、目を覚ますと自分が虫になっていたら・・・想像するだけで恐怖だ。しかし、主人公グレゴールは自分が虫になったことを冷静に受け止めている。パニックになるどころか、仕事に行こうと試みる。グレゴールの部屋から巨大な虫が出てくると、家族は驚きながらもその虫をグレゴールだと認識している。あまりに衝撃的な出だしに関わらず、淡々とした文章が進む。どうやら人間に戻ろうとする単純な話ではないといういことが理解出来る。

一家の大黒柱であった自分が虫になってしまう、家族の生活はどうなってしまうのかと不安に思い、家族の会話を盗み聞くシーンが頻繁にある。今まで食べていた人間の食べ物が口に合わず、壁や天井を這い回っても、心は人間グレゴールのままのようだ。自分が良かれと思いとった行動が家族に恐怖と怒りをかい、終いには父親の投げた林檎が背中にめり込み、気を失う。重症を負ったグレゴールは永遠に体を自由に動かすことが出来なくなる。

グレゴールの面倒を引き受けていた妹も次第にぞんざいな扱いをするようになる。自分の姿が変わっても、どんな扱いを受けても、妹を想う気持ちは変わらない。見た目が変わっても自分自身にかわりはないということをグレゴールだけでなく、家族もわかっている。だから大胆な行動を取る。「もしこれがグレゴールだったら、人間がこんなけだものと一緒に住んでいられないということくらいのことはとっくにわかったはずだわ、そして自分から出て行ってしまったわ。きっと」と妹は叫ぶ。後味が悪いとも言えるし、見方によっては希望の見える結末でもある。

カフカは「変身」の扉絵に昆虫を描かれることを猛反対し、両親と妹が明るい部屋にいて、暗い隣室へのドアが開いているところをカフカは提案している。グレゴールの姿について細かい描写はない。もし、虫ではない姿だとしたら? 小説の見方がまた変わる。

人を自由にする学問リベラルアーツを本で学ぶ!自分自身を知ることが現代の教養「おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?」池上彰

教養とは「自分を知ること」です。

現代人必須の「リベラルアーツ」一気に身につく決定版

7科目のエッセンスを、講義形式で明快に解説!

すぐに役立つことは、すぐに役立たなくなる!

 

内容

 

すぐに役に立つことは、世の中に出て、すぐに役に立たなくなる。すぐには役に立たないことが、実は長い目で見ると、役に立つ。

 現代の教養とは具体的に何を学べばいいでしょうか。

すぐには役立たたなくても、社会に出て、やがて有効に働くようになる。

そういう生きる力になるものはとは、何でしょうか。

それは「自分がどういう存在なのか」を見つめていくことなのではないでしょうか。

「自分自身を知る」ことこそが現代の教養だろうと私は思います。

自分はどこから来て、どこへ行こうとしているのか。

この場合の「自分」とは、文字通りの自分のことでもあるし、日本人あるいは人類のことでもあります。(本文より)

 

感想

 

教養と聞くと難しいイメージがあり、身構えてしまう。途中で読むのを止めてしまうのを覚悟してたが、そんな心配は必要なく一気に読み終えてしまった。学校の授業だったら、勉強嫌いんいならずに済んだのにと思う程、わかりやすく、面白かった。この本をキッカケに知りたい!学びたい!と欲も出てきた。

特に歴史については驚愕した。「歴史は進歩する」という一つの歴史観、日本・ヨーロッパ中心で世界を見ていた。それに疑問すら持たなかった。

なぜ何度も内戦を繰り返すのか。それは過去にどんな出来事が起こり、どのようなことになると人びとが争い、殺し合うことになるのかという知見が蓄積されていないからではないでしょうか。戦争や内戦になると、記録を残すことが難しくなります。その結果、記録の継承もできないので、愚かなことが繰り返されるのではないかと思うのです。

自分がいかに平和に暮らしているかを思い知った一文。戦争になると記録を残すのが難しい、知見が蓄積されないとは思ってもいなかった。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」自らの経験のみに頼るのは愚かなことである、他人の経験を記した歴史に学ぶべきだ。

歴史を学ばない(学べない)ことがどうなるかを知ったことで、やっと歴史を学ぶ意味を知った。私たちが学んだ歴史は勝者の物語で、氷山の一角でしかない。実はそれ以外にも知られざる歴史がたくさんある。多様な歴史観を持ちたい。

 

 

 

目次

 

序章 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?

―現代の教養七科目

理系と文系の間の溝

東工大教授の職を引き受けた理由

解体された教養部

リベラルアーツ」が見直された背景

日本のリベラルアーツ教育

すぐに役立つことは、すぐに役立たなくなる

現代の自由七科

第一章 宗教

―唯一絶対の神はどこから生まれたのか?

風土によって異なる宗教が生まれる

ユダヤ教とはどのような宗教か?

ユダヤ教キリスト教の違い

「旧約」「新約」とはどういう意味か

かつてキリスト教のシンボルは魚だった

ムハンマドが聞いた天使の声

ユダヤ教キリスト教イスラム教の神は同一

イスラム教の終末観

ゴーダマ・シッダールタの出家

「輪廻」と「解脱」

宗教は変化する

キリスト教、仏教の変化

宗教紛争の本質

現代人にとっての宗教

第二章 宇宙

ヒッグス粒子が解き明かす私たちの起源

天動説から地動説へ

キリスト教は地動説を認めなかった

宗教と科学は切り離されたのか?

ハッブルの大発見

「ビックバン」は悪口だった!?

ヒッグス粒子はなぜ大発見なのか?

宇宙、そして地球の誕生

たかが仮説、されど仮説

第三章 人類の旅路

―私たちは突然変異から生まれた

進化=進歩ではない

突然変異とはどういうことか

ダーウィン進化論の衝撃

はるか昔の年代の調べ方

人類はアフリカから始まった

人類移動のルート

地域によって肌の色が違う理由

マラリアにはかかりにくく、貧血を起こしやすい遺伝子

ネアンデルタール人ホモ・サピエンスの違い

第四章 人間と病気

―世界を震撼させたウイルスの正体

吸血ダニとの格闘から花粉症は生まれた

現代的な生活がつくる病

細菌とウイルスとの違い

抗生物質はウイルスに効かない

「インフルエンザ」の語源を知っていますか?

スペイン風邪の猛威

スペイン風邪第一次大戦を終わらせた

スペイン風邪の正体

ウイルスの突然変異

中国農村部で新型ウイルスが生まれる理由

鳥から直接感染するインフルエンザ

世界を震撼させた豚インフルエンザの真実

豚インフルエンザの患者数が一番多かった国は?

病気が人類の歴史を大きく変えてきた

第五章 経済学

―歴史を変えた四つの理論とは?

近代経済学の父アダム・スミス

「見えざる手」とは何か

カール・マルクスの「労働価値説」

社会主義の失敗

常識をくつがえしたケインズ革命

ケインズは死んだ」

フリードマン新自由主義

新自由主義は格差を拡大させた

経済学は変わる

第六章 歴史 

―過去はたえず書き換えられる

歴史として残るもの、残らないもの

進歩史観の確立

なぜ四大文明は歴史に刻まれたのか

記録の蓄積は愚行を遠ざける

歴史観は一つではない

「歴史の真実」は変わる

歴史は権力によって書き換えられる―北朝鮮と韓国の例

政治的意図による歴史づくり―中国の例

東京裁判史観」と「大東亜戦争

歴史とどうつきあっていくべきか

第七章 日本と日本人

―いつ、どのようにして生まれたのか?

「日本」という名の由来

ニッポンかニホンか

「日本人」は一八七三年に誕生した

時代を貫く日本人のアイデンティティは存在しない

国家意識はいかにつくられるか

健全な愛国心とは何か

メイド・イン・ジャパンは「安かろう、悪かろう」の代名詞だった

海外で愛される日本

韓国・中国と東南アジアの違い

他者との関係から自分・自国を認識する

おわりに

文献案内

 

2016年本屋大賞受賞著者の原点「静かな雨」宮下奈都

静かな雨

静かな雨

 

羊と鋼の森」と対をなす、著者の原点にして本屋大賞受賞第一作

第98回文學界新人賞佳作

 

 

内容

 

忘れても忘れても、ふたりの世界は失われない。

新しい記憶を留めておけないこよみと、彼女の存在がすべてだった行助。

静かな雨

静かな雨

 

「毎日の生活の中での思いで人はできてるんじゃないかと思う」

「よかった。あんた、その意気よ」

 なんの意気だよ、と僕は小声でつぶやく。とにかく、人が記憶でできてるだなんて、断固として否定しなくちゃいけない。

(本文より)

 

 登場人物

 

僕:大学研究室の助手。生まれつき足に麻痺がある。

こよみさん:パチンコ屋の駐車場にあるたいやき屋の女の子。

 

感想

 

宮下奈都らしい小説だと思った。

一度読み始めたら止まらない。

シンプルで読みやすい文章、多くは語られないのに魅力的な登場人物。

“短期間しか記憶を留めておけない”となると、ストーリーは涙必須の恋愛話かと思うけど、全くそういうのではない。これは読んでもらわないとわかってもらいないかもしれない。

 

気に入った一文 ※ネタバレ注意 

 

「役に立つか立たないか、それは本人にもわからない。人によって役に立つものが違うのよ。役に立つ時期も違う。それだから、もし、今、役に立たないと思っても、勉強を放棄する理由にはならない。あたしたちは自分の知っているものでしか世界をつくれないの。あたしのいる世界は、あたしが実際に体験したこと、自分で見たり聞いたりさわったりしたこと、考えたり感じたりしたこと、そこに少しばかりの想像力が加わったものでしかないんだから」